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柏島
「リュウキュウカスミミノウミウシ」
- 2001-08-22 (水)
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July/27/’01 後浜1号ブイにて
この日の1号ブイは、結構な流れがありました。
そんなコンディションの中、
大人のヤシャハゼと、子供のヒレナガネジリンボウが一つの巣穴の上で、仲良くホバリングしてるのを横目に見つつ、深度を徐々に上げました。
なんだか、砂がゴニョゴニョって動きました。
タコがお食事中 でした。
視線を移すと、写真のリュウキュウカスミミノウミウシを発見です。初めて見ました。
関係ないですが、リュウキュウカスミミノウミウシは、サビクダリボウズギスモドキと同じくらい憶えづらい名前だと思いませんか?。
2本の触覚(?)を巧みに操りながら、ものすごいスピードで移動中でした。
あまりの速さに、ピントが全然合いません。
構図を考えてると、すぐにフレームアウトするし、ピントに集中してると何だかなあの絵になってるし、こんなに撮りづらいウミウシもあまり居ないんじゃないでしょうか?
彼は、全く、休憩、せずに猛烈に進んでました。
最初は、「みつばちハッチ」に似てるって思ったんですが、ファインダー越しに、顔をよく見ると、気のよさそうな犬のようにも見えます。
ダイビングを終えて、柏島を後にする夕刻、大きくて真っ白のピレネー犬が、
散歩してもらってるところによく出会います。
流石に夏は、暑そうで、苦しそうな表情をしていますが・・・。
ふと、そんな事を考えながら、ゴロタまで戻りました。
こけの生えた岩の上に、不自然な紫色の点があります。
マスクを30cmまで近づけてはじめて、ムラサキウミコチョウであることがわかりました。
実を言うと、ムラサキウミコチョウを見るのも、これが初めてでした。
本当にちっちゃくて、写真を撮るのはあきらめましたが、ちっちゃいくせに、あんなに目立って大丈夫でしょうか?。
浅場まで、あがり、またまた初めて、オビテンスモドキの成魚を見ました。
しかもペアでした。
それから、キンチャクガニを撮影することになります。
その写真は、初めて 初めて 初めて・・・
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残 暑
- 2001-08-17 (金)
- Ultrablue
198回目、後浜1号ブイのケイソン近くにいた、イバラカンザシ
※写真と文は特に関係ありません
平成13年 残暑厳しい8月 竹田
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「・・・カニダマシ」
- 2001-08-15 (水)
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July/16/’01 竜の浜にて
7月16日の朝から、この日の3本目は竜の浜に行くことが決まってました。
それは「ミジンベニハゼ」を激写するためでした(笑)
別のゲストが、ミジン君の写真を撮ってるときに、ボヤァッ~って待ってるのもなんなので、 名ガイドの吉松氏 が教えてくださった、カニダマシを撮影しました。
その美しさに、結構はまってしまい、たくさんシャッターを切りました。
おかげで、ウツクシイ写真が撮れました。
ノンダイバーは、絶対エビだといって引き下がりませんませんが、
この個体は、ウミエラカニダマシでしょうか、ウミシャボテンカニダマシでしょうか?
僕としては、どちらでもかまいませんけど・・・(エビは論外)。
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「ヤノダテハゼ」
- 2001-08-15 (水)
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No.195 後浜5号ブイ(2)
ヤノダテハゼとその他のダテハゼの見分ける方法として、僕は、尾鰭が黄色か、そうでないかでしか判断できませんでした。
ですから、尻尾が巣穴に隠れている状態ではヤノかどうかは分からなかったんです。
以前、 フリッパーズのオーナーで真のガイドの矢野氏 と、 僕の師匠の久保氏 と話しているときに、そのことを伝えました。
するとお二人は、「体を見れば分かるよ」って仰りました。
僕)体を見ただけで分かるんですか?
矢)う~ん、違いますよ
僕)どんなに違うんですか?
師)比べてみれば分かるよ
僕)どんなに・・・
師)とにかく見れば分かる
これまで、近くにいるダテハゼとヤノダテハゼを、見比べたことがありませんでした。
この日初めて、50cm以内に2種類のダテハゼを確認することができました。
(確かに、違う!)
(全然、全く、違う!)
(ヤノダテハゼの方が横帯が鮮やかなオレンジ色)
(更に、全体にしなやかで、華奢で、繊細なの印象を受ける)
僕はこう感じました。
先輩諸兄におたずねします。
このように感じた僕は、正しいのでしょうか?
合ってれば、次は、クビアカハゼとダンダラダテハゼだね(笑)。
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「タケダエビ」
- 2001-08-13 (月)
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July/16/’01 後浜5号ブイにて
(!)
(シャッターが切れない)
エントリー直後にカメラの調子がおかしくなりました。
(もしや、水没;;;)
名ガイドの吉松氏 に伝え、一緒にボートまで上がって頂きました。
船上で、ハウジングをあけてみると、
原因は「R2」レバーが完全に元に戻ってなかったためでした。
乾いたタオルが無かったので、タンクのエアで余分な水滴を飛ばし、カメラのセットを完了させ、再エントリーとなりました。
砂地をゆっくり流していると、眼前に何やら動きのある浮遊物を発見。
よく見るとエビでした。
(こんなエビは見たこと無い)
(なんて名前のエビなんだろう?)
2m前方にいる、 名ガイドの吉松氏 を呼び寄せ、確認して頂きました。
氏はエビを色々な角度から観察し、スレートに名前を書き始めました。
「タケダエビ」
そう書いてありました。
僕は、氏に、まじめに教えてくださるように口頭で伝えました。
氏は、「です」を書き加え、「タケダエビです」ってスレートを指さしています。
更に、
「初めて見ました」
「名前はまだ無いんではないでしょうか?」
とも、書かれました。
そういう事情のエビです。
そのエビ君は、時折、腕を広げて僕たちを威嚇しながら、しばらく砂地を歩き回っていました。
そうこうしている内に、ふと立ち止まりました。
両腕のハサミで、地面の砂をどかせたかと思うと、出現した穴に頭から、入ってしまいました。
画像では判りづらいですが、全体に半透明の黄土色っぽい体色で、節々に黄色の斑点があります(ポジではよく判るんですよ)。
お世辞にも、美しいエビとは言い難いです。
「あのように、昼間、穴に閉じ籠もっている習性であれば、発見されにくいでしょうね」
とは、吉松氏(マリンクラブフリッパーズ)の言葉。
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「オトヒメエビ科の一種」
- 2001-08-13 (月)
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July/16/’01 後浜4.5号ブイにて
砂地で、ネジリンボウを撮影していました。
フリッパーズのオーナーで真のガイドの矢野氏 が、僕を呼んでます。
氏の指示棒の先には体長1cm程度のちっちゃな赤いエビがいました。
氏のスレートには「オトヒメエビの仲間」と書いてあります。
ファインダー越しに覗いてみると、今まで見たことのない綺麗なエビです。
(僕の見たことないは、あまり信用できませんが・・・)
結構早い速度で移動するこのエビを撮影しながら、
(めずらしいエビであるはずだから、まずは、ピントの合った証拠の写真を撮ることに専念しよう)
(構図とかの出来映えは、その次だ)
数カット撮影した後に、こんな事を考えました。
(このエビとは、2度と巡り会ないかもしれない。)
(今の、僕の、精一杯の技術を出し切ろう)
(これぞ一期一会、う~ん、利休)
っで、出来上がったのがこの写真です。
・・・情けなや。
サービスまで帰り「海の甲殻類(峯水亮 文一総合出版)」に掲載されている個体と比べてみました。
それには、両腕があるのですが、この写真の個体には左腕しかありません。
何かが違う。
欠損してるのか、図鑑とは違った種類なのか謎は深まるばかりです。
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「オシャレカクレエビ」
- 2001-08-09 (木)
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July/14/’01 後浜にて
このエビは「オシャレカクレエビ」って名前なんですが、なぜ「オシャレ」なのでしょうか?
「オシャレハナダイ」 みたいに、ぱっと見、インパクトのある色使いであるわけでもないし、形が奇抜な訳でもないですよね。
どちらかといえば、フリソデエビの方が、絶対お洒落だと思うんですけどね。
って、書いてますけどこの写真を撮った時が、例に違わず、このエビとの初めての出会いだったんですよ。
「これは、間違いなく、珍しいエビに違いない。」
って、結構シャッター切りましたよ。
ポジが上がってきて、「海の甲殻類」(峯水亮 文一総合出版)を見てみると、
分布は琉球列島以南、インドネシア・・・(以下略)となってるではありませんか。
これは、大変だ、「柏島でオシャレカクレエビを発見してしまった」って思ったんですよ。
それから、フリッパーズのオーナーであり真のガイドである矢野氏に聞いてみました。
僕)矢野さん、オシャレカクレエビって柏島にいます?
矢)いますよ
僕)めずらしんですか?
矢)どこにでも、うじゃうじゃいますよ
僕)・・・・
っていう、悲しい会話で決着しました。
でもね、カメラを向けても、逃げずに、堂々としててくれる頼もしいエビなんですよ。
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「踊り隠れてないエビ?」
- 2001-08-08 (水)
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July/14/’01 勤崎にて
大好きな勤崎です。
まずはワカヨウジが、僕たちを出迎えてくれました。
続いて、ウミウシカクレエビを観察します。
名ガイドの吉松氏は、カクレテナイエビと、スレートに書かれました。
皆様は、気が付いたのか、付かないのか、さらりと流してましたが、
僕は、カクレテナイエビが、気になって気になって、
「隠れてないエビ、隠れてないエビ」ってグルグル頭の中で回っていました。
本当に、なまこの上で、全然隠れてないんですものね。
続いて、コブダイ出現なのですが、あるゲストが、「でけー、でけー」を連発してました。
水中でも、ハッキリ聞こえるんですよ。
確かに、1mくらいで、大きいんですよね。
そんな大きなコブダイを、テレコンタバータ付きの105mmで撮影されてるゲストもいらっしゃいます。
「そりゃ~、あんまりやろ」って思ってたら、名ガイド氏も、
「田●さん、105のテレコンで、コブダイ!」ってスレートに書かれてました。
どんな写真になってるのか、是非見せてくださいね、●中さん。
そうこうしている内に、 愉快な仲間達のいる根 に戻る時間になったのですが、
ふと見ると、綺麗なグビジンイソギンチャクの上にいる、「踊り隠れてないエビ」、いやいや、「オドリカクレエビ」を発見しました。
ちょっと「背景も気にした写真を」と思って、シャッターを押したのがこの写真です。
下方の前ボケが、非常にうるさくなりました。
未熟な僕は、まだ構図まで、気が回ってないようです。
この「隠れてないエビ」を撮るのに夢中になって、方向感覚があやふやになり、
いつもの愉快な仲間達の根 を大きくそれて、いつもは釣り人がいる根の付近まで行ってしまいました。
お陰で、非常にきれいなスジブダイを沢山見ることができました。
あちら側は、初めて行きましたが、起伏に富んだ地形で新たな発見でした。
これが、怪我の功名って言う事なのですね(笑)
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「アミメハギ」の赤ちゃん
- 2001-08-08 (水)
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August/4/’01 後浜3.5号ブイ
水があまり良くありません。
僕の、動作も良くありませんので、もうちょっと寄れれば面白くなるという直前で、
ハゼ達も巣穴に引っ込んでしまいます。
なぜだか、この写真のピントも良くありません。
(神の声)シャッタースピードが遅いからだよ
大きな、ウミトサカの影で、ひっそりとしている、アミメハギの赤ちゃんです。
いきなり、強いライトを当ててしまい、びっくりさせてしまいました。
その為か、このチビ君の他に、2匹のチビ君達が居ましたが、
結局一カ所に集合して貰えませんでした。
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「?イカ」
- 2001-07-22 (日)
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June/23/’01 後浜1号ブイにて(2)
さて、写真のこの子は、何イカの赤ちゃんでしょうね。
って、言ってますけど、イカですよね?
この子は、 ハナイカの卵の写真 を撮った場所のすぐ近くにいました。
当初、ハナイカだと思って写真を撮ったのですか、どうもそうじゃなさそうなんですよ。
なぜって、ハナイカだったら、赤、黄・・・って、次々に体色を変えながら、腕を振り上げるじゃないですか?
それが、生まれたばかりの赤ちゃんでも・・・。
この子は、何も変化がないんですよねー。
「自分ら、この、幼気なチビに何したんや!!!(怒)」
って声が聞こえそう。
で、この写真をノンダイバーのAに見せると、やっぱりのリアクションでした。
A 「えっ、海の中にも蛙がおるの?」
僕 「・・・・うん・・・。」
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「ハナイカ」
- 2001-07-11 (水)
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June/23/’01 後浜1号ブイにて
この日の3本目を潜るゲストは僕だけとなりました。
巷では留袖海老と呼ばれていた「トゲツノメエビ」を探すために、後浜に入りました。
フリッパーズの真のガイドの矢野氏 と、 名ガイドの吉松氏 が、二人がかりで探して下さっています。
結局、そのエビは僕たちの前に姿を現すことはありませんでしたが、その代わりといっては何ですが、面白いものを見ることができました。
まずは、「トゲタナバタウオ」。 180本目で初めて見た「ナカハラタナバタウオ」の仲間ですね。
こいつは、ちょこまかとすばしっこくて、とても写真に収めることなどできません。
さて、この写真には何が写っているかわかりますか?
ここには、小さな、小さな、命が息づいています。
僕は卵の中で動いているハナイカを見て、びっくりして、感動しました。
ハナイカ自体が、どこにでもいるイカじゃないと思うのですが、
その孵化直前の卵が3つです。
これも、僕が知らないだけで、大抵のダイバーは目にしているのでしょうか?
う~ん、わからない。
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「オシャレハナダイ」
- 2001-07-02 (月)
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June/16/’01 勤崎(3)
この名前を付けた人は、素晴らしいセンスの持ち主だと思いませんか?
ハナダイの仲間は総じて、美しかったり、綺麗だったり、可愛らしかったりしますよね。
そんな中でも、お洒落なんですから、オシャレハナダイとは、よく言ったものです(笑)。
写真のオシャレな彼女は、ジーッと何を見つめてるのでしょうね。
「この日のために新調した真っ赤なドレスで赴いた、高校時代からの大親友の結婚披露パーティーの席で、斜め前のテーブルに座ってる、新郎の友人の、素敵な男性に見とれてたの。」
「ふと彼と目が合って、あまり強くないのに今日は2杯も飲んじゃったワインも手伝って、私の顔はドレスと同じ赤色に染まっちゃった。」
「恥ずかしいから、巣穴に帰ろっと・・・。」
そう言って、オシャレな彼女は居なくなりました。
・・・僕も、窒素に酔っちゃったみたいです。
ほな、さいなら。
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「プリンセス・・・」
- 2001-07-01 (日)
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June/16/’01 勤崎(2)
(あっ)
(サンゴモエビだっ)
(こいつは、写真に収めなくては)
僕は、この海老を見るのが初めてだったし、以前から見たい、見たいって思ってたので、ファインダーに海老を収めようと、探していました。
すると、フリッパーズの名ガイド 吉松氏が、僕のフィンをノックします。
なんだろうと、ふり返ると、「こちらを先に撮りなさい」って合図されてます。
そこには、写真の通り、すばらしく美しいサカナがチョロチョロしてました。
(なんて、鮮やかな体色だろう)
いつもよく見るベラの幼魚たちに混ざって、泳いでいる彼女をファインダー越しに追いながら、
(掃き溜めに鶴とは、こんな事を言うんやね)
って、意味不明なことを考えてました。
それくらい、彼女は異彩を放ってました。
撮影現場では、パステル調の明るい紫に、白っぽいラインが美しく見えたのですが、ポジでは、鮮やかな青にレモンイエローのラインで写ってますね。
これらの絶妙な色合いが気に入りました。
でも、残念なことに、はっきりした名前が分かりません。
和名のない、キツネウオの仲間の幼魚で「プリンセス何とか、かんとか」というらしいのですが、聞き漏らしてしまいました。
ごめんなさい。
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「コガラシエビ」
- 2001-06-27 (水)
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June/16/’01 勤崎
寒~い、名前のエビですが、何でコガラシなのでしょうか?
不必要に長~い、頭部が特徴の、不細工な容姿です。
でも、なぜだか愛嬌がありますよね。
体はこんなに黄土色で、太くて、毛むくじゃらですが、足は半透明で、かなり繊細な作りのようです。
写真では、分かりづらいですが、ちゃんとハサミも髭(触角?)もあります。
この、アンバランスが何とも言えない、エビです。
でも、この写真をダイバーじゃない人に見せても、なんの反応もありません。
海老が写ってるとは思ってないようで、背景のウニにばかり注目されて、
「おもしろいウニやのに、なんで、ちゃんとピント合わせんの?」
って聞かれました。
(おい、をい・・・)
初めて、このエビを見たときに何かに似てるって思いました。
コガラシエビを見る度に、何なのか全然思い出せずにモヤモヤした日々を過ごしていました。
ところが、このページを書いてたら、先程その謎が解けました。
何に似てるかというと、昆虫の「ユカタンビワハゴロモ」です。
セミの仲間のその虫も、意味不明な、前に迫り出た頭部の持ち主です。
イメージ出来ない方は、いつもお使いの検索エンジンで、調べてみてください。
必ず「あ~っ」て思うはずです。
※ このユカタンビワハゴロモに関しての異論は受け付けません。僕にはそう見えるのですから仕方がありません。
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「ピグミーシーホース」
- 2001-06-25 (月)
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June/16/’01 柏島
ピグミーシーホースを、初めてこの目で見たのは、平成12年の3月初旬でした。
その時は、「フリッパーズのオーナーであり、真のガイドでもある矢野氏」の指し示す
指示棒の先にいる、ちっちゃなタツノオトシゴを確認するだけでも精一杯でした。
まばたきをしただけで、もう視界からはいなくなってました。
いや、いなくなるのではなくて、カモフラージュが完璧なのでわからなくなるというのが正しいですね(笑)。
その後、白い個体や、黄色っぽい個体など、幾度となく観察する事になるのですが、僕が、こんなに写真を撮ることが出来るようになるとは思ってもいませんでした。
(いえ、いえ、決して上手く撮れてるって言う意味じゃなくて・・・)
この写真は、「僕も本当にピグミーを見ましたよ」っていう、翔子の写真・・・もとい、証拠の写真です。
オオウミウマにしろ、イバラダツにしろ、このピグミーちゃんにしろ、タツノオトシゴな、みんなは、すごくシャイですよね。
カメラを向けると、必ず背を向けますもの。
このときも、何回かシャッターを切りましたが、かろうじて顔が写っていたのはこの一枚だけでした。
他のカットも写っていると信じてたんですが、頭頂部とか、背部ばっかりでした。
彼等を撮ったことのある方は、わかって頂けますよねぇ。
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「ナカハラタナバタウオ」
- 2001-06-18 (月)
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May/26/’01 後浜1号ブイにて(3)
砂地で 「キムハル風」のハゼの正面顔 を撮ったりしながら、浅場に移動しました。
「フリッパーズの名ガイド 吉松氏」 と、潮の流れに身を任せながら流れていると、
オランウータンクラブを発見しました。
氏はスレートに「オランウータンクラブはオランウータンの会ではないです」って書いています。
二人で、訳もなく大爆笑して、珊瑚のある浅場まで戻ってきました。
しばらく、ガレ場で時間を潰していると、氏が僕を呼びました。
今からこの枯れ珊瑚をめくるから、写真を撮るように合図されました。
僕は何がいるのだろうか、心ウキウキです。
その生き物がいるであろう場所が示され、撮影のためのカメラの方向、体の位置が、
綿密に、全てジェスチャーにて確認されました。
それらを元に、おおよそのピントの位置と、ストロボの角度を決めました。
それでは、いよいよショーの始まりです。枯れ珊瑚がめくられました。
「・・・・」
「こいつは何者?」
そう思いながら、まず一枚目のシャッターを切りました。
少しずつ近づきながら、
「顔は白いぶつぶつが一杯やけど、鰭には鮮やかなブルーで綺麗やね」
そこで、更にに、パシャ。
「どこかで見たことのある形やなぁ」
パシャリ
「この形は、ひょっとすると・・・」
「・・・シーラカンス?」
「・・・幼魚?」
「成長するにしたがって鰭の青が無くなるんや」
「それで、顔のブツブツが全身に広がって、あのシーラカンスになるんや」
パシャリ
「これは、超レアとかのレベルとは違う・・・?」
パシャ
「吉松さんのあの慎重さは、ホムラハゼ以来やし・・・」
「こんな貴重な生き物を僕だけが撮ってもいいのだろうか?」
「でも、報道メディアに写真を提供すると・・・」
発見、シーラカンスの幼魚、世界初!
撮影はアマチュアダイバー
恐るべし柏島!!
「見出しはこんな感じかな」
「なんて、コメントすれば良いんやろう?」
パシャ
「やっぱり撮影は、僕だけにしておこう・・・」
パシャ
こんな事を考えながら、撮影を終えて、吉松氏を見ると、
撮れたのか?
って合図を送ってきます。
僕は、OKを出しました。
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫、OK」
「あそこまで確認すると言うことは、やっぱりシーラカンスなんや・・・、世界初なんや!」
僕は、結構緊張しながら、ボートに帰りました。
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「?ハゼ」
- 2001-06-17 (日)
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May/26/’01 後浜1号ブイにて
後浜1号ブイの砂地で、ネジリンボウを探していました。
この日は、透視度3~5m程度、水温は20度前後で、流れてるという、あまり良くないコンディションでしたので、彼らがホバリングしている姿など見えるはずもなく、僕はカメラ片手にぼんやりしてました。
すると、「フリッパーズの名ガイド 吉松氏」が、ゆっくり回って来るようにとの合図をくださいました。
指示棒の先にあるものを見ると、なにやら不思議な2本の棒が見えました。
氏は、写真を撮りやすいように弱めのライトを当ててくれています。
「ははぁん、これが、アサヒガニなのね」って、ほくそ笑みながら、少しずつ寄りました。
僕にとっては、初めて見る生き物でした。
って言っても、マッチ棒のような2つの目しか見えてないのですけれども・・・。
ストロボの角度を調整するために、不用意にも左手が大きく動きすぎてしまい、眼前の2本のマッチ棒は、瞬く間に砂の中に入り込んで行きました。
僕は、蟹があんなに俊敏に、砂に潜れるとは知りませんでした。
見たことありますか?
モクモクモクモクって砂塵をあげて、一瞬のうちに、垂直に砂の中に入っていくんですよ!!
っで、砂地をうろうろしていると、写真のハゼを発見しました。
何ハゼでしょうか?
ライトを照らしながら、最短まで寄っても全然逃げない、 サービス精神旺盛なハゼ君でした。
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群 青
- 2001-06-12 (火)
- Ultrablue
そろそろ、私がこのページを「群青」とした理由を、明かしてみましょうか・・・。
-20mを保ちながら、しばらく進みました。
周りは青一色で、前方に白いフィンが一つ見えるだけです。
眼前には、多少の浮遊物が見えるのみで、その他は何もありません。
まさに海の中に、我々のみの時間が続きました。
と、前を進む白いフィンは深度を落としていきます。
僕は指示通り現在の深度を維持しながら、待機しています。
やがて、白いフィンは、海の底に吸い込まれていきました。
間もなく、下から、点滅するライトの光が見えました。
僕も、そのライトを目印にヘッドファーストで、潜行を開始します。
漆黒の闇の中を小さな光を目指して降りていきます。
間もなくそのライトの光も消灯されて、真の闇の世界が私を包みました。
まさに、「群青」の中に私一人。
ただそこに存在しているという感覚があるのみでした。
ゲージに視線を移すと確かに潜降しているのが分かります。
深度計が、どんどんカウントアップされています。
極度の視野狭窄、耳の奥底に聞こえる幻聴、著しい高揚感、 これらは明らかに窒素の影響でしょう。
自分をしっかり保ちながら、耳の圧平衡をとり、フィンで、海水を蹴ります。
やがて、ぼんやりと白い、巨大な物体が視界に入って来ました。
沈船が、その姿を現した瞬間です。
船首と船尾がかろうじて形あるのみで、胴体の部分は概ね、土に帰っているようでした。
かなりの存在感で我々を迎えてくれたその船は、どれだけの年月をそこに存在し続けたのでしょうか、 痛々しいくらいに海底と同化していました。
以上は
僕のログを元にしています。
平成13年6月 竹田
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「アミメハギ」
- 2001-06-04 (月)
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May/05/’01 後浜1号ブイにて(3)
オドリカクレエビと、静かなひとときを過ごしていると、そろそろ深度を上げる時間になりました。皆様は、もう一足先に浅場に向かっているはずです。
僕は、元いたポイントにもどり、再度ボロカサゴにお別れの挨拶をして、徐々に深度を上げました。
途中、ボロ君を目指して降りてくる、矢野さん率いるフリッパーズの別チームとすれ違いました。
皆さんの顔は何かしらニコニコしているように見えました。
その中の東京からお越しのゲストが、僕に「ボロは撮ったか?」と合図を送ってきます。
僕は、少々大袈裟に「OK」サインを出しました。
いいですね、「OK」。
ダイビンクを始めてから、どんなときでも「OK」を出すのは大好きな瞬間です。
写真のアミメハギは、実はペアでした。
いつもは、すぐに隠れてしまい、今まで何度かアプローチしましたが、シャッターを切るどころか、ピントすら合わさせて貰ったことのない被写体です。
ところが、この日の彼等は、僕から、一定の距離を保ちはしてますが、離れません。
僕は、一生懸命ファインダーを覗き、彼等を是非収めようと、じーっとしてると、体の大きな方の 彼(でいいのかな?) が、僕のカメラ目指して突進してきました。
その一瞬が、この写真です。
いつも思うのですが、海の中の生き物って純粋ですよね。
大切なものを守るためには、たとえ相手が、巨大な僕でも、小さな自分の体を張りますものね。
うーん、彼女を守る彼は、強い!!
僕は、わずか3cmの彼の威嚇に降参して、
すごすごと無い「しっぽ」を巻きました(笑)。
そして、皆様がいる1号ブイのケーソン元まで、帰ったのでした。
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「オドリカクレエビ」
- 2001-06-01 (金)
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May/05/’01 後浜1号ブイにて(2)
パープルなボロカサゴを撮った後、ちょっと下った砂地の所で、ビデオデビューを果たしたゲストがいらっしゃいました。
近づいてみると、ちょうど、筒状になった襤褸布の中にいるこのオドリカクレエビを一所懸命撮影されていました。
僕は近くで、その様子を見守っていると、「どうぞ」って、譲ってくださいました。
そのゲストは、慣れない撮影を無事に終えた達成感で一杯だったのでしょうね、
フィンを、ひと掻き、ふた掻きして、ボロカサゴを撮影しているみんなの所へ戻って行かれました。
残されたエビ君と、僕はそのゲストが降らせて下さった砂と、動く水が収まるのを待っています。
ほら、「お土産物屋さん」なんかで、たまに見かけるでしょ?
アクリルで出来た半球体の容器に水が満たされてて、中に小さくてキラキラ光る物が沢山と、プラスチックのサカナなんかが入ってるオモチャ。
その容器をひっくり返すと、小さくて、綺麗な、キラキラが降ってきて、全部降り終わると、またひっくり返して・・・、子供の頃、いつまでも、眺めていたものです。
舞った砂が僕のライトの光に反射してキラキラ光る中、僕はエビ君と静かなひとときを過ごしました。
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「ボロカサゴ」
- 2001-05-29 (火)
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May/05/’01 後浜1号ブイにて
この日は、島全体が、派手派手なカサゴに沸いてました。
桟橋では、ボロカサゴ出現の情報が飛び交い、今シーズンの幕開けに相応しいゴールデンウイーク特有の「お祭り的な熱気」と相まってみんながハイな状態でした。(ひょっとしたら僕だけなのかもしれませんけど・・・)
さて、モデルの彼女ですが、顔をはっきり撮ってはまずいという、所属事務所の強い要請がありました。
僕は、熟考した結果、砂でメイクを施し、少々フレームアウトさせて、ピントを甘くするという高等技術を駆使することにしました。
そして出来上がったのが、このカットです。
別のフォトグラファーには、ちゃんと綺麗に撮らせてるんですけどね・・・。
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「テッポウエビ」
- 2001-05-23 (水)
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May/05/’01 後浜4号ブイにて
そのアケボノハゼのいるポイントまでは少々、長旅となるポイントですが、
諸事情により、4号ブイに係留する事を、マリンクラブフリッパーズの 名ガイド、吉松さん は、選択されました。
お店で行ったブリーフィングの内容と変わってしまったので、必要な注意点と、確認事項を手際よく説明され、エントリーです。
このポイントは広大な砂地の中に、ポツポツとイソギンチャクなんかが点在し、まさに、広い、広い砂漠にサボテンが生えている、古の西部劇に登場するロケーションのようにも見えます。
僕たちは、さしずめカメラを持ったカウボーイ、牛を追うがごとくに、ハゼを探します。
以前、皆様が砂地に這いつくばって匍匐前進する様を、地面から2m程浮上し、上から観察したことがあります。
これは、これで、面白い絵が撮れそうな気がしました。
この日は、僕もハゼを探して砂地を進んでいると、写真の甲殻類が目にとまりました。
普段は、巣穴にハゼと共生する「テッポウエビ」です。
この日は、一人で砂地をヒョコヒョコ歩いています。
(もしもし、君は一人なの? 大丈夫かい?
お仲間のハゼ君はどうしたの? お家はどこ?)
こんな事を心の言葉で問いかけながら、シャッターを切りました。
いつもは、臆病で、すぐ巣穴に入ってしまう彼等しか見たことが無かったのですが、こんな丸裸(?)状態の、大胆なテッポウエビは初めて見ました。
また、右のハサミだけが、異様に大きいのも初めて気が付きました。
知ってましたか?
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「?ギンポ」
- 2001-05-21 (月)
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May/05/’01 勤崎にて
当たり前のように深場まで、降りる途中に、例の ハゼ をここで、見つけました。
いつも、面白い発見のある、大好きなポイントです。
少々深いところまで降りることの多いポイントですが、ダイブコンピュータの平均深度は、後浜より浅かったりすることが多いです。
それは、-5m前後に 愉快な仲間達 が多いからかもしれませんね。
この日は、写真のギンポ (イソギンポ?ヒナギンポ?何ギンポでしょうか?) 達が、全員いつもの穴から出てきて、全身を見せてくれてました。
EXITしたボートの上で、「なぜ穴から出てたのでしょうね?」って聞いてみると、
あるゲストの方が、「みんなで運動会してたんじゃない?」って教えてくれました。
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「イナズマヒカリイシモチ」
- 2001-05-18 (金)
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May/04/’01 サルガウドウにて
このポイントは久しぶりだったので、エントリーして、「さてここはどんなところだったかな?」
ってぼんやり考えながらブラブラしてました。
大きな ガラスハゼ なんかを撮ってますと、あちらの方でストロボがピカピカ光ってます。
皆さんが、「イナズマヒカリイシモチ」に盛んにストロボを浴びせてました。
すごく沢山のイナズマ君が、じ~っとしてくれてるのでした。
ファインダーを覗きながら「これは、綺麗」と、数カットシャッターを切りました。
深度を上げつつ、前方を見ると、滋賀からお越しのゲストが、
僕にこの写真の「イナズマヒカリイシモチ」を教えて下さいました。
先程の沢山のイナズマ君達とはぐれたのか、一人で大きなトサカの影にひっそりとしてました。
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