the orange bucket
感 謝
- 2001-12-20 (木)
- Ultrablue

柏島、赤灯台を望む
もう少しで12月23日がやって来ます。
僕が初めてファンダイビングを行った日が、平成11年12月23日でした。
僕のダイビングは12月23日から始まり、翌年の12月22日で終わります。
今年もなんとか、1年を終えることが出来ました。
「なんとか」と、歯切れの悪いのは、5月におそらくベンズであろうと思われる肩の痛みを経験し、
左肩が上がらなくなったことや、8月の一切にて表層の強い潮流に流されて、
アンカー元に集合できず、皆さんにご迷惑をかけたことがあったこと、
年間通じて迷子になることが度々あり、独りぼっちになることがあったからです。
上がらなかった肩は、今は元に戻ってますが、ベンズを経験してからは、
安全な潜水と、日頃の健康管理に、気を付けるようになりました。何事も経験です。
まあ、色々ありましたが、今年は120回、柏島の海に潜ることが出来ました。
昨年に比べると回数こそ減ったものの、その内容は密度の濃いものとなったと思っています。
写真を始めたことにより、ダイビングスタイルが変わったこともありますが、
やはり、沢山の方々とお知り合いになれたことが、一番大きいですね。
それも、これも、僕にダイビングを教えて下さった、
今はマリンドリームのオーナーであり懇切丁寧なガイドの福留貴浩氏
フリッパーズの真のガイドの矢野雄二氏、同じく名ガイドの吉松浩司氏、
同じく昼食等のお世話をして下さる矢野典子氏、 水中写真の師匠の久保賀稔氏、
心より、感謝しております。
さて、来年度も継続して、柏島で潜ります。
皆様には、ご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、
まだまだ、初心者の僕を温かく見守ってあげて下さい。
平成13年 北風 竹田
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「ニジギンポ」
- 2001-12-13 (木)
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October/14/’01 後浜3号ブイにて
モノスゴイ ハゼ ハッケン
の情報により赴いた3.5号ブイの沖合でした。
(この日は、3本とも、このポイントに行くことになりますが・・・、詳しくは、師匠のHP「柏島水中散歩」にて)
まあ、色々ありまして、僕はオニハゼを撮影するために、ゴロタ石に隠れて
じぃ~っとしてました。
どこからともなく、ホンソメワケベラ1匹がやって来て、ハウジングのポートの周りを 突っつき始めました。
やがて、もう1匹が、僕のマスクの周りをうろうろしてます。
更にもう1匹やって来て僕のBCの肩の部分をクリーニングし始めました!
僕は、オニハゼを撮りたかったのですがベラ達が居るために集中できず、 堪りかねて、手で追い払いました。
追い払っても、追い払ってもやってくる小さな彼等の熱心さに負けて、
(そんなに汚れてるんだろうか)
って少々ブルー入りつつ、彼等のなすがままになってました。
都合3匹のクリーナー達に、クリーニングされました。
もちろん、初めての体験です。
左手の無神経な電子音が鳴った後も、なすがままの状態でした。
さて、写真のニジギンポ君は、この日の減圧停止の友でした。
後浜の3号ブイとケイソンを繋いでいるロープにつかまって停止していると、
ロープにある巣から、出たり、入ったりしていました。
頻繁に、目の前をチョロチョロしてくれるので、電源を落としていたカメラ、ストロボを リブートして、思わずシャッターを押しました。
写真ではわかりにくいのですが、この日の-4mはかなりの流れがありました。
僕は膝でロープを挟み込み、鯉のぼりのような状態になりながら、 この愛らしいニジギンポ君を撮影しました。
おかげで、いつもなら苦痛の8分間も、あっと言う間に過ぎていきました。
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決 断
- 2001-12-04 (火)
- Ultrablue

平成13年10月14日、後浜3.5号ブイに咲いていた Christmas Tree Worm
柔らかな電子音で、目覚めた早朝。
柏島へ向かう前の、いつもの高揚感はなく、頭が急に重く、体の重心が突如、頭頂部に移動したかのような
フラフラする感覚に不安を覚えました。
体調不良によりダイビングを休むことを余儀なくされた、12月1日(土)でした。
前日から、おかしいとは思っていましたが、やはり風邪を引いていたようです。
月曜日から始まる数々のイベントの事を考えた僕は、行くと決めたダイビングを、
初めて休む決断をしました。
意識もうろうの中、矢野さんに行けなくなった旨を伝える電話をしたのですが、
何故か病欠する事を職場に伝える時のような罪悪感に満たされて変な気持ちで受話器を置きました。
それから、僕は実家の布団の中に吸い込まれていきました。
それにしても、信じられないくらい寝ました。
そのお陰か、風邪は治りつつあるのですが、長時間寝過ぎた副作用の腰痛が僕を困らせています(笑)。
さて、今年のクリスマスイブは月曜日ですけど、お休みですね。
休みが取れれば僕は柏島で潜ってるんでしょうね。
いつもHP「群青」を見て頂いている皆様に、写真は「Christmas tree worm」です。
一足早いクリスマス、夜の静寂を感じて頂けたら幸いです。
因みに和名はご存じ「イバラカンザシ」なんですけどね。
平成13年 12月 竹田
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「チータウミウシ」
- 2001-11-26 (月)
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October/14/’01 後浜3.5号ブイにて(2)
しぃあわっせわんにゃっ
あぁるいってこない
だぁからっあるいってゆぅくんだよ、んにゃ
名ガイドの吉松氏
指示棒で、写真のウミウシを指し示していました。
チータウミウシで、「清子」って・・・
べたべたやなぁ
こんなん、考える奴は、アホやで
ほんで、間髪入れずに、
水中で、
「しぃあわせぇわぁんにゃっ」
って、大きな声で歌ってしまう
僕もアホやな・・・(悲)
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「ミナミアカエソ」
- 2001-11-20 (火)
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October/14/’01 後浜3.5号ブイにて
ふぅ~ん・・・、気持ちいい
あ゛ー、そこそこそこそこ
・・・・
違う、そこじゃない、さっきの所!
そう、そう、そ~ぉん、そこっ!
さっきからピカピカ光りながら、
みょ~に、でかい奴が、前から、近づいて来てるけど・・・。
でも、なんで、こんなに気持ちいいんだろう?
ねえ、ホンソメ君?
そう、目の後ろも、頼むよ
そこは、特に、念入りにね
こら、正面のでかい奴!
何、ブクブクさせてんだ?
それ以上、来るなよ!
そんなに近くに来るなって言ってんだよ!
ピカピカさせたら、眩しいんだよ。
目がクラクラするんだって!
あれっ、どこ行くの、ホンソメ君、まだ背中が残ってるよ?
もうちょっと頼むよ・・・。
おい、正面の黒いでかい奴!
おまえが、近寄ってきたから、ホンソメ君行っちゃったじゃないか!
どうしてくれんだよ!
僕はまだ、背中が痒いってのに・・・。
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「ハナアナゴ」
- 2001-11-14 (水)
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October/7/’01 勤崎ニューポイントにて
お洒落なサカナを観て、深度を上げながら、砂地を陸地側に向かって進んでました。
長い物体が、くねくね動いてる気配を感じで、顔を右に向けてみました。
僕のマスクの、スカート部分はクリアシリコンで出来てるので、結構視界が広いんです。
顔の真横に何かあると、何となくボヤァ~ってわかります。
ハナアナゴがその長ぁ~い体を器用にくねらせて泳いでました。
(おお、こいつが泳いでるのは初めて見た)
(ちょっと、接近してみよう)
すると、ハナアナゴ君、僕が近寄る気配を察したのか、中層を泳ぐのをたちまち中止して、着底しました。
長い体をブルブルッて震わせて、瞬く間に、砂地に潜りました。
それから、顔だけちょこんと出して、僕の様子を伺ってます。
その様子が、あまりにかわいらしくて、普段は、撮らないサカナですが、
今日は特別。
ファインダーを覗きました。
(よしっ・・・)
ストロボの電源を落として、ハウジングに取り付けていたビデオライトをはずし、地面に置いて彼に当ててみました。
僕は、そのまま彼を挟んで反対側に廻り、シャッターを切りました。
水が良くないので、あまり期待してなかったんですが不安げに僕の様子を伺っている
ハナアナゴの健治が、写ってました。
(健治、大丈夫やって)
(もう、あっち行くし・・・)
そう思いながら、ライトを回収して、浅場に進みました。
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思 惑
- 2001-11-13 (火)
- Ultrablue

平成13年9月23日、231回目のダイビングを終えたフリッパーズの洗い場にて
ゆっくり、ゆっくりと、浮上の為の手続きを一つ一つこなして、フリッパー号のタラップを上がります。
この浮上のための手続きも、数あるダイビングのお約束の一つで、 自分の身体を守るための重要なおまじないですよね。
そんなこんなで、3本目を終えた後は、更にお約束が待ってます。
一般に、器材の洗浄とかと呼ばれている手続きです。
(このお約束は、省く人もいらっしゃるようですが・・・)
春は、凍てつく水に、指先を縮め、
夏は、全身、藪蚊の餌食となり、
秋は、過ぎ去りし夏を憂い心を傷め、
冬は、その北西風の厳しさに頬を曝す。
ダイビングは大好きなのですが、唯一この最後のお約束だけは、好きになれません。
先日、BCを干しながら、こんな事を考えました。
おそらく、100人のダイバーがいて器材の洗浄が楽しくてたまらんダイバーは、
0.001人やと予想できる。
どちらでもない人は、1人として、残りの98.999人は嫌い、若しくは大嫌い。
器材洗浄は、嫌やけど、洗った方がええとはみんな考えてるはずや。
器材洗浄代行サービスとかあれば、僕は絶対利用する。
そしたら、ダイビングを終えた後、ゆっくりビールを楽しめる。
ついでに、器材の保管サービスもオプションで用意されてれば、僕は絶対、利用する。
重い器材を毎回運ばんでええし、遠くから定期的に来る人達にとっては、 頼もしい限りやんか?
洗ってくれて、管理もしてくれるんやから、こんなええ話はない。
98.999人のうち、80人は利用するやろうから、サービスの水道料金の節約や、
洗い場に対する設備投資の軽減にも貢献でき、サービスのオーナーさん達もニコニコやろう。
ひょっとして、ニュービジネスとして成り立つんとちゃうか?
柏島の各ダイビングサービスとタイアップして島に集うダイバーに快適なダイビングを
楽しんで貰うために、「器材洗浄サービス じゃばば柏島」 を興してみたらどうやろう。
もし僕が今の職場をポイされたら、この「じゃばば柏島」 でなんとか食べていけるやろか・・・。
帰港の途につく後浜沖合の風も波も、冬の厳しさを徐々に覗かせています。
11月ともなると、来るべき冬の準備を整えつつある、柏島です。
平成13年 晩秋 竹田
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「オオスジイシモチ」
- 2001-11-08 (木)
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October/6/’01 後浜1号ブイにて
どこにでもいる、オオスジイシモチです。
が、背景がこんなに美しいウミシダだと、なんだか特別なサカナのように頑張ってしまいます。
ファインダーを覗きながら、
(イエス イエス イエス)
(カモンベイベー カモ~ン カモ~ン)
(オーケイ オーケイ ウェイ ウェイ ウェィト ア ビットゥ)
(オケッ オケッ オケッ オッケイ)
カシャーッ
(・・・オッケ~イ)
っで、できあがったのが、この写真でした。
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「ヒレナガネジリンボウ」
- 2001-11-04 (日)
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October/6/’01 後浜1.5号ブイにて
さて、いよいよの、ヒレナガネジリンボウです。
何がいよいよって、私的なことなんですが、
ダイビングを始めてすぐに興味を憶えたサカナなんです。
まず、ネジリンボウっていうネーミングに、興味を示し、
次に、鰭が長い、捻りん棒で、ヒレナガネジリンボウ。
(おいおい、ちょっと強引でないかい?)
(サカナの名前って結構いい加減?)
初めてあったときの感想は、
(ちっちゃいなぁ~、自分?)
(もっと大きいんかと、思ってた)
(でも、雑誌の写真で見た通りやね)
(これが、ハゼなんや)
(動いてるんは、初めてやけど・・・可愛いなぁ)
(でも、こんなん、自分では絶対見つけられへんやん!)
写真の個体は、かなり茶色い個体です。
冷静に考えてみて下さい。
こんなに可愛いサカナは、ダイビングをしてないと見られませんよ。
(ほかのサカナも、陸上で生活してるぶんには、見られませんけど・・・)
この写真は、ハレーションで、白く飛んでるのが悲しいんですが、
鰭も全開ですので、良しとして下さい。
お願いします(笑)。
RSの飯田さん(北九州)、近くでがんばってらっしゃいましたが、写真の出来はいかがでしたか?
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「ガンガゼカクレエビ」
- 2001-11-01 (木)
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September/23/’01 サルガウドウにて
このエビを撮り始めると僕は、たぶん異様だと思います。
ガンガゼに、向き合って、じーっと動かなくなるんですからね。
周りの人は、何を一生懸命撮ってるんだろうと思うんでしょうか?
このエビは、初めて自分で見つけた擬態したエビですので、思い入れも大きいんです。
何気なくガンガゼを見てると、棘が妙に膨れてるんですよね。
(あれっ)
(この棘は変やね)
(!!!)
(棘の一部が動いた)
(え~っ?)
(・・・エビ?)
(エビ~、エビ~、エ~ビッ)
(ありゃりゃ、逃げてしもたぁ)
これが、このガンガゼカクレエビとの初めての出会いでした。
それ以来、ガンガゼを観察するのが楽しみで仕方なくなり、
写真を初めてからも、何度もシャッターを切りました。
が、そのフィルムは軟質プラスチックゴミとして火曜日の早朝、
収集車に積まれています。
こんなに大きく撮れたのは、初めてでした。
ええ、こいつは、これからもとり続けますよ。
目、口、鼻と表情がちゃんと撮れるまでね(笑)
エビに鼻はないって!!!
市の清掃課の皆さん、ごめんなさい。
これからも、フィルム出し続けると思いますので、よろしく
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