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柏島

ひととき


September 8 ’01 サルガウドウにて
いよいよ2002シーズンの始まりです
僕の職場の近くを川が流れてます。
その河川敷には数百メートルにわたってソメイヨシノが植樹されており、桜の季節には花見を楽しむ人で、ごった返します。
さらにその土手には僕の通勤経路となっている広域農道があるのですが、
お花見客が、路肩に車を止めるので、上り車線が占有され、季節限定の大渋滞が発生します。
(この間はなぜか、駐車違反の取り締まりや飲酒検問はしないんですよね)
でも、まだ気温も肌寒く、ぼんぼりの灯火も常識的な時間に消灯となるため、
夜中まで混み合うことはありません(当たり前か・・・)。
今年は、幸か不幸か、その渋滞に遭うことはありませんでした。
花見客が、家路についたしばらく後に、僕の退勤する日々が続いたためです。
3月後半から4月前半は毎日、そんな日々の繰り返しだったために、
世間はいつの間にか初夏を迎えていることすら気がつきませんでした。
っで、すんごく久しぶりに、柏島に向かう道中、車のウインドウを越えて視界に入ってくる山々は、
痛いくらいに眩しく、瑞々しい新緑色に変身してました。
さらに、桜に代わって栗の花々が咲き乱れています。
その香りたるや、まるで・・・。
まるで・・・、ニキビ面の男子中学生100人が、一斉に大写生大会のピークを迎えたような、そんな香りに満ちあふれています。
やめておきましょう。
この手の話題は、愛知の●石さんと直接、声をひそめてお話ください。
きっと盛り上がるはずです。
栗で思い出しました。
柏島のある高知県大月町の地焼酎(?)で、
「ダバダ火振り」
という、栗焼酎があります。
口に含むと、まず、微かに栗の風味がひろがります。
その後、華やかで鋭角な香りが鼻腔を貫き、そしてスッと喉を通っていきます。
その名のごとくに、男性的で、ワイルドな味わいです。
島内のお酒屋さんでも、入手可能です。
是非一度、お試しあれ。
さて、
ダイビングを無事に終えて、
どのブイにも一切係留ののない後浜を眼下に見下ろすフリッパーズのデッキにて、
初夏、
新緑の季節、
立●さんと栗の酒談義を交わすのもまた、
至高のひととき(?)・・・です。
’02 シーズンの始まり 竹田

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「ヒトデヤドリエビ」

January/6/’02 後浜3.5号ブイにて

ヒトデヤドリエビは、何故だか大好きです。
特に、こんなにきれいなヒトデについている場合は格別ですね。
キンギョ根から沖側の岩場にいた、30cm位のマンジュウヒトデについていました。
このエビは普段は写真の様に表面にはいません。
ヒトデの裏っ側で、何個体かで、ひっそりと暮らしています。
僕たちダイバーがヒトデをひっくり返して表面に集めるんですね。
まあ、その是非については、またの機会にお話しするとして・・・、
もの凄く楽しみなんですよ、ひっくり返す瞬間が・・・。
(あ、ヒトデ・・・)
(どんなエビ達がいてるかなぁ(笑))
この表現しがたい期待感は、子供の頃、駄菓子屋さんでくじを引く時のものによく似てます。
2cm角の正方形の厚紙の裏に張られた紫色の薄い紙をめくるんですね。
まだ子どもの僕には、ちょっとした作業なんですが、早く見たいけど見たくないような
痛し痒しの感覚です。
う~ん、ちょっと違うか・・・。
まあ、そんな感覚です、わかるでしょ?
っで、厚紙には「はずれ」って書いてあります。
お店のおばちゃんは、
「はい、いずるちゃんは、はずれやったね」
って言って黄色い魚の形をした、カレー味のスナック菓子を
プッチンプリンくらいの大きさのカップ3杯分、紙袋に入れて手渡してくれます。
たまに、緑色の海藻をイメージしたものと、オレンジ色の魚がいたりします。
はずれは、3杯なんです、ってあたりは5杯だったかな・・・?
駄菓子屋さんのくじはこのカレー味の魚のスナックが大好きでした。
発見した時は、茶色っぽくて汚い感じのヒトデでしたが、ポジで見ると非常に美しいです。
この写真のマンジュウヒトデは 「あたり」 でしたね。

「ハチ」

January/5/’02 竜の浜にて

2002年の潜り初めは、1月5日の竜の浜でした。
それは、それは大変な時化で、竜の浜以外には出航できるポイントがなかった
という方が事実に近いです。
関東からお見えのショップの皆様とご一緒させていただき、僕もフリッパー号に乗船しました。
湾を出るやいなや、柏島の海は私たちに猛威を向け始め竜の浜の係留ブイに到着したときには、
目の前にそびえ立つ波で、本来沖に見える赤灯台が見えなくなる状況でした。
ゲストの女性の数名は微かな悲鳴を上げていらっしゃる方もおられ、僕もちょっとびっくりです。
いつも以上に手際よく準備を整え、エントリーです。
中に入れば、波も関係ないだろうとタカをくくっていた僕が馬鹿でした。
もの凄いうねりで、2mは平気に前後します。
おまけに-10mの地点でも、縦波が水底にまで及び、底の砂を巻き上げて
一時的に透視度30cmになるくらいです。
係留ブイ付近の-7~8mのところでは、常にモヤモヤと砂が巻きあがり、上下左右に揺らされて
もう、気分悪くなることこの上ない、最悪の状態でした。
さてこの日はニューフェイス、フレッシュガイドの星加氏のガイドで、写真を撮りました。
上の写真はハチです。
ふつうのハチですが、昼間見たのはこれが2回目でした。
「ウイッ、ウイッ」って鳴いてくれなかったのは残念ですが、じっくり観察できました。
こんな顔してますけど、泳ぐ姿は結構優雅なんですよ。
それからホウボウの幼魚も初めて見ることができました。
真っ黒くて、ちっちゃいんですが、形は大人のホウボウとよく似てます。
手元にそのポジはありますが、公開はしませんので、悪しからず(笑)
いえ、いえ、公開できません。
うねりで、ピンぼけ、ボケボケです。
—————————————————————-
このHPをご覧のノンダイバーな皆様へ
写真の魚を本文中で「ハチ」って呼んでますが、僕が勝手に名付けてるんじゃなくって正式和名です。
なんでも、背ビレに毒があり、刺されると蜂に刺された以上に痛くて危険なためにこの名前が付いたそうです。
まあ、魚の名前なんてそんないい加減なところが沢山あります。

我 慢


264回目、後浜2.5号ブイから島寄りの浅場にいた、ウミシダ
平成14年 3月 竹田

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嗜 好


November 23 ’01 Ushirohama No1.5
綺麗なイソギンチャクの仲間、満開です!
無性にチーズが食べたくなり、コンビニで「切れてるカマンベール」というチーズを手にとりました。
(まてよ、チーズにビールは合わんなあ)
ってことで、赤ワインも買いました。
家に帰って見た件のボトルには、
「通常ワインの倍のポリフェノールを含有している(当社比)健やかワイン」
とあります。
なんでも、欧米人の心臓病死亡率が低いことに関係している等、
このポリフェノールが多く含まれる赤ワインが健康に良いということで、
マスコミメディアが、かなり騒ぎ立てたことも記憶に新しいですね。
(そんなに体にいいからって、沢山飲んでも大丈夫?)
(飲み過ぎて、肝臓やったり、アル中にはならんの?)
(ポリフェノールが倍!ってことは、普通のワインにその物質を混ぜてるんじゃなかろか?)
(そんなこと出来るんなら、その物質だけを錠剤の様なカタチで摂ればどう?)
(この、「倍」含まれてるってのが胡散臭いなぁ)
(ポリフェノールが「倍」ってのは、絶対、業界の思惑が沢山含まれてる気がする)
(お菓子業界の、バ○○タ○ン○○みたいなものやな)
(○レン○イ○デーなら、まだましやね、○ワ○トデーってなんや、アホか!)
(色々、あるけど、一番の長寿国家は日本やなかった?)
(無理してワイン飲まんでも、今まで通りの食生活が一番なんやなかろか・・・)
こんなこと考えながら、その赤を口にしたんですが、結構いい感じなんですね、これが・・・。
健康に良いかどうかは置いといて、ワインは「お酒」として、素晴らしい飲み物ですよね。
さて、この時のチーズも大変美味しくて、満足でした。
ふと箱を見ると、雪のマークが付いてるのを発見してしまいました。
(・・・・・・・大丈夫、っよねぇ?)
この前から、お酒の話ばっかりやなぁ
’02 春一番 竹田

「タツノイトコ」

December/31/’01 竜の浜にて(5)

今夜で大晦日「竜の浜」シリーズも最後となってしまいました。
全6回が終了するのに3週間近くかかってしまい、とうとう3月となってしまいました。
「ぼうや~良い子だねんねしな~」
この写真を撮ってるとき、ず~っと頭の中で鳴ってました。
海藻にからみつく、タツノイトコが、そのアニメのオープニングに使われた、竜の姿にそっくりで、
また、その頭部を歩く虫(?)がいたんですが、でんでん太鼓を持つ童のように見えてなりませんでした。
でも、タツノオトシゴって言う名前は、このタツノイトコの方が絶対ふさわしいと思います。
で、タツノオトシゴが、タツノイトコって感じですよね、皆様、どう思いますか?
世の東西を問わず、先人達はこの世には存在しないものを造りだし、
後に生を受ける我々を楽しませてくれる。
竜、Dragon、龍、いずれも人類が創造した生物だ。
(だだ、Dragonを竜と訳すのは、いかがなものか、Dragonは、ドラゴンでいいと思うし、竜は、Ryuhでしょう)
ドラゴンと言えば、僕が学生時代にいた街に、「ドラゴン」というケーキ屋さんがありました。
甘いものにはあまり興味がありませんでしたから、そのお店に入ることは1度しかありませんでした。
(ケーキ屋さんが「ドラゴン」ですよ、変でしょ、でもお客さんはそこそこ、いたんですよねぇ)
僕は、名前が「ドラゴン」だから、ここのケーキはあまり美味しくないだろうなあって思ってました。
後期テストの情報について、色々お世話になった友達(女性)にお礼をするために
チーズケーキ(だったかな)と苺のショートケーキ(だったかな)を買って
お礼に彼女のアパートを訪れたことがありました。
その時が「ドラゴン」に入った唯一の一度でした。
「お陰で、テストなんとかなったよ」
「よかったね」
「これ、ケーキやけど、食べて」
「ありがとう」
「でもね、美味しくないかもしれんよ・・」
「何で?」
「ドラゴンってお店だから・・・」
「ああ、○○町のドラゴン?」
「そう」
「あそこ、結構美味しいんよ」
「へー、そうなんや」
「今、お茶入れるから、上がって、上がって」
彼女のアパートの玄関でこんな会話が交わされたと思います。
懐かしいですね。
2001大晦日
「竜の浜」最終夜 完

「カミソリウオ」

December/31/’01 竜の浜にて(4)

背景のトサカが、美しすぎて、カミソリウオは目立ちすぎです。
彼等は、背景に写ってるピンクのトゲトサカに擬態してるつもりなのか、
一生懸命寄り添ってました。
ちっちゃい個体は、トサカの枝(?)に合わせて角度まで付けてます。
(ピッタリくっついても、バレバレやね)
って言うことは、彼等の眼では色の識別が出来ないのかな?
ん・・・、でも、前日の30日に水中スクータでブンブン暴れてた時は、
流木の周りで漂ってたなぁ・・・。
結局、30日の大時化で、竜の浜の広大な砂地に、どこかから流れ着いて、
適当な居場所がなくて、取り敢えず漂ってたら、ビューティフルなトサカが目に留まり、
「うねりもちょっとあるし、まあ、いいっかぁ」
って一休みしてたら、突然、写真撮られてたって感じなのかな。
真相は、誰もわからないんですけどね・・・(笑)
そんなのんびりダイビングが、更に続きます。
皆様は、思い思いに、其処此処でストロボを発光させてるのでした。
2001大晦日
「竜の浜」第4夜 完

「サンゴガニ」

December/31/’01 竜の浜にて(3)

では、質問です。
貴方は、この写真を見てどう感じましたか?
以下から、選んでください。
1)来る、来る、奴が来る、赤い彗星が来る
2)あい~ん
3)綺麗なカニだ
4)へたくそな写真やな
5)その他
1)を選んだ貴方は、身の回りに心配事があるようです。逃げていては問題の解決にはなりません。
2)かなり疲れているようです。十分な休息とリフレッシュが必要です。
3)充実した毎日を送っているようです。今の状態を続けられれば大丈夫!。
4)まだ全然寒いんですが、ダイビングに出かけましょう(笑)
5)まあ、可もなく不可もなく、普通です。
いかがでしたか?
2001大晦日
「竜の浜」第3夜 完

「コチ科のさかな」

December/31/’01 竜の浜にて(2)

これ系のサカナの名前がさっぱりわかりません。
図鑑を見ても、その違いが、よくわかりません。
この写真のコチは、7cm程度の大きさでしたが、
成魚なのか、幼魚なのかすら判断できません。
どなかた、この写真のサカナの名前と同定方法を教えてくださいませんか?
2001大晦日
「竜の浜」第2夜 完

「イサザアミの一種」

December/31/’01 竜の浜にて

なんで、「竜」に蚊がおんねん?
平成13年の大晦日、本当に最後のダイビングは、竜の浜です。
浜に向かって右側のブイに、和風なフリッパー号を係留した、名ガイドの吉松チーム。
真のガイドの矢野チームとの関係で、少々時間調整を船上で行ってます。
しばらくエントリーせずに、皆様と和気あいあいのトーキングが弾みました。
飯田さん、橋本さん、川畑さん、それからご一緒した皆さん!
その時の話の内容、覚えてらっしゃいますか?
吉松さんの巧みな誘導で、妙に盛り上がりましたよね。
さて僕は、エントリーしたケイソンもとで、上の写真の「蚊」を発見しました。
皆様は、既にカミソリウオのところまで進まれてますが、僕は一人居残って
こんな写真を撮ってました。


もう少し春めいてくると、こんな「蠅なみんな」も出てきます。
世間では、「ニコチャン大魔王」って呼ばれてるみたいです。
因みに、この写真は、平成13年6月23日、勤崎 ニューポイントでの一コマです。
これから先、4回はこの大晦日の「竜の浜」の様子をお伝えします。

「クロホシイシモチ」

December/31/’01 サルガウドウにて

写真のクロホシイシモチは恐らく、ダイバーからは全然注目されないサカナの一種でしょう。
図鑑で見るとイシモチの種類も色々あるみたいで、結構面白そうですよね。
この日は、実はアカオビハナダイを狙ってこのポイントに来たのでした。
でも、1本潜った後の、水面休息中に、
A)サルガウドウの例の根の-7mの棚にいてるクロホシイシモチ見た?
B)いいや、見てないよ
A)尾鰭の星が普通より黒い奴おるんよ
B)うっそぉー
A)頭の星が茶色っぽいのも3個体確認したんやけど
B)ホントに?
A)うん
A)見たい?
B)絶対見たい!
A)じゃあ、次のポイントもサルガウドウをリクエストしてみる?
B)絶対サルガウドウがいい
こんな、会話は聞きたくない・・・。

「サンゴトラギス」

December/31/’01 後浜2.5号ブイにて(2)

トラギスやエソも注意深く見てみると、興味深い動きをしますね。
写真のサンゴトラギスを撮るために、
ハゼを狙うようにじっくり時間をかけようと、腹這いになりました。
でも、ハゼとは、全然勝手が違いました。
こちらは息を凝らして、何もせずにじっとしてるのに、
方向転換するは、
近寄るは、
離れるは、
常にキョロキョロしてるから目線が一定でないは、
突然居なくなるは、
突然出てくるは・・・。

でも、トラギスは、トラギスで面白いって実感しました。
※因みに、写真のサンゴトラギスは、上も下も同一の個体です。

「ニテンエソ」

December/31/’01 後浜2.5号ブイにて

この写真のサカナは「ニテンエソ」です。
僕の写真では全然分かりませんが、吻端に2つの点があるのが特徴だそうです。
お仏壇の中の「チーン」が座る、派手な座布団の様な模様が特徴ではないみたいです。
「人という字は、人と人が寄り添って出来てるんです」
「人はこの字の様にお互いに、助け合うことが大切です」
「わかりますか?」
「あのー、先生・・・」
「なんですか?」
「写真はサカナですが・・・」

「ヨツメトラギス」

December/29/’01 後浜1号ブイにて

陸上でも、水中でも、敵の目を欺くために眼状班という、
目の模様を持つ生き物は沢山いますよね。
写真のヨツメトラギスは、眼上班と、本当の目で眼を4つ持つことになります。
これは、自然界の生物として、かなり不自然な模様だと思うのですが、
オカルト的な気持ち悪さを狙ってるのでしょうか?
捕食者の立場に立って考えてみると、トラギスを食べる場合、
そりゃぁ、眼が4つもある気持ちの悪い奴よりは、普通のトラギスを食べるわな。
って事は、この模様は保身に役立ってるって事か・・・。
でもこのヨツメトラギスが生息するサンゴ礁の浅場において、彼等の天敵と成りうる捕食者には 何が該当するのでしょうか?
識者の皆様、是非ご教授下さい。
この写真を見る限り、それからその名前の通り、このトラギスの最大の特徴は
眼が4つあることだろうと思ってました。ところが、
「日本の海水魚」(山と渓谷社)によると、
「・・・尾鰭に白色斑があることが特徴。また雌雄で体色が異なり、
雄には鰓蓋上方に青色線で縁取られた1黒色眼状斑があるが、雌にはない。」
とある。
確かに、図鑑の写真の雌には眼状斑はなく、尻尾に大きな白い点がある。
(上の写真でもかろうじて尻尾に白い点を確認できますね)
でも、図鑑の同じページにあるワヌケトラギスにも、尻尾に大きな白い点があり、
文面通りに写真を見ても、その違いがよくわからないのは僕だけなのでしょうか?
(件の図鑑がお手元にある方は、551ページを見て頂くと話の見通しが良くなります)
それはさておき、
僕も、まぶたの上に眼状斑を付けよっか?
勤務中に、居眠りしても、ちょっと分かりづらいし・・・。
でもそれじゃあ、去年の年末の、「星加」さんになってまう。
2階で寝てても、お目眼ぱっちりやん(笑)
———————————————————-
妙な内輪ネタになってしまい、申し訳ありません。
平成13年の大晦日に、マリンクラブフリッパーズでのちょっとしたハプニングです。
でも、怖ーいっす
皆様よりちょっと早く床についた新しいスタッフの星加氏は、
マジックを手にした美しい女性陣の手にかかり、瞼に眼状斑を、鼻の下にチョビ髭を、ほっぺには・・・。

名案内


柏島、後浜より帰港の途
December 23 ’01
どうもありがとうございました
それから、お世話になりました
それじゃあ、いつか、また・・・
平成14年1月31日 竹田

「アカホシイソハゼ」

December/29/’01 松島にて(4)

深紅のウミシダヤドリエビを撮り終えてあちらを見ると、
真のガイドの矢野氏とゲスト数名が何やら取り囲んでいます。
僕も覗いてみると、皆様の中心にはイイジマフクロウニがいました。
僕は、先程の変な法則のとおり、
(コールマニが居るかもしれない)
って思い続けながら、矢野氏の指示棒さばきを見守りました。
すると、
いました、いました。
ちっちゃな、ちっちゃなゼブラ・・・、いやいやコールマンズシュリンプ。
全長5mm位のホントにちっちゃな個体でした。
(やっぱり、あの法則は当たってる)
そんな事を考えながら、ボートの下まで帰ってくると、香川の川端さんが、 何やら撮られてます。
僕が遠巻きに覗くと、写真の通りの状況でした。
アカホシイソハゼが、ケヤリムシ類の居なくなった後の管(?)に入って、僕たちの様子を見ています。
僕も写真を撮らさせていただきました。
もうちょっとストロボ光が回っていれば面白い写真になってたかもしれませんね(笑)。
以上松島、4連発でした。
エントリー直後の胸騒ぎ通り、
面白いエビ、カニ達や、ちっちゃな生き物が目白押しでした。

「ウミシダヤドリエビ」

December/29/’01 松島にて(3)

更に深度を上げると、向こうの方にいらっしゃる、久保師匠が僕を呼びました。
そこには、大きな岩の上に真っ赤なウミシダがいました。
久保師匠は、その中に潜んでいる何かを僕に見せてくださるために、
秘技を伝授してくださいました。
あ~ら不思議、師匠のちょっとした動作で、ウミシダはその腕を広げ、中に潜んでいた、 写真のウミシダヤドリエビがその姿を現しました。
深紅のそのエビは、この世のエビとは思えないくらい美しく、
僕は息をするのを忘れてしまい、もう少しで、窒息して、この世とお別れするところでした。
それは、ちょっと大袈裟です。
僕の写真では十分に表現しきれてませんが、それくらい、美しいエビでした。
あちらを見ると、真のガイドの矢野氏とゲスト数名が何やら取り囲んでいます。

「ゼブラエビ」

December/29/’01 松島にて(2)

深度を上げながらうろうろしてると、僕はイイジマフクロウニを発見します。
(もしや、こいつにゼブラエビがいるかも・・・)
そんな大きな期待を胸に、指示棒でちょっとイタズラをしました。
すると、ご覧の通り、ゼブラガニが出てきました。
(・・・・)
(やっぱ、ゼブラエビって探すと駄目なんやね)
(コールマニいないかなぁって探さんと、「ゼブラガニが出てきてしまうの法則」やね)
それからこの写真で気がついたのですが、ゼブラガニの目って、
キンチャクガニの目と全く同じですね。
とっても、意地悪そう。
他のカニもこんなんでしょうか?
次から、気を付けて見てみよう。
更に深度を上げると、向こうの方にいらっしゃる、久保師匠が僕を呼びました。

「ウミウシカクレエビ」

December/29/’01 松島にて

今回から続く4回は松島シリーズです。
松島は僕にとって2000年10月21日以来、2回目に潜るポイントです。
そういうわけで1年振りですから、中の様子は全然記憶にありません(笑)
さて、エントリーすれば、だらだらと下りが続き、ガクンと棚になって
更に下って行ってます。やはり、全く印象に残ってません。
まあ、ソフトコーラルもバラバラとあり、色々探せばおもしろい小物が沢山出てきそうな雰囲気です。
何かしら妙な胸騒ぎを抱きキョロキョロしてると、 滋賀の大石さん が、大きなナマコを発見。
いました、いました。ウルトラマン・・・、いやいやウミウシカクレエビです。
しかもペアで!!
それから、もう少し下ったところで、ゆっちセンセイは
大きなウチワで休んでいたクダゴンベをビデオにて撮影されてます。
この日は、このウチワ辺りをボトムとします。
だって、浮上を促す電子音が、ピッピッピッピッピッピッって、其処、此処で聞かれはじめました。
深度を上げながらうろうろしてると、僕はイイジマフクロウニを発見します・・・。

「ウミテング」


December/23/’01 後浜1.5号ブイにて(2)
深場のナシジイソギンチャクを撮影した後、砂地に沿って、ゆっくり浮上です。
(おやおや、これは久しぶりのウミテングさんではあ~りませんか?)
彼は、嫌な奴に見つかったなぁって顔で、僕を横目に見てます。
(まあまあ、そう嫌な顔せずに、ちょっとだけ写真撮らせて)
「おまえ、しつこいから、うっとおしいねん」
(まあ、そう言わんと、ねっ、ねっ、1枚だけ、ねっ)
パシャ~ッ
「おいおい、誰がかまんって言うたんや?」
パシャ~ッ
「おまえ、ええ加減にせぇよぉ!」
パシャ~ッ
「おいっ、殺すどぉ!」
パシャ~ッ
(ありがとねっ)
「もう、許さん!!!」
(いやいや、今度会ったら、また頼むね)
「いやじゃ、バカ、あっち行け!」
(はいはい、ほんじゃあね)
パシャ~ッ
たぶんこんな感じで、シャッターを切った様な気がします。
そんなウミテングさんの全身写真です

No.258_19 December 23 2002
Ushirohama No1.5
でも、ウミテングがいるということは、テングとかオカテングとかいう、
陸上の生き物がいるんだろうか・・・?
例えば、
ウミスズメは、スズメがいるし、
ウミヒゴイはヒゴイ
ウミジドョウは、ドジョウ(ウミドジョウは見たこと無いけど・・・)。
ただ、ウミシダウバウオについて考えたとき、
シダウバウオってのは陸上にはいないよなぁ・・・、たぶん。
ウミヅキチョウチョウウオもねぇ。
それから、ヒゴイもドジョウも陸上の生き物じゃないなぁ。
ヒゴイは、和風なお庭と空中にいるんだよね。
空中は季節限定だけど・・・、あっ空中のヒゴイはそもそも生き物じゃないっか(笑)

「アヤトリカクレエビ」

December/23/’01 後浜1.5号ブイにて

アヤトリカクレエビって、何が綾取りなんでしょうか?
これは、全くネーミングの由来が想像できません。
どなたか教えてください。
写真は、ナシジイソギンチャクです。
以上です。
変なものが見えるのは、貴方の気のせいです。
あまり、追求しないようにしてくださいね(笑)

「矢吹丈」

December/23/’01 サルガウドウにて

わ・・・わかるよ、なんとなく・・・
なにもそう、オーバーにりきまなくたって・・・
そうか‥‥ わかりゃあよし!
プロの拳闘界に生きようとすることは、つらいこともあれば苦しいこともたくさんある・・・
なみだはやっぱりつきものさ。
だが、これは負け犬が流すくそなみだじゃねえ。
きびしい精進のために流す、りっぱな汗のなみだだ!
なあ、ジョーよ・・・
ふたりで苦しみ、ふたりで歯をくいしばって、このなみだ橋を逆にわたっていこう。
そういうことからも、このなみだ橋のたもとにジムをかまえたということは、 じつに意味のあることなんだ。
なみだ橋を、逆にわたる‥‥か。
(C)高森朝雄・ちばてつや
本日12月23日から僕のダイビングは新年度が始まりました。
それはさておき、この日より念願のアクションファインダを装着しました。
モウ、ココロ、ウキウキ デス。
(これで、尻尾が切れたり、頭が欠けたりしない・・・)
(構図を考えながら、ピント合わせができる)
(うっ、嬉しい~)
そんな気持ち一杯で、エントリーしました。
しかーしっ!!!
(何だ、この暗さは?)
(ピントの山が全然掴めなーい)
色んな方から忠告を受けていたとおり、魔法のファインダーではありませんでした。
手に入れた全面の視野と引き替えに、細部は見づらくなってしまいました。
結構、いい値段だったのに・・・。
これだったら、普通のファインダーの方がピント合わせやすいやんか~(悲)
僕は、もう愕然として、サルガウドウの-20mの斜面で、
写真のとおり、紫色の少ないバイオレットボクサーシュリンプを撮ってしまいました。
(しっかし、オトヒメエビによく似てる。)
これも、見づらいファインダーのせいなのかな・・・。
※写真のオトヒメエビを見てたら・・・、
どうしてもバイオレットボクサーシュリンプの事を考えてしまい、
一つ先にアップした ウツボ が撮影時から丹下段平に見えてたのも手伝って
「あしたのジョー」 (C)高森朝雄・ちばてつや より僕の大好きな一節を載せてしまいました。
お楽しみ頂けたでしょうか?
全然意味のわからない方は、ごめんなさい

「丹下段平」

November/23/’01 後浜1.5号ブイにて

この橋はな---
人呼んで、なみだ橋という
いわく・・・・
人生にやぶれ、
生活につかれはてて
このドヤ街に流れてきた人間たちが、
なみだでわたるかなしい橋だからよ
三年ほどまえのわしもそうだった
おめえもその ひとりだったはずだ・・・・
だが
こんどはわしとおまえでこのなみだ橋を
逆に わたり
あしたの栄光をめざして 第一歩をふみだしたいと
思う
わかるか
わしのいうてる意味が‥‥?
ああ?
わしのいうてる意味がわかるかよ
ジョー!
(C)高森朝雄・ちばてつや

感 謝


柏島、赤灯台を望む
もう少しで12月23日がやって来ます。
僕が初めてファンダイビングを行った日が、平成11年12月23日でした。
僕のダイビングは12月23日から始まり、翌年の12月22日で終わります。
今年もなんとか、1年を終えることが出来ました。
「なんとか」と、歯切れの悪いのは、5月におそらくベンズであろうと思われる肩の痛みを経験し、
左肩が上がらなくなったことや、8月の一切にて表層の強い潮流に流されて、
アンカー元に集合できず、皆さんにご迷惑をかけたことがあったこと、
年間通じて迷子になることが度々あり、独りぼっちになることがあったからです。
上がらなかった肩は、今は元に戻ってますが、ベンズを経験してからは、
安全な潜水と、日頃の健康管理に、気を付けるようになりました。何事も経験です。
まあ、色々ありましたが、今年は120回、柏島の海に潜ることが出来ました。
昨年に比べると回数こそ減ったものの、その内容は密度の濃いものとなったと思っています。
写真を始めたことにより、ダイビングスタイルが変わったこともありますが、
やはり、沢山の方々とお知り合いになれたことが、一番大きいですね。
それも、これも、僕にダイビングを教えて下さった、
今はマリンドリームのオーナーであり懇切丁寧なガイドの福留貴浩氏 をはじめとして、
フリッパーズの真のガイドの矢野雄二氏、同じく名ガイドの吉松浩司氏、
同じく昼食等のお世話をして下さる矢野典子氏、 水中写真の師匠の久保賀稔氏、
それから、香川の川畑さん、 滋賀の大石さん、
フリッパーズにお集まりの全てのゲストの皆様のお陰です。
心より、感謝しております。
さて、来年度も継続して、柏島で潜ります。
皆様には、ご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、
まだまだ、初心者の僕を温かく見守ってあげて下さい。
平成13年 北風 竹田

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「ニジギンポ」

October/14/’01 後浜3号ブイにて

モノスゴイ ハゼ ハッケン
の情報により赴いた3.5号ブイの沖合でした。
(この日は、3本とも、このポイントに行くことになりますが・・・、詳しくは、師匠のHP「柏島水中散歩」にて)

まあ、色々ありまして、僕はオニハゼを撮影するために、ゴロタ石に隠れて
じぃ~っとしてました。
どこからともなく、ホンソメワケベラ1匹がやって来て、ハウジングのポートの周りを 突っつき始めました。
やがて、もう1匹が、僕のマスクの周りをうろうろしてます。
更にもう1匹やって来て僕のBCの肩の部分をクリーニングし始めました!
僕は、オニハゼを撮りたかったのですがベラ達が居るために集中できず、 堪りかねて、手で追い払いました。
追い払っても、追い払ってもやってくる小さな彼等の熱心さに負けて、
(そんなに汚れてるんだろうか)
って少々ブルー入りつつ、彼等のなすがままになってました。
都合3匹のクリーナー達に、クリーニングされました。
もちろん、初めての体験です。
左手の無神経な電子音が鳴った後も、なすがままの状態でした。
さて、写真のニジギンポ君は、この日の減圧停止の友でした。
後浜の3号ブイとケイソンを繋いでいるロープにつかまって停止していると、
ロープにある巣から、出たり、入ったりしていました。
頻繁に、目の前をチョロチョロしてくれるので、電源を落としていたカメラ、ストロボを リブートして、思わずシャッターを押しました。
写真ではわかりにくいのですが、この日の-4mはかなりの流れがありました。
僕は膝でロープを挟み込み、鯉のぼりのような状態になりながら、 この愛らしいニジギンポ君を撮影しました。
おかげで、いつもなら苦痛の8分間も、あっと言う間に過ぎていきました。

決 断


平成13年10月14日、後浜3.5号ブイに咲いていた Christmas Tree Worm
柔らかな電子音で、目覚めた早朝。
柏島へ向かう前の、いつもの高揚感はなく、頭が急に重く、体の重心が突如、頭頂部に移動したかのような
フラフラする感覚に不安を覚えました。
体調不良によりダイビングを休むことを余儀なくされた、12月1日(土)でした。
前日から、おかしいとは思っていましたが、やはり風邪を引いていたようです。
月曜日から始まる数々のイベントの事を考えた僕は、行くと決めたダイビングを、
初めて休む決断をしました。
意識もうろうの中、矢野さんに行けなくなった旨を伝える電話をしたのですが、
何故か病欠する事を職場に伝える時のような罪悪感に満たされて変な気持ちで受話器を置きました。
それから、僕は実家の布団の中に吸い込まれていきました。
それにしても、信じられないくらい寝ました。
そのお陰か、風邪は治りつつあるのですが、長時間寝過ぎた副作用の腰痛が僕を困らせています(笑)。
さて、今年のクリスマスイブは月曜日ですけど、お休みですね。
休みが取れれば僕は柏島で潜ってるんでしょうね。
いつもHP「群青」を見て頂いている皆様に、写真は「Christmas tree worm」です。
一足早いクリスマス、夜の静寂を感じて頂けたら幸いです。
因みに和名はご存じ「イバラカンザシ」なんですけどね。
平成13年 12月 竹田

「チータウミウシ」

October/14/’01 後浜3.5号ブイにて(2)

しぃあわっせわんにゃっ
あぁるいってこない
だぁからっあるいってゆぅくんだよ、んにゃ
名ガイドの吉松氏 は「清子」って書いたスレート片手に
指示棒で、写真のウミウシを指し示していました。
チータウミウシで、「清子」って・・・
べたべたやなぁ
こんなん、考える奴は、アホやで
ほんで、間髪入れずに、
水中で、
「しぃあわせぇわぁんにゃっ」
って、大きな声で歌ってしまう
僕もアホやな・・・(悲)

「ミナミアカエソ」

October/14/’01 後浜3.5号ブイにて

ふぅ~ん・・・、気持ちいい
あ゛ー、そこそこそこそこ
・・・・
違う、そこじゃない、さっきの所!
そう、そう、そ~ぉん、そこっ!
さっきからピカピカ光りながら、
みょ~に、でかい奴が、前から、近づいて来てるけど・・・。
でも、なんで、こんなに気持ちいいんだろう?
ねえ、ホンソメ君?
そう、目の後ろも、頼むよ
そこは、特に、念入りにね
こら、正面のでかい奴!
何、ブクブクさせてんだ?
それ以上、来るなよ!
そんなに近くに来るなって言ってんだよ!
ピカピカさせたら、眩しいんだよ。
目がクラクラするんだって!
あれっ、どこ行くの、ホンソメ君、まだ背中が残ってるよ?
もうちょっと頼むよ・・・。
おい、正面の黒いでかい奴!
おまえが、近寄ってきたから、ホンソメ君行っちゃったじゃないか!
どうしてくれんだよ!
僕はまだ、背中が痒いってのに・・・。

「ハナアナゴ」

October/7/’01 勤崎ニューポイントにて

お洒落なサカナを観て、深度を上げながら、砂地を陸地側に向かって進んでました。
長い物体が、くねくね動いてる気配を感じで、顔を右に向けてみました。
僕のマスクの、スカート部分はクリアシリコンで出来てるので、結構視界が広いんです。
顔の真横に何かあると、何となくボヤァ~ってわかります。
ハナアナゴがその長ぁ~い体を器用にくねらせて泳いでました。
(おお、こいつが泳いでるのは初めて見た)
(ちょっと、接近してみよう)
すると、ハナアナゴ君、僕が近寄る気配を察したのか、中層を泳ぐのをたちまち中止して、着底しました。
長い体をブルブルッて震わせて、瞬く間に、砂地に潜りました。
それから、顔だけちょこんと出して、僕の様子を伺ってます。
その様子が、あまりにかわいらしくて、普段は、撮らないサカナですが、
今日は特別。
ファインダーを覗きました。
(よしっ・・・)
ストロボの電源を落として、ハウジングに取り付けていたビデオライトをはずし、地面に置いて彼に当ててみました。
僕は、そのまま彼を挟んで反対側に廻り、シャッターを切りました。
水が良くないので、あまり期待してなかったんですが不安げに僕の様子を伺っている
ハナアナゴの健治が、写ってました。
(健治、大丈夫やって)
(もう、あっち行くし・・・)
そう思いながら、ライトを回収して、浅場に進みました。

思 惑


平成13年9月23日、231回目のダイビングを終えたフリッパーズの洗い場にて
ゆっくり、ゆっくりと、浮上の為の手続きを一つ一つこなして、フリッパー号のタラップを上がります。
この浮上のための手続きも、数あるダイビングのお約束の一つで、 自分の身体を守るための重要なおまじないですよね。
そんなこんなで、3本目を終えた後は、更にお約束が待ってます。
一般に、器材の洗浄とかと呼ばれている手続きです。
(このお約束は、省く人もいらっしゃるようですが・・・)
春は、凍てつく水に、指先を縮め、
夏は、全身、藪蚊の餌食となり、
秋は、過ぎ去りし夏を憂い心を傷め、
冬は、その北西風の厳しさに頬を曝す。
ダイビングは大好きなのですが、唯一この最後のお約束だけは、好きになれません。
先日、BCを干しながら、こんな事を考えました。
おそらく、100人のダイバーがいて器材の洗浄が楽しくてたまらんダイバーは、
0.001人やと予想できる。
どちらでもない人は、1人として、残りの98.999人は嫌い、若しくは大嫌い。
器材洗浄は、嫌やけど、洗った方がええとはみんな考えてるはずや。
器材洗浄代行サービスとかあれば、僕は絶対利用する。
そしたら、ダイビングを終えた後、ゆっくりビールを楽しめる。
ついでに、器材の保管サービスもオプションで用意されてれば、僕は絶対、利用する。
重い器材を毎回運ばんでええし、遠くから定期的に来る人達にとっては、 頼もしい限りやんか?
洗ってくれて、管理もしてくれるんやから、こんなええ話はない。
98.999人のうち、80人は利用するやろうから、サービスの水道料金の節約や、
洗い場に対する設備投資の軽減にも貢献でき、サービスのオーナーさん達もニコニコやろう。
ひょっとして、ニュービジネスとして成り立つんとちゃうか?
柏島の各ダイビングサービスとタイアップして島に集うダイバーに快適なダイビングを
楽しんで貰うために、「器材洗浄サービス じゃばば柏島」 を興してみたらどうやろう。
もし僕が今の職場をポイされたら、この「じゃばば柏島」 でなんとか食べていけるやろか・・・。
帰港の途につく後浜沖合の風も波も、冬の厳しさを徐々に覗かせています。
11月ともなると、来るべき冬の準備を整えつつある、柏島です。
平成13年 晩秋 竹田

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「オオスジイシモチ」

October/6/’01 後浜1号ブイにて

どこにでもいる、オオスジイシモチです。
が、背景がこんなに美しいウミシダだと、なんだか特別なサカナのように頑張ってしまいます。
ファインダーを覗きながら、
(イエス イエス イエス)
(カモンベイベー カモ~ン カモ~ン)
(オーケイ オーケイ ウェイ ウェイ ウェィト ア ビットゥ)
(オケッ オケッ オケッ オッケイ)
カシャーッ
(・・・オッケ~イ)
っで、できあがったのが、この写真でした。

「ヒレナガネジリンボウ」

October/6/’01 後浜1.5号ブイにて

さて、いよいよの、ヒレナガネジリンボウです。
何がいよいよって、私的なことなんですが、
ダイビングを始めてすぐに興味を憶えたサカナなんです。
まず、ネジリンボウっていうネーミングに、興味を示し、
次に、鰭が長い、捻りん棒で、ヒレナガネジリンボウ。
(おいおい、ちょっと強引でないかい?)
(サカナの名前って結構いい加減?)
初めてあったときの感想は、
(ちっちゃいなぁ~、自分?)
(もっと大きいんかと、思ってた)
(でも、雑誌の写真で見た通りやね)
(これが、ハゼなんや)
(動いてるんは、初めてやけど・・・可愛いなぁ)
(でも、こんなん、自分では絶対見つけられへんやん!)
写真の個体は、かなり茶色い個体です。
冷静に考えてみて下さい。
こんなに可愛いサカナは、ダイビングをしてないと見られませんよ。
(ほかのサカナも、陸上で生活してるぶんには、見られませんけど・・・)
この写真は、ハレーションで、白く飛んでるのが悲しいんですが、
鰭も全開ですので、良しとして下さい。
お願いします(笑)。
RSの飯田さん(北九州)、近くでがんばってらっしゃいましたが、写真の出来はいかがでしたか?

「ガンガゼカクレエビ」

September/23/’01 サルガウドウにて

このエビを撮り始めると僕は、たぶん異様だと思います。
ガンガゼに、向き合って、じーっと動かなくなるんですからね。
周りの人は、何を一生懸命撮ってるんだろうと思うんでしょうか?
このエビは、初めて自分で見つけた擬態したエビですので、思い入れも大きいんです。
何気なくガンガゼを見てると、棘が妙に膨れてるんですよね。
(あれっ)
(この棘は変やね)
(!!!)
(棘の一部が動いた)
(え~っ?)
(・・・エビ?)
(エビ~、エビ~、エ~ビッ)
(ありゃりゃ、逃げてしもたぁ)
これが、このガンガゼカクレエビとの初めての出会いでした。
それ以来、ガンガゼを観察するのが楽しみで仕方なくなり、
写真を初めてからも、何度もシャッターを切りました。
が、そのフィルムは軟質プラスチックゴミとして火曜日の早朝、
収集車に積まれています。
こんなに大きく撮れたのは、初めてでした。
ええ、こいつは、これからもとり続けますよ。
目、口、鼻と表情がちゃんと撮れるまでね(笑)
エビに鼻はないって!!!
市の清掃課の皆さん、ごめんなさい。
これからも、フィルム出し続けると思いますので、よろしく

「クモウツボ」

September/23/’01 後浜2号ブイにて

なにかと怖いっていうイメージが先行しがちなウツボですが、
どうも実際はそうでもないようです。
実際、トラウツボとかイカツイ風貌の奴もいるんですけど、
ホントは気弱な奴ばっかりじゃないんでしょうか?
僕たちが近づいたら、ほとんどの個体は逃げる仕草を見せますよね。
ハナヒゲウツボなんかは、口をいっぱい開いて威嚇するんですが、
だんだん巣穴に後戻りしてるし、まあ、そこが可愛いんですけどね。
写真のクモウツボも何とも頼りない、気弱そうな顔をしてるでしょ?
彼(?)も、僕を避けるように、ガンガゼの陰に隠れるように
後ずさりしました。
(おい君、ガンガゼの陰に隠れても、全部見えてるって・・・)
(別に、取って食べる訳じゃないから、逃げなくてもいいって)
(何もしないから、こっち、おいで)
(・・・でも、矢野さんの作るウツボの唐揚げは、ビールのつまみに最高なんよねぇ・・・)
(ピリリと効いた、一味唐辛子が・・・、う~んたまらん)
この、ビールのことを考えてる僕の心を読みとったのか、
彼は、この後すぐに岩陰に隠れてしまいました。

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「クビアカハゼ」

September/23/’01 後浜3.5号ブイにて(2)

後浜には、色んな所に、沢山いるクビアカハゼです。
今まで、何度もシャッターを押しました。
今回は、水がそこそこ澄んでいたので、自然光による撮影に挑戦です。
でも、自然光だけでは、青一色となってしまいました。
ちょっとだけ、電気の光を借りたのが上の写真です。
クビアカ君の顔にビデオライトを弱めにあてています。
ストロボ光による写真とは、少し雰囲気が変わりますね。

「オトメハゼ」

September/23/’01 後浜3.5号ブイにて

この仲のよい2匹は、ご主人が、方向を変えると、奥さんもそれに従って
方向転換をします。
クビアカハゼを撮るために、腹這いになってじ~っとしてる僕の周りを、
食べた砂をエラから出しながら、ぐるぐる廻ってくれました。
まっこと、オシドリ夫婦です。
まごうことなきオトメハゼのめおとです。
上から読んでも下から読んでも「山本山」。
また、妙なことを書いてしまいました。
ごめんなさい・・・。

「トゲツノメエビ」


Nikon Micro-Nikkor 105mm f2.8D + anthis CL-90 ( X1.3 )

September/22/’01 後浜にて

少し灰色がかった乳白色の体色に柿色模様があり、その中に黒の玉がちりばめられている美しい姿を、ファインダー越しに観察しながら、シャッターを押すのも忘れてました。
(綺麗だ)
(バタバタさんに苅田・・・)
(・・・違う)
(借りたクローズアップレンズのお陰で大迫力で迫ってくる感じやね・・・)
(美しい)
(久しぶりに会うことができたねぇ)
(・・・いかん、いかん、後ろで、皆様が順番、待ってるんやった)
それで、出来上がった写真が、これです。
沢山シャッター押したけど、どうにか皆様のお目にかけられるのはこのワンカットでした。
この日は久しぶりに 久保師匠 とご一緒させて頂きました。曰く
「このエビはピント合わせが難しいね」
とのことでした。
ホントに難しい。
僕の順番の時は、そこそこ、じーっとしてくれてたんですけど、
その名前の通り、永井・・・
いや・・・
長い、尖った目を、結構動かしてくれるんで、目にピントが合うのは一瞬なんですよ。
その瞬間にシャッターを押せるかどうかが、ポイントになるんでしょうね。
(ごめんね、こんな風にしか撮ってあげられなくって、本当は、綺麗なのに・・・)
ご一緒した、皆様は、美しいエビとして、上手く撮影されてるんでしょうね(笑)

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「クルマエビ科の一種」

September/8/’01 竜の浜にて(night)

通算226回目のダイビングは、2度目のナイトダイビングでした。
最初はアドバンスの講習の時に、 今はマリンドリームのオーナーで懇切丁寧なガイドの福留氏 と二人だけで潜りました。
その際、漆黒の闇の中にエントリーしていく瞬間は、緊張しまくっていました。
でも、ナイト特有の、夜の生き物の繊細な表情は素晴らしく、ハチの「ウイッ、ウイッ」っていう鳴き声(?)は今だにインパクトのある思い出として残っています。
さて今回はというと、別のサービスのダイバーと同時刻に、エントリーとなったために、30~40名のダイバーが各々ライトを持ってそこら中をうろうろしており、初めて潜った時のような夜の海の神秘性はあまり感じられませんでした。
しかし、やはり夜の海は素晴らしかったです。
昼間は見ることのない生き物たちの生き生きとした表情が、あの広大な砂地の各所で見られます。
・漫画のように、頭を持ち上げて、足を丸めているタコ
・寝ながら泳いでるアオヤガラ
・流されないように、珊瑚に噛みついてねてるカワハギ
・フリソデエビの餌にしたら1年分になる超巨大なヒトデ(70cm)
・写真のちっちゃなクルマエビ科の一種
砂粒と比較すれば、その大きさが想像していただけると思います。
このエビは、すぐに砂に潜ります。
いけないこととは思いつつも、指示棒で、堀り出して撮影してしまいました。ごめんなさい。

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「スジクロユリハゼ」

September/8/’01 勤崎にて

さて、スジクロユリハゼです。
このハゼは、大好きなハゼです。
ただ、少々深いところにしかいないのが、タマニキズです。
この写真は、ストロボの設定が偶然に、1/4発光となってたので、TTLでありがちな、全身光り輝く、ピカッっていうハレーションは起こってないようです。
ただし、胸鰭辺りははしっかり光り輝いてますが・・・(悲)。
この個体は、腹鰭に大きな傷が見受けられます。
生まれつきなのか、それとも、何かに襲われたか?
それはともかく、結構寄らせて貰えた個体でした。
最短近くまで寄っても、堂々としており、こちらを見るわけでもなく、じ~っとしてます。
巣穴に凹ませることもなく、僕は撮影を終えることができました。
サカナに緊急避難をさせずに撮影ができたことが、すごく嬉しかった(笑)。

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「キサンゴカクレエビ」

September/8/’01 サルガウドウにて

ガラスハゼを撮り終えて、一息ついていました。
※水の中で写真を撮ってると本当に「一息つく」っていう表現がぴったりですよね。
(さて、次は何を撮ろうかな)
って思ってた矢先、名ガイドの吉松氏が僕を呼び寄せます。
氏は、かなり興奮しています。
その様子から、
(えっ、またホムラハゼ?)
(それとも、シーラカンス?)
って思いながら、ゆっくり近寄りました。
すると、スレートに
「ここ(柏島)では初めて」
「前、伊豆では見たことあり」
「キサンゴ」
「カクレエビ」
って、次から次へと書かれました。
(何、それ?)
(キサンゴカクレエビ?)
(知らんなぁ・・・)
氏の指し示す指の先には、キサンゴがあります。
エビはいません!
(???)
氏は誇らしげに、指し示し微動だにしません。
(どこ?)
で、再度、氏の顔を見ると、
しょうがないなぁ、っていう自信に満ちた表情で、わかりやすく、エビを教えてくださいました。
全くキサンゴと同じ色の、ちっこいエビがいました。
全長6.5mmです。
僕たちは、諸事情によりライトを持っていませんでした。
(こんな薄暗い海で、しかも1cmにも満たないちっこいエビをライトも無しに、
よく見つけるものだ)
流石、名ガイド氏です。
(それにしても、ぶっさいくなエビやなぁ)
そのエビの存在や、価値がわかってない僕にとっては、
猫に小判
豚に真珠
馬の耳に念仏
馬耳東風
天高く馬肥ゆる秋
陽は高く
海の辺の丘に登って見下ろせば
雲母に光る入り江の碧に
休らう白い美しい船
あれれっ、またまた窒素のイタズラがはじまったかな・・・?
薄暗い中、キサンゴカクレエビはキサンゴの周りをくるくるまわって逃げようとするし、ピント合わせは大変でした。
だからって、エビにピントが合ってないのは言い訳になりませんが・・・。
そんな中、水中ライトの重要性を再度認識したダイビングでした。
って、違うやん、キサンゴカクレエビが見られて良かった だろ?

「ヤシャハゼ、ハナハゼ、(ランドーリ)」

September/8/’01 後浜2.5号ブイにて

写真は、ハナハゼとヤシャハゼとランドールズピストルシュリンプです。
それぞれペアでいます。
こう書きながら、自動車のパンフレットを思い出しました。
パンフレットの下の方に、ちっちゃなフォントで必ず出てくるフレーズです。
※写真はGTS25 typeX メーカーオプション装着車です。ボディーカラーは、ピュアブラック。バードビューカーナビゲーションシステムはディーラーオプションです・・・云々。
そんな車の写真は、夕陽をバックに下方から煽って、撮してますから、ボディーカラーは黒なんだそうですが、オレンジ色に光ってしか見えません。
アルミホイールから、グレードの判別はなんとかできますが、オプション装着車って言われても「ヘッドランプの玉を変更してある」とかは写真では分かりませんし、極めつけは、カーナビが付いてる付いてないは、こんな外観のイメージ写真には、関係ない話です。
この写真も、ヤシャハゼの生態を紹介する僕の中でのイメージ写真です。
僕のイメージですから、細かなディテールは必要ありませんので、引いて撮ってます。
それから少々分かりづらいですが、ヤシャハゼもペアです。
左下の巣穴入り口に、こちらを向いている個体が分かりますか?
僕は、ヤシャハゼを発見すると、いつも写真のように光り輝いているように見えます。
っが、実際は乳白色です。
それから、カーナビに相当するのが、「ランドールズピストルシュリンプ」。
この写真の場合、シャッターを切る前に、巣穴に入ってしまいましたが、ペアでいます。
ハレーションをおこしてるものや、写ってないエビの紹介をしたりしましたが、
まあ、イメージと言うことで、ご勘弁を・・・。

責 任


平成13年8月25日、219回目のダイビングのエキジット直前、表層付近
平成13年9月26日、1頭の犬を捕獲した。
職場の建物建替え工事の建築現場に、1ヶ月位前から住み着いていた迷い犬で、 茶色のシベリアンハスキーの♀だ。
彼女は工事現場のオッちゃん達や、僕の職場の職員からもたいそう 可愛がられていた。
ところが、イヌが敷地内に居着いて、万が一の事があってはならないから、
捕獲後、処分するように・・・との指示が出た。
首輪をしていて、全然吠えなくて、つぶらな瞳で、人なつっこかったので、
誰かに飼われてたのだと思う。
あんなにおとなしくて、よく馴れた犬が、飼い主から逃げ出すとは考えづらいので、 何らかの理由で捨てられたのだろう。
僕の上司が連絡をしており、
前日の25日、市役所の担当課の職員が、野犬の捕獲檻を設置していった。
人に慣れて、素直な彼女は、何の疑いもなく僕の職場の職員の誘導に従って、
その檻に入ってしまった。
檻に鍵をかけるのは僕の役割だった。
南京錠を2ヶ所にはめたのだが、そんな僕にもしっぽを振って愛嬌を振りまいている。
その後、市役所に電話を入れるのも僕の役割となった。
そして、彼女はトラックにも素直に乗って、行ってしまった。
フリッパーズのマスコットのティナは、♀のゴールデンレトリーバーですが、
こんな大きな犬に近寄れるようになったのもダイビングのおかけでした。
基本的に、犬とか猫とかはあまり得意ではありません。
でも、何度も会ってるうちにティナだけは大丈夫になりました
別の犬はまだまだ、ですが、
そのシベリアンハスキーはなぜだか最初から、座って頭を撫でることができたのに・・・。
茶色のシベリアンハスキーは捕獲後、1週間経った今日、処分された。
僕は今、ヒトの計り知れないエゴに反吐が出る思いだ。
平成13年 秋冷 竹田

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「リュウキュウヤライイシモチ」

September/1/’01 サルガウドウにて

マツバスズメダイの幼魚達の群の中に、一際異彩を放つ魚がいました。
ここはサルガウドウのいつもの根の-7mの棚の上でのことです。
3cmの透き通った身に頭部の鮮やかな黄色、黒色の縦縞と尾鰭の黒丸が素晴らしいアクセントです。
(この魚は絶対初めて見る魚だ)
(珍しいんだろうか?)
(いや、案外普通種かも)
(たぶんどこにでも居るんだろね・・・)
早速、真のガイドの矢野氏に聞いてみると、
「あぁ、うん、・・・いますよ、まあまあ」
(やっぱりね)
調べてみると「リュウキュウヤライイシモチ」の幼魚のようです。
すぐに「タケダイシモチ」とか、命名しなくなったでしょ?
僕も、少しずつですが、成長しているんですよ(笑)

「タテジマヘビギンポ」

「タテジマヘビギンポ」

この写真をご覧になっていかがでしょう?
正面に回り込んで水平位置から撮ってるように見えるでしょ?
実際は、根の壁面にちょこんとくっついているところを、真下から見上げるアングルで撮っています。
当然、息をこらえてファインダーを覗いていますが、ストロボがピカッと光るとタテジマヘビギンポ君はびっくりして飛び上がります。
でも、またもとの位置に戻ってくれます。
しかしいつまでも息が続くわけではなく、エギゾーストティーから排出された僕の息の一塊は、まずネクサスのハウジングに当たり、2つに別れます。
それから自然の道理に従って、まっすぐ浮上を始めます。
壁面に当たりながら更に細かく砕けていき、ついにはタテジマヘビギンポ君を蹴散らしてしまいました。
ところが彼は、またもとの位置に戻ってくるからけなげですね。
ピカッピカッ、ブクブク。
で、またちょこんと元に戻って来て・・・。
ただ、3回続くと流石にいなくなってしまいました。

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再 会


平成13年8月7日、216回目のダイビングを無事に終えた、帰りの船上
年間を通じて、柏島に通ってると、色々な方と顔見知りになります。
ゲストの皆様 もそうなんですが、将来を夢見る学生さんもそうです。
いわゆる現地サービスで、実習をされている方のことですです。
ゲストの誘導とか、ボートに関する様々なこと、水中でのサポートのこと、 更にダイビング終了後の接客のこと、その他僕にはわからない色々なことを 学ばれてるんだと思います。
そうやって、一つ一つ経験を積んで、彼らは世の中のに出ていく 準備をしているんですね。
写真のナイスガイは、実習生のシュン君です。
昨年夏と、今年の夏の2回、フリッパーズで実習をされました。
「去年初めて、あの山道をバスに乗ってここ(柏島)に来るときは、本当に不安でした」
とは、笑いながら昨年の事をふり返って僕に話す彼の言葉です。
今、僕の職場は、建物の建て替え工事を行っています。
事務所の窓から、木造の棟の解体の様子をぼんやり眺めてたんですが、 ユンボのベテランオペレータ氏は繊細なレバーさばきで、 次々と瓦礫となった棟をダンプカーに運んでいます。
次に若いオペレータ氏に交替するのですが、彼の操作はまだまだぎこちなく、 見ていて微笑ましいのでした。
太い梁を半分に折ってダンプに積みたいのですが彼の技術ではなかなか折れません。
外から、ベテラン氏が、色々アドバイスをしているのですが、思い通りにならないようです。
やがて現場のみんなが彼のオペレーションを見守るようになり、 5分程度の格闘の結果、その梁は、1/3と、2/3の位置で折る事が出来ました。
一見粗野な工事現場ですが、実際はみんな温かい人たちばかりでした。
フリッパーズもそうですね。
実習中のシュン君に対して、皆さん優しく接されてました。
ダイビング前に、炭酸飲料は呑まない方がいいことをアドバイスしたり・・・。
彼と一緒に潜るのはこの日が取り敢えず最後です。
僕は、またいつか、どこかの海での再会を約束して、柏島を後にしました。
平成13年 新涼 竹田

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「ヤマドリ」

August/7/’01 サルガウドウにて(2)

初めて、このサカナを見たのは、 僕のダイビングの師匠で、今はマリンドリームのオーナーであり、懇切丁寧なガイドの福留さん と「竜の浜」を潜ってる時でした。
当時は、ネズッポ類の存在すら知らなかったので、初めて見たときは、
(形は変やけど、これもサカナなんやねぇ~)って思ってた記憶があります。
ところがですよ、この変なサカナが背鰭を広げるとさあ大変。
体に不釣り合いなほど大きな、その背鰭は、まるで、ジュリアナ嬢が扇子を広げたように、美しく、我々を魅了しました。
その時は、 福留さん のデジタルカメラを持たせて貰ってて、
「早く、このヤマドリを撮りなさい」って合図を頂くんですけど、
それまでに、僕がバカみたいにダテハゼとか、オトメハゼばかりを撮ってたので、
ちょうど電池切れで、撮影できませんでした。
結局ヤマドリが扇子を、いやいや、背鰭を広げたシーンは、後にも、先にも、この時しか見てないのですが、僕は、ホタテツノハゼが団扇を、いやいや、背鰭を広げてるより美しいと思います。
※「ホタテツノハゼ」ファンの皆様ごめんなさい
それ以来「ヤマドリ」に魅了された僕は、 真のガイドの矢野さんにも、 名ガイドの吉松さんにも
(これは、ヤマドリではないですか?)
って色んなシーンで合図を送る事になるんですが、
(・・・違います)
(・・・ヤマドリではありません)
(それは、ミヤケテグリです)
って事になって、皆さんに迷惑ばかりかけてました。
でもなぜ「ヤマドリ」なのでしょうか?
魚なのに鳥って変でしょ?
ず~っとそんな疑問を持ち続けてたんです。
で、この写真を見て、初めて納得しました。
顔が、「キジ」そっくりだったんですね。
「日本まんが昔話」の「桃太郎」に出てくるキジの顔、そのまんまでしょ(笑)
検索エンジンで「ヤマドリ」を検索してみるとキジ目キジ科の留鳥で普通種であるとのこと。
僕は山の鳥という意味で捉えてましたが、「ヤマドリ」というキジ科の鳥がいるんですね。
知りませんでした。

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「スザクサラサエビ」

August/7/’01 サルガウドウにて

このエビは、スザクサラサエビです。
って言っても、「普通のサラサエビと、何が違うの」って思うでしょ?
あ、これより先は、このエビを知らない方のみ進んで下さい。
(先輩諸兄は、ここでお別れです。次回のアップロードにご期待ください。)
さて、地面の砂粒をよく見てください。
いつもの、マクロの最短の画像と比べて何か違いませんか?
いつもの画像では、砂の一粒、一粒が、ハッキリ、大きく見えてるでしょ?
この写真は、最短じゃないんですよ。結構離れてたんですから・・・。

No.216_03 August 7 2001 at Issaikojima

この写真の「サラサエビ」は体長1cmでしたが、どうですか?
ガンガゼの棘の太さと比べてみて下さい。
いかに小さいかが、ご理解いただけますか?
上のスザクサラサエビの写真の砂の一粒がは見えますか?
そう、上の写真エビは、全長80cm。
網で捕まえて、腕のいい板前さんにお願いして、お慶びの席に出される懐石を彩る
お造りにすれば、ゆうに30人前はできる、そんな巨大なエビです。

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「ハナゴンベ」

August/6/’01 一切小島

「ゴンベ科」
背鰭は1基で、10棘11~17軟条。尻鰭は・・・途中略・・・。
肥厚した胸鰭で、体を支える。(日本の海水魚 山と渓谷社 より)
写真のハナゴンベは、ゴンベとは名前が付いてますが、「ゴンベ科」ではなく、
「ハタ科」の魚で、一般にハナダイの仲間ですね。
この日は、あまりチョロチョロせずに、お気軽に写真を撮らせてくれました。
色合いは、背中の黄色と柿色から、お腹にかけての桃色のぼかし具合が
とても美しいです。
こんなに、綺麗なのに、顔は笑ってしまいますよね。
丸顔だし、本気なのか、冗談なのか「大槻ケンヂ」のようなメイク(?)をしてるし、そのメイクが、涙にも見えるんですけど、目を見ると怒ってるし・・・。
思わず、
「メイ アイ ヘルプ ユー?」
って声をかけたくなります。
こんな事考えながら、ハナゴンベを見てるのは僕だけじゃないはずです。
ねぇ、あなたも、一度は、考えたことあるでしょ?
ハナゴンベ不細工やなぁって

「後浜の群青色」

August/4/’01 後浜1号ブイ

こんなに、美しい後浜の海は、久しぶりでした。
もう、嬉しくて、嬉しくて、カメラを持ったまま、キョロキョロ。
写真どころではありませんでした。
どこまでも、見渡せる1号ブイは、それだけで楽しくなります。
そんな、群青の海を105mmマクロで、切り取ってみました。
なんで、オビテンスモドキなの? なんて、考えてはいけません。
ゴミが、光ってるのはご愛敬です(笑)

「キンチャクガニ」


July/27/’01 後浜1号ブイにて(2)

雑誌等に掲載される、「キンチャクガニ」の写真は、
両腕を振り上げて、その特徴である「カニハサミイソギンチャク(と言うらしい)」を揺らせてるところを正面から捉えた、ユーモラスな表情の物が多いですよね。
ここでは、敢えて、その表情を避けてみました。
「索莫」「沈思」「孤独」
水中写真らしくない、そんな雰囲気を、
逆のイメージの「キンチャクガニ」で表してみました。

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