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後浜1号ブイ
12月26日
- 2008-12-26 (金)
- Ultrablue
“じゃあ、また”
彼との最後の会話。
とにかく楽しかった、マリンクラブフリッパーズ。
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星 加
- 2006-12-26 (火)
- Ultrablue
September 19 ’04 後浜にて撮影
12月26日は、
いまだに、それから、これからも決して忘れえぬ日
ちょうど2年前の今日、彼が他界した日
高知県大月町柏島、
後浜1号ブイの沖、
水深30mに近い、
一面が砂地の海底
その時、何を感じたか?
苦しかったか?
冷たかったか?
恐かったか?
お陽さま見えてても、暗かったやろう
辛かったか、楽になれたか?
俺らは、皆、、、寂しいんぞ。
ほんま、おまえの笑顔が好きやった
今でも、
「いいっすよ」
って星加の声が聞こえてる
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「アイゴ」
- 2005-11-13 (日)
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December/30/’03 後浜1号ブイ(2)
しばらくこのサカナの名前が分かりませんでした。
釣りをする人たちにとってみれば、普通の外道なのでしょうね。
ポジを覗いた最初の僕の感想は、
(こんなサカナは初めてや)でした。
でも、なんか親近感があるようなーー???
図鑑を見ても、載ってないし、ひょっとしたら、ひょっとして・・・
(超レアもの!?!
・・・本来、こんなゴロタ石の多い浅場で見られるサカナではないのでは??)
等と、いつものように一人でほくそ笑んでいましたが、
実際は「アイゴ」でした。
後日(1ヶ月位)、別件で開いた図鑑に偶然というか、バッチリ載ってたのが悲しい。
アイゴといえば、石垣で見た「ヒフキアイゴ」を思い出します。
当地ではどこにでもいる普通種やと思いますが、
僕はホントに初めて見るサカナでした。
その色合いや形にから受けるすごいインパクトは今でも新鮮です。
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「くるりタコベラ」
- 2005-11-10 (木)
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December/30/’03 後浜1号ブイ
ウミトサカの前でくるっと回ってるタコベラです
タコベラは、一度でいいから綺麗に写真に修めたいサカナの一種です。
いつもこんな変な表情でしか写せません。
この場合の綺麗にというのは、図鑑的に真横からヒレ全開の状態のことです。
言葉って不思議ですよねー。
「綺麗」一つとっても様々な解釈がありますもんねー。
♂「かわいい、と、綺麗で言えばどっち?」
♀「う~ん、きれいかなぁー」
♂「ホント?」
♀「うん」
♂「じゃー、面白い奴より、カッコイイ奴の方がいいね」
♀「うん、そうね」
学生時代、こんな会話が各所で交わされてました。
っで、その翌日必ず発せられる言葉は、
「女がいう綺麗は、いかん、ちがう!!」
「何が格好いいよ、もー話がちがう!!」
誰もがキラキラ輝いていた年頃の思い出です。
懐かしいですねー。
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愁 雲
- 2004-12-30 (木)
- Ultrablue
October 03 ’04
叶崎、太平洋を望む
平成16年12月26日、24歳の若さで、彼は、
僕たちが話しかけることすらできない世界にいってしまった。
こんな事、誰が予想できただろう・・・。
全く信じられない。
平成13年、柏島での初めての大晦日。
「こんな楽しい事好きっす!!」上機嫌の彼。
泡盛をたっぷり楽しんだ彼は、トイレへの途中、下の道路に落下。
全身泥まみれになって、2階に運ばれ、眠りについた。
その後、閉じてるまぶたに瞳のペイントで、寝てるにもかかわらずバカボンパパの笑顔。
こんなハチャメチャな大晦日であったが、
翌H14年元旦は何もなかったように、いつもの笑顔で、仕事をこなした。
「使わないんだったらビアンキ、貸して下さい」って僕に言うから、
「柏島にようこそ」ってプレゼント。ボクがいるときは必ず使ってくれてた。
新しいポイント”別荘下”は「いつも濁ってて、まともにボートまで帰れん」って言えば、
ボクのログブックにマップを書いてくれた。
オークションで大量に落札してしまい、不要になった電池と、ダイレクトベースを交換してくれた。
スーツの肩が破れれば、即座に修理してくれた。
ボートに上がるとき、水中のボクからカメラを受け取って、
竹田さんのカメラ、今、フリッパーズのお客さんの中で一番重いっす・・・。
やはり笑顔で受け取ってくれた。
彼との想い出は、書ききれない
お別れの際、震えながらのお父様の声、
・・・息子が過ごしてきた様子を、昨晩、友人の皆様から聞かせて頂きました。
同年代の頃の私より、はるかに素晴らしい人生を歩んでいたようでした・・・
・・・海の中で発見されたにも関わらず、あんなに安らかな顔をしています・・・
・・・息子の顔は、まるで寝ているようだ、皆さん早く起こしてやってください・・・
・・・それから、皆さんの心の中で、いつまでも成長させてやってください・・・
やはり実感のない、やりきれない声であった。
最後に彼と会ったのは平成16年12月19日夜、
美味しそうに万長ラーメンを食べながら、笑っていた。
「じゃっ、またぁっ」
帰り際に交わした、これが最後の言葉だった。
次にフリッパーズに行ったとき、
「ああぁっ、お久しぶりっすっ」
って、笑顔で迎えてくれる彼がいるような気がする。
今でも、ニコニコしながらの、
「いいっすよ~」
の声が、聞こえる
12月30日 竹田
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「子供のカサゴ」
- 2004-05-09 (日)
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May/18/’03 後浜1号ブイ(4)
では問題です。
「カサゴ」と「ウッカリカサゴ」の決定的な違いは何でしょう?
世間では「サカナはには表情がない」とか「無表情だ」とかいわれることが多いようです。
ダイバーである私たちはこのことは間違った認識であることはよく知ってます。
柏島の海で出会うサカナ達は、様々な喜怒哀楽を見せてくれてくれます。
(えっ喜怒哀楽って・・・・)
(威嚇されることはあっても、喜んで迎えられたことあるの?)
ごらんのサカナはカサゴの幼魚です。
この画に写ってるカサゴの幼魚は本当に表情がありませんか?
クイズの回答権を得るために左手をボタンにかけて、
いつでも押せる体勢を整えてる表情が満ちあふれているでしょ?
(・・・ク、クイズの回答権って、君~っ!!!)
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「クモガニ属の一種」
- 2004-02-21 (土)
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May/18/’03 後浜1号ブイ(3)
ボロカサゴを撮った後、浅場に移動しました。
軽く流しているとキクメイシ科の緑色した綺麗なサンゴに、茶色いゴミが引っかかってました。
「・・・・(笑)」
ちょうど、浅場での時間つぶしに手頃なエビかカニを探してましたので、
直ちに撮影準備を開始します。
ファインダーを覗いて絞り値を決めている時に、もしやホントのゴミかもって嫌な予感が・・・。
顔を近づけて見るとありました、「瞳」。
紛れもなくオランウータンです。
パチパチストロボを光らせていると、動き始めました。
見た目こんなですが、結構素早く動きますよ。
正式な和名は無く、「クモガニ属の一種」として図鑑などには載ってます。
通称「オランウータンクラブ」と呼ばれています。
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「ウネリスリバチサンゴに乗るアカスジウミタケハゼ」
- 2004-01-29 (木)
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May/5/’03 後浜1号ブイ(2)
水中写真は楽しいです。
年賀状とか、挨拶状とかに使えないかな~って、
こんな写真も撮ったりしています。
右の部分に、文面を入れたらいかがでしょうね。
ハガキとかに使う場合、ノンダイバーが見ても、魚の写真とわかってもらうために、
被写体選びには気をつかいます。
ダイバー垂涎のレアな生き物は、まず何が写ってるのか理解してもらえません。
その点、ウミタケハゼはベストな被写体です。
透明なところが綺麗に見えて、なぜか珍しく思ってもらえるみたいです。
友)綺麗やね~、珍しいんやろ?、なんて魚?
でも、下のイボイボ気味悪い
僕)綺麗やろ、まあ珍しい方やね・・・、ハゼなんよ
イボイボなのはサンゴ
実際見たら涙出るくらい綺麗よ
僕の心の中ではさらに続きます。
(う~ん、オホーツク海ではかなりレアやろなぁ)
(柏島では、どこにでも、うじゃ、うじゃいるけど、まあ、いっか)
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「これもパープルなボロカサゴ」
- 2004-01-25 (日)
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May/18/’03 後浜1号ブイ
何度か撮ってますが、カサゴの仲間って難しいですね。
こんな風にしか撮れません。
105mmのマクロレンズには不向きな被写体のように思います。
この写真を撮影した時はテレコンバータもついてますので余計ですね(笑)
写真では判りづらいのですが、キャッチライトの入り方が変です。
この時僕は2灯のストロボで撮影していますので、
魚の瞳には2つのキャッチライトが入る事が多いんです。
っで、このポジでは18個のライトが確認できます。
話はそれますが、サラサエビとか、モンハナシャコにいたっては、
瞳自体がモヤモヤってしか写りません。昆虫みたいです。
ボロカサゴの瞳も、昆虫の眼みたいになってるんでしょうかね。
う~ん・・・?
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「ニシキカンザシヤドカリ」
- 2004-01-20 (火)
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May/18/’03 後浜1号ブイ(2)
トガリモエビの撮影を終えても、体内に溶解した窒素の都合でまだ浮上する事はできません。
左手に装着しているアラジンと名付けられたコンピュータは、減圧停止の指示を出し続けています。
こんな時に後浜はいいですね。
減圧停止中でも手持ちぶさたになるような困ったことにはなりません。
(フィルムが残っていればの話ですが・・・)
因みに今回は写真の様なヤドカリの仲間が待ってくれていました。
真のガイドの矢野さんに教えていただいたこのカンザシヤドカリの仲間は、
サンゴに付着したゴカイ類の空の棲管に入って生活しています。
普通のヤドカリは貝殻を背負って外的から身を守りながら、餌を探して移動します。
ところが、これらカンザシヤドカリ属は移動できないので、
触角にあるの羽状毛で流れてくる餌をを捕獲してして生活しています。
「じゃあ、立派な2つのハサミ脚は何のためにあるんやろ?」
こんな疑問を持つのは人情というものです。
文献によると、危険を感じたときに棲管の中に入り込み、この脚で蓋をするんだそうです。
なんかもっとちゃんとした使い方はないのか、と思ったりしてしまいます。
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「トガリモエビ」達
- 2004-01-14 (水)
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May/18/’03 後浜1号ブイ
トガリモエビ出現の知らせを受けて、待ちに待った柏島でした。
この写真は平成15年5月に後浜で撮影したものです。
このダイビングの目的はこのエビだけだったので、脇目もふれず一目さんに
ポイントに移動です。
美しかったですねー。
・オドリカラマツについてる柿色の個体
・イバラウミカラマツについてる赤色の個体
・ホヤについてる淡い藤色の個体。
こんなに様々なバリエーションを同じポイントで一度に観察出来ることが
嬉しくて、嬉しくて・・・、
いつまでも喜んでいたら大変なことになってしまう魅惑のエビです。
アラジンはずいぶん前に警告音を放ち、お約束の時間を増加させている最中です。
あっという間にフィルムカウントは30枚を超え、満足(?)で浮上を開始します。
(次もトガリモエビをリクエストしよう)
こんな魅惑のエビですね。
店を出るときに明日も来ようって思いながら、
お目当てのホステスに入れ込んでる悲しいサラリーマンの様な気持ちです。
様々な「トガリモエビ」達
No.381_10 May 18 2003
No.382_18 May 18 2003
No.382_02 May 18 2003
でも、彼らは必ず頭が下を向いてます。
なんでなんでしょうね?
こんなのも撮りました。
No.381_36 May 18 2003
「やめて、撮らないで~」
って言ってる見たい(バディー談
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「珊瑚虎鱚」
- 2003-08-17 (日)
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December/29/’02 後浜1号ブイ
平成14年12月29日です。
平成15年の幕開けをうらなう、最初のダイビングは、後浜1号ブイ。
定番どころをきっちり押さえてのいい滑り出しですね。
(なぜ、12月29日で最初かは、「ultrablue/感謝」を参照ください)
さてこの日は新調したおニューのスーツの初進水です。
スーツは、例年通り8mmの2ピーススキン(いわゆるカブリ)です。
出で立ちは、8mmのスーツの他に3mmのフード、
素足にロングのフルフットフィンです。
桟橋にトラックで到着すると、怪しくシルバーにペイントされて光り輝く
スチールタンクが並んでます。
何とも、いやらしいペイントですが、フリッパーズ黒黒軍団の背中には
違和感なく映えそうなところが怖い(笑)。
ウエイトは、当然10リッターのスチールタンクを選択しますので、
ベストに4kgとベルトに5kgで計9kgを準備します。
天候晴れ、強い波があり、北西風が吹き荒れる中、ボート上の気温は8度。
開始前タンク圧180barで、潜水開始時間はの10:19とあいなりました。
水中では、うねりもありますが、深度を落とすと気になりません。
まずは、-20mラインの砂地でコチ科のサカナを撮影します。
更に進度を下げて、最大深度-33.4mまで潜降しました。
最大深度時の水温17.8度です。透視度は20m程度はあったでしょうか。
何も目新しいものは発見できずに浮上を開始。
いつものコースで1輪車を右上方に確認しながら、徐々に深度を上げながら、東に進みます。
鉄枠の上方-10mのゴロタ辺りで幼い表情が可愛いサザナミフグの幼魚を発見。
しばらく様子を伺いながら2、3枚シャッターを押しました。
上の写真は、そのサザナミフグではなく(当たり前)、このコンテンツには2度目の登場の
サンゴトラギスです。
このトラギスはかなり珍しく、一生のうちに1度遭遇できればいいとされてるサカナです。
普通の図鑑には載ってなく、マニアのホームページ等でしか見ることはできません。
一度こんな事を書いてみたかったので思わず書いてしまいましたが、どこにでもいてるサカナです。
OWの講習ですら、名前を教えてもらえない普通種中の普通種です。
誰も気にかけてないので、名前を聞いてもあまり知ってる人はいません。
普通すぎて、特徴を説明するのも難しい。
ちなみに撮影データは、
レンズ ニコン マイクロニッコール105mm+ケンコー MC7(×2)
フィルム フジ ベルビア(+1増感)
ストロボ ニコン SB105(1/4発光)2灯
シャッタースピード 1/250
絞り F16
といった感じでしょうか。
最終的に、平均深度14.2度、表層付近の水温18.3度。
終了時タンク圧約50bar。
浮上終了時間11:14、総潜水時間55分。
爽快な真冬のダイビングでした
爽快?
そんな、やせ我慢してぇ!
ホントはイグジット後のボート上が寒くて辛かったくせに・・・
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「踊り隠れ海老」
- 2003-02-12 (水)
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October/13/’02 後浜1号ブイ
ノンダイバーな皆様がこの写真を見ても、
何が写ってるのかさっぱり解らないと思います。
ダイバーな皆様からも、
「何でぇ・・・」
って声が、聞こえそうです。
絞り解放で、柔らかな雰囲気を・・・、って言うのは、
初心者が最初に意識する、セオリー中のセオリーです。
囲碁で言うところの定石の中の定石、マヌカン風に言えば、定番の定番、
HDPではマニュアル君って所でしょうか(最後二つは古すぎ)。
ごめんなさい、ちょっとそれましたが、
改めて言うと、メルギブソンとジュリアロバーツの「陰謀のセオリー」です。
・・・なんでやねん。
皆様の評価はなくても、僕は大好きな写真なんですよ。
ごめんなさいね。
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「ウミタケハゼの仲間」
- 2003-02-04 (火)
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October/5/’02 後浜1号ブイ
雑念は一切捨て、彼の地に向かおう。
その深さ故の静けさと、誰もいない賑やかさと、流れある清らかさの中
名も知らぬ、その友を訪ねよう。
今はダイビングと言うよりも、写真を撮ることが楽しくて、
「仕方なく」とは言わないまでも、水中写真の為に海に潜ってるという状況で、
本末転倒なダイビングを行っています。
ですが、よく考えてみると、僕もやはりダイバーですね。
潜る楽しさを忘れてる訳ではありません。
深場にいる時は、写真を撮るというよりもダイビングを楽しんでる事が殆どです。
カメラは携えてますが、ただ持ってるだけ、
海底での水圧とか、
タンクに幽閉された大気中の窒素とか、
浮遊感とか、
フィンキックによる加速の妙とか、
フィッシュウォッチングとか、
ウエットスーツのみ許された、緊張と緩和の織りなす快感(※)とか、
さらには、減圧バーに絡まっての、減圧停止も実は楽しい時間だったりします。
ただし、冒頭のように、あのサカナを撮ろうと思ってエントリーする場合は
別ですね。
今回は、この写真のハゼのために、1号ブイの三輪車の更に下まで、向かいました。
この写真はストロボ光を使用せずに、ビデオライトを使って撮影してます。
「静けさ、賑やかさ、清らかさ」を感じとっていただければ幸いです。
Nikon F4+Nexus F4PRO Micro Nikkor 105mm+Kenko MC7(X2)
f5 1/15 EL-1530LL(30W)
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「ヒョウモンダコ」
- 2003-01-30 (木)
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September/22/’02 後浜1号ブイ
タコの擬態って、すごいじゃないですかぁ。
環境に合わせて瞬時に体色を変えるし・・・。
彼らは、知能もすごくあるらしいですよね。
まだ子供の頃、タコの能力を探る実験をNHKのある番組でやってましたが、
それはそれは、チンパンジー並みらしいです。
スクリューキャップのついたガラス瓶の中に閉じこめたカニを、
キャップ開けて食べてましたもん。
ところがですよ、そんな、頭のいい彼らが、
僕なんかにもすぐにバレるのはなぜだかわかります?
彼ら、我慢出来ないんですよ。
僕とタコの距離は10m以上あるのに、僕が近くに行くと動くんですよ。
(えっ、何?)
ってなるじゃないですかぁ。
そしたら近寄るのは人情でしょ?
っで、更にゴニョゴニョって動くから、
(ヒョウモンダコ、発見~)
って、なってしまうんですよね。
ダルマオコゼとかみたいにね指示棒で叩かれてもじーっとしてれば、
絶対わからないのに・・・。
早くから、回避行動とるから見つかって、ストロボの雨嵐なんですよ。
でも、次からは、ちゃんと学習して、ダイバーが近くにいるときは、
絶対動かなかったりして・・・。
この写真では十分表現できてませんが、「青」のスポット、綺麗ですよね。
美しい物には毒があるといいますが、このタコは尋常じゃないらしいです。
危険な毒を持ってるので、噛みつかれないようにおっかなびっくりで撮影しました。
普通のミズダコは、すぐに穴に入ろうとするのですが、
このヒョウモンは、穴には入ろうとしませんでした。
そんな所に、毒を持つ者の余裕すら感じました。
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「ドフライニアシュリンプ」
- 2002-11-21 (木)
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September/21/’02 後浜1号ブイ
真っ青な、後浜。
エントリーしてすぐに綺麗な水だと感じました。
何となく深場まで降りたい衝動にかられ、自分に嘘を付くのもナンなので
正直に降りることにしました(笑)
砂地の中にポツポツと点在するハナギンチャクの中にひときわ大きな個体が
ありました。
近寄ってみると、いるは、いるはカクレエビ達の天国でした。
オドリ、アカホシ・・・、大小様々な彼らが、ピンピンと跳ねてました。
冒頭でも書きましたが、水が綺麗ですので、無謀にも自然光による
撮影に挑戦しました。
ここは、後浜1号ブイ沖、深度38mの群青の世界です。
ビデオライトの光を少々拝借した、スローシャッターによる撮影でした。
ところで、写真のエビですが、当初「アカホシカクレエビ」と思ってましたが、
図鑑とかみてると、「ドフライニアシュリンプ」のように思えて仕方がありません。
如何なものでしょうか?
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「イロイザリウオ」?
- 2002-10-03 (木)
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August/3/’02 後浜1号ブイ(2)
これもダイバーにはよく知られるサカナの一つです。
そのコミカルな表情と想像を超えた動きにより、初心者からベテランまで、
老若男女を問わずの人気者です。
ただ、その表情や生態を表現するにはかなり難易度の高い被写体だと思います。
いつ撮っても真っ黒や真っ白で、目がどこにあるか判らない写真になってしまいます。
事実、今年の年賀状で、クマドリイザリウオの写真を使ったのですが、
全てのノンダイバーは、それがサカナだということすら、理解してくれませんでした。
写真は、「オオモンイザリウオ」の幼魚と「イロイザリウオ」のどちらかでかなり迷いました。
結局はイロイザリウオだと思います。
オオモンの成魚は30cmを越える大型種ですが、これは6cmくらいの個体でした。
クマドリイザリウオではないのは確実で、そのサイズ等から水の中では、
単純にイロイザリと決めつけてました。
しかし、図鑑の説明やら全体のシルエット等がオオモンの様に思えてなりません。
オオモンイザリウオにも幼魚の時期があるのは当然で、こんなちっちゃいオオモンが
いてもいいだろう、とか考えました。
しかし、今までの経験や、全体の雰囲気と照らし合わせてみると、
オオモンの様にゴツゴツしてないし、鼻先の第2棘が妙にはっきりしてる様に感じ、
「イロイザリウオ」だろうと結論づけました。
イザリウオの仲間は色々種類がありますが、その区別の方法が良く判りません。
色彩変異が激しいため、色だけでは判別できません。
マニアな方々は、ヒレの形とかエスカの種類により判別するらしいのですが、
そこまで考えて見たことありませんので、いまだによく分からないのです。
偉そうなことを書いてしまいましたが、ホントはどうなんでしょう?
もしこのサカナが、イロイザリウオでなかったら単なるバカですね。
やっぱりオオモンイザリウオなのでしょうか?
ハゼでないのは確かだと思いますが・・・。
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「ニシキフウライウオ」
- 2002-10-01 (火)
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August/3/’02 後浜1号ブイ
今年の夏、柏島では、例年と比べてこのサカナが多く観察されたように感じます。
ニシキフウライウオと言います。
ダイバーにはよく知られているサカナですが、ノンダイバーな皆様は
初めて見る方もいらっしゃるでしょう。
全長8cmくらいあり、本当はペアでいました。
現地では、背景のオドリカラマツの黄色に染まって黄色の個体に見えましたが、
こうして現像が上がってくると実際は、透明な個体でした。
身体が透き通っていてとても綺麗です。
こんな美しい生き物を生で見られるんですよ~。
だから、ダイビングってやめられないんですよねぇ。
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「テンスモドキ」
- 2002-09-18 (水)
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July/27/’02 後浜1号ブイ(2)
後浜の深場で、たぁ~まに、お目にかかるサカナです。
テンスモドキといいます。
モドキとか名前つけられて、気の毒ですよね。
「なんか、見ため似てるし、面倒くさいからモドキにしとけっ」
って感じでしょうか。
図鑑みてて、思ったのですが、このテンス系のサカナにはモドキが多い。
・テンスモドキ
・オオヒレテンスモドキ
・オビテンスモドキ 等
ところでテンスモドキ → テンスの関係は想像できるのですが、
オオヒレテンスや、オビテンスが見あたらないのはなぜでしょう?
元になるサカナもいなくて、モドキとは・・・。
研究者の先生方は、結構頭ひねってる?
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「ゴンズイ」
- 2002-09-13 (金)
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July/27/’02 後浜1号ブイ
彼らは、ゴンズイの子供達です。
一心不乱に、砂をついばんでいます(?)
ところが、気がつけば、目の前に大きなガラス張りの真っ黒い筒が現れて、
ふと前を見上げれば、更に大きな鉄のかたまりがあって、
更に大きな黒い生き物がジーッと見つめてました。
その時、けたたましい光が彼らを襲ったのです。
びっくりした彼らは、右往左往している所です。
その後まだ幼い彼らは、すぐにひとかたまりとなり、ワサワサとどこかへ行ってしまいました。
ハゼを撮るときはしばしば邪魔してくれる彼らも、
こう見ると結構、可愛い顔でしょ(笑)
後浜1号ブイでの、のどかな一コマです。
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「ウミシダヤドリエビ」
- 2002-07-15 (月)
- navigate
June/01/’02 後浜1号ブイ(2)
さて、黄金色のウミシダを更に観察していくと、ご覧のようにウミシダヤドリエビ
も確認できました。
この個体は、非常にちっちゃくて、よく動きましたので、
なかなか思うように撮らせてはもらえませんでした。
この写真も羽枝の奥に隠れていくところで、ストロボの光が十分に届いてません。
でも、ポジでは赤い目がはっきりとアクセントとなってて、ちょっと美しいんですよ。
まあこれは、僕しかわからないんですけど・・・(笑)
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黄金色の「ウミシダ」
- 2002-07-09 (火)
- navigate
June/01/’02 後浜1号ブイ
黄金色のウミシダに、白黒のストライプが鮮やかなコマチコシオリエビ。
一見アンバランスな取り合わせに、ちょっとやらせ臭い雰囲気が漂ってきます。
っが、全くやらせではありません。
イグジット直前、1号ブイのケイソンのすぐ隣にいました。
海の中で発見したときは、鮮やかなレモン色のウミシダに見えましたが、
写真になってみると黄金色でした。
綺麗ですね。
ちなみに、「黄金色」、皆さんはどう読まれましたか?
オウゴン色?
コガネ色?
黄金週間(オウゴンシュウカン)ですよね。コガネ―では、意味が全く通じません
黄金分割(コガネブンカツ)と読む人はあまりいません。
一方、オウゴンムシ・・・?
黄金虫(コガネムシ)ですよね。
ニホンゴハ、ムツカシイ。
ふと、こんなわらべ歌を思い出しました。
「黄金虫(こがねむし)」野口雨情作詞・中山晋平作曲
黄金虫は 金持ちだ
金蔵建てた 蔵建てた
飴屋で水飴 買って来た
黄金虫は 金持ちだ
金蔵建てた 蔵建てた
子供に水飴 なめさせた
まだちっちゃかった頃、コガネムシを小金虫と思って
(お金少ししかないのに、蔵建てたらダメやん)
ってボンヤリ思ってる時代がありました。
でも、この歌の意味は、いまだにはっきり判りません。
オウゴンスズメダイ?
コガネスズメダイでした。
いい加減に、しなさいっ!
失礼しました~~~。
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「テンジクダイ科の魚」
- 2002-05-28 (火)
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February/10/’02 後浜1号ブイにて(2)
写真のサカナ、知ってますか?
柏島で潜ってると、ちょくちょく目にします。
ガイドの皆様が、指示棒で指してくれることはあまりありません。
でも、僕はこのテンジクダイの仲間が大好きです。
どこにでも沢山いて、みんな地味だから、ダイバーからは気にもとめられませんが、
よく、カメラを向けます。
自称サカナ通な皆さん、このサカナの名前を5秒以内に言えますか?
言える貴方は、立派なテンジクダイ科の魚のファンです。
そんな貴方は、群青・テンジクダイファンの集い「天竺への道」に入会可能です。
ご希望される方は、私にお声をかけてくださるか、 メール をください。
それでは、 多数のご入会 をお待ちしております。
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「??ウミウシ」
- 2002-05-28 (火)
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February/10/’02 後浜1号ブイにて
深場まで降ります。
後浜の深場は、砂地の中にソフトコーラルがポツポツといます。
所々にいるハナギンチャクにオドリカクレエビがついているんですが、
彼らを撮るのが大好きです。
っで、クダゴンベのいるオドリカラマツまで上がって、更に東にシフトしてムチカラマツの林を進みます。
ふと右側に視線を感じるので振り向くと、立派なアオリイカのペアが、僕の動作を見守りながら一定の距離を保ってました。
(もうそんな季節なんや)
って春を感じながら、左前方を見ると、
大っきな、コブシメが一人寂しくしてました。
アオリイカとは対照的でした。
僕は、大きいって感じましたが、浮上後、皆様の話を聞いていると、世間にはまだまだサイズの大きな個体がいるそうで、この個体はどちらかというと小さい方だとか・・・。
さて、真のガイドの矢野氏が、指示した棒の先にはこんな綺麗な色のウミウシがいました。
何度が見たことがありますが、名前は分かりません。
その綺麗な色合いに惹かれて、シャッターを切りました。
—————————————————————-
「アオリイカ」を見て、春を感じるのは、僕の勝手な季節感です。
ダイビングを始めた、初めての春に、彼らの群れが産卵する様子を観察してから、
そう感じるようになりました。
一般的には分かりませんが、以来、アオリイカは僕にとって春の使者となりました(笑)。
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「トミー君」
- 2002-05-20 (月)
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January/19/’02 後浜1号ブイにて
僕の、ログブックによると、この日の後浜は、
天候・・・・・晴
最低水温・・・15.0度
最高水温・・・16.2度
まあ、真冬の柏島です。
写真はミナミアカエソのトミー君です。
まだ、少年です。
真冬の後浜で、極上の砂の毛布にくるまって、暖っかホカホカです。
僕が、4時の方向から近づいても、こちらを気にすることもなく、
立派なエソになることを夢見てます。
この日の僕の出で立ちは、8mmのウエットスーツに、
フードを初めて着用しました。
トミー君と同様に、僕も暖っかホカホカでした。
特に、フードについては、今までの我慢は何やったんって感じで、衝撃でした。
ちなみに、足許は、素足にフルフットフィンでした。
「フードの前に、まずはブーツ履きましょう」って聞こえてきそうですね(笑)
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「ヨツメトラギス」
- 2002-02-04 (月)
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December/29/’01 後浜1号ブイにて
陸上でも、水中でも、敵の目を欺くために眼状班という、
目の模様を持つ生き物は沢山いますよね。
写真のヨツメトラギスは、眼上班と、本当の目で眼を4つ持つことになります。
これは、自然界の生物として、かなり不自然な模様だと思うのですが、
オカルト的な気持ち悪さを狙ってるのでしょうか?
捕食者の立場に立って考えてみると、トラギスを食べる場合、
そりゃぁ、眼が4つもある気持ちの悪い奴よりは、普通のトラギスを食べるわな。
って事は、この模様は保身に役立ってるって事か・・・。
でもこのヨツメトラギスが生息するサンゴ礁の浅場において、彼等の天敵と成りうる捕食者には 何が該当するのでしょうか?
識者の皆様、是非ご教授下さい。
この写真を見る限り、それからその名前の通り、このトラギスの最大の特徴は
眼が4つあることだろうと思ってました。ところが、
「日本の海水魚」(山と渓谷社)によると、
「・・・尾鰭に白色斑があることが特徴。また雌雄で体色が異なり、
雄には鰓蓋上方に青色線で縁取られた1黒色眼状斑があるが、雌にはない。」
とある。
確かに、図鑑の写真の雌には眼状斑はなく、尻尾に大きな白い点がある。
(上の写真でもかろうじて尻尾に白い点を確認できますね)
でも、図鑑の同じページにあるワヌケトラギスにも、尻尾に大きな白い点があり、
文面通りに写真を見ても、その違いがよくわからないのは僕だけなのでしょうか?
(件の図鑑がお手元にある方は、551ページを見て頂くと話の見通しが良くなります)
それはさておき、
僕も、まぶたの上に眼状斑を付けよっか?
勤務中に、居眠りしても、ちょっと分かりづらいし・・・。
でもそれじゃあ、去年の年末の、「星加」さんになってまう。
2階で寝てても、お目眼ぱっちりやん(笑)
———————————————————-
妙な内輪ネタになってしまい、申し訳ありません。
平成13年の大晦日に、マリンクラブフリッパーズでのちょっとしたハプニングです。
でも、怖ーいっす
皆様よりちょっと早く床についた新しいスタッフの星加氏は、
マジックを手にした美しい女性陣の手にかかり、瞼に眼状斑を、鼻の下にチョビ髭を、ほっぺには・・・。
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「トゲツノメエビ」
- 2001-10-20 (土)
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Nikon Micro-Nikkor 105mm f2.8D + anthis CL-90 ( X1.3 )
September/22/’01 後浜にて
少し灰色がかった乳白色の体色に柿色模様があり、その中に黒の玉がちりばめられている美しい姿を、ファインダー越しに観察しながら、シャッターを押すのも忘れてました。
(綺麗だ)
(バタバタさんに苅田・・・)
(・・・違う)
(借りたクローズアップレンズのお陰で大迫力で迫ってくる感じやね・・・)
(美しい)
(久しぶりに会うことができたねぇ)
(・・・いかん、いかん、後ろで、皆様が順番、待ってるんやった)
それで、出来上がった写真が、これです。
沢山シャッター押したけど、どうにか皆様のお目にかけられるのはこのワンカットでした。
この日は久しぶりに 久保師匠 とご一緒させて頂きました。曰く
「このエビはピント合わせが難しいね」
とのことでした。
ホントに難しい。
僕の順番の時は、そこそこ、じーっとしてくれてたんですけど、
その名前の通り、永井・・・
いや・・・
長い、尖った目を、結構動かしてくれるんで、目にピントが合うのは一瞬なんですよ。
その瞬間にシャッターを押せるかどうかが、ポイントになるんでしょうね。
(ごめんね、こんな風にしか撮ってあげられなくって、本当は、綺麗なのに・・・)
ご一緒した、皆様は、美しいエビとして、上手く撮影されてるんでしょうね(笑)
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「後浜の群青色」
- 2001-08-28 (火)
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August/4/’01 後浜1号ブイ
こんなに、美しい後浜の海は、久しぶりでした。
もう、嬉しくて、嬉しくて、カメラを持ったまま、キョロキョロ。
写真どころではありませんでした。
どこまでも、見渡せる1号ブイは、それだけで楽しくなります。
そんな、群青の海を105mmマクロで、切り取ってみました。
なんで、オビテンスモドキなの? なんて、考えてはいけません。
ゴミが、光ってるのはご愛敬です(笑)
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「キンチャクガニ」
- 2001-08-23 (木)
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July/27/’01 後浜1号ブイにて(2)
雑誌等に掲載される、「キンチャクガニ」の写真は、
両腕を振り上げて、その特徴である「カニハサミイソギンチャク(と言うらしい)」を揺らせてるところを正面から捉えた、ユーモラスな表情の物が多いですよね。
ここでは、敢えて、その表情を避けてみました。
「索莫」「沈思」「孤独」
水中写真らしくない、そんな雰囲気を、
逆のイメージの「キンチャクガニ」で表してみました。
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「リュウキュウカスミミノウミウシ」
- 2001-08-22 (水)
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July/27/’01 後浜1号ブイにて
この日の1号ブイは、結構な流れがありました。
そんなコンディションの中、
大人のヤシャハゼと、子供のヒレナガネジリンボウが一つの巣穴の上で、仲良くホバリングしてるのを横目に見つつ、深度を徐々に上げました。
なんだか、砂がゴニョゴニョって動きました。
タコがお食事中 でした。
視線を移すと、写真のリュウキュウカスミミノウミウシを発見です。初めて見ました。
関係ないですが、リュウキュウカスミミノウミウシは、サビクダリボウズギスモドキと同じくらい憶えづらい名前だと思いませんか?。
2本の触覚(?)を巧みに操りながら、ものすごいスピードで移動中でした。
あまりの速さに、ピントが全然合いません。
構図を考えてると、すぐにフレームアウトするし、ピントに集中してると何だかなあの絵になってるし、こんなに撮りづらいウミウシもあまり居ないんじゃないでしょうか?
彼は、全く、休憩、せずに猛烈に進んでました。
最初は、「みつばちハッチ」に似てるって思ったんですが、ファインダー越しに、顔をよく見ると、気のよさそうな犬のようにも見えます。
ダイビングを終えて、柏島を後にする夕刻、大きくて真っ白のピレネー犬が、
散歩してもらってるところによく出会います。
流石に夏は、暑そうで、苦しそうな表情をしていますが・・・。
ふと、そんな事を考えながら、ゴロタまで戻りました。
こけの生えた岩の上に、不自然な紫色の点があります。
マスクを30cmまで近づけてはじめて、ムラサキウミコチョウであることがわかりました。
実を言うと、ムラサキウミコチョウを見るのも、これが初めてでした。
本当にちっちゃくて、写真を撮るのはあきらめましたが、ちっちゃいくせに、あんなに目立って大丈夫でしょうか?。
浅場まで、あがり、またまた初めて、オビテンスモドキの成魚を見ました。
しかもペアでした。
それから、キンチャクガニを撮影することになります。
その写真は、初めて 初めて 初めて・・・
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「オシャレカクレエビ」
- 2001-08-09 (木)
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July/14/’01 後浜にて
このエビは「オシャレカクレエビ」って名前なんですが、なぜ「オシャレ」なのでしょうか?
「オシャレハナダイ」 みたいに、ぱっと見、インパクトのある色使いであるわけでもないし、形が奇抜な訳でもないですよね。
どちらかといえば、フリソデエビの方が、絶対お洒落だと思うんですけどね。
って、書いてますけどこの写真を撮った時が、例に違わず、このエビとの初めての出会いだったんですよ。
「これは、間違いなく、珍しいエビに違いない。」
って、結構シャッター切りましたよ。
ポジが上がってきて、「海の甲殻類」(峯水亮 文一総合出版)を見てみると、
分布は琉球列島以南、インドネシア・・・(以下略)となってるではありませんか。
これは、大変だ、「柏島でオシャレカクレエビを発見してしまった」って思ったんですよ。
それから、フリッパーズのオーナーであり真のガイドである矢野氏に聞いてみました。
僕)矢野さん、オシャレカクレエビって柏島にいます?
矢)いますよ
僕)めずらしんですか?
矢)どこにでも、うじゃうじゃいますよ
僕)・・・・
っていう、悲しい会話で決着しました。
でもね、カメラを向けても、逃げずに、堂々としててくれる頼もしいエビなんですよ。
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「?イカ」
- 2001-07-22 (日)
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June/23/’01 後浜1号ブイにて(2)
さて、写真のこの子は、何イカの赤ちゃんでしょうね。
って、言ってますけど、イカですよね?
この子は、 ハナイカの卵の写真 を撮った場所のすぐ近くにいました。
当初、ハナイカだと思って写真を撮ったのですか、どうもそうじゃなさそうなんですよ。
なぜって、ハナイカだったら、赤、黄・・・って、次々に体色を変えながら、腕を振り上げるじゃないですか?
それが、生まれたばかりの赤ちゃんでも・・・。
この子は、何も変化がないんですよねー。
「自分ら、この、幼気なチビに何したんや!!!(怒)」
って声が聞こえそう。
で、この写真をノンダイバーのAに見せると、やっぱりのリアクションでした。
A 「えっ、海の中にも蛙がおるの?」
僕 「・・・・うん・・・。」
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「ハナイカ」
- 2001-07-11 (水)
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June/23/’01 後浜1号ブイにて
この日の3本目を潜るゲストは僕だけとなりました。
巷では留袖海老と呼ばれていた「トゲツノメエビ」を探すために、後浜に入りました。
フリッパーズの真のガイドの矢野氏 と、 名ガイドの吉松氏 が、二人がかりで探して下さっています。
結局、そのエビは僕たちの前に姿を現すことはありませんでしたが、その代わりといっては何ですが、面白いものを見ることができました。
まずは、「トゲタナバタウオ」。 180本目で初めて見た「ナカハラタナバタウオ」の仲間ですね。
こいつは、ちょこまかとすばしっこくて、とても写真に収めることなどできません。
さて、この写真には何が写っているかわかりますか?
ここには、小さな、小さな、命が息づいています。
僕は卵の中で動いているハナイカを見て、びっくりして、感動しました。
ハナイカ自体が、どこにでもいるイカじゃないと思うのですが、
その孵化直前の卵が3つです。
これも、僕が知らないだけで、大抵のダイバーは目にしているのでしょうか?
う~ん、わからない。
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「ナカハラタナバタウオ」
- 2001-06-18 (月)
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May/26/’01 後浜1号ブイにて(3)
砂地で 「キムハル風」のハゼの正面顔 を撮ったりしながら、浅場に移動しました。
「フリッパーズの名ガイド 吉松氏」 と、潮の流れに身を任せながら流れていると、
オランウータンクラブを発見しました。
氏はスレートに「オランウータンクラブはオランウータンの会ではないです」って書いています。
二人で、訳もなく大爆笑して、珊瑚のある浅場まで戻ってきました。
しばらく、ガレ場で時間を潰していると、氏が僕を呼びました。
今からこの枯れ珊瑚をめくるから、写真を撮るように合図されました。
僕は何がいるのだろうか、心ウキウキです。
その生き物がいるであろう場所が示され、撮影のためのカメラの方向、体の位置が、
綿密に、全てジェスチャーにて確認されました。
それらを元に、おおよそのピントの位置と、ストロボの角度を決めました。
それでは、いよいよショーの始まりです。枯れ珊瑚がめくられました。
「・・・・」
「こいつは何者?」
そう思いながら、まず一枚目のシャッターを切りました。
少しずつ近づきながら、
「顔は白いぶつぶつが一杯やけど、鰭には鮮やかなブルーで綺麗やね」
そこで、更にに、パシャ。
「どこかで見たことのある形やなぁ」
パシャリ
「この形は、ひょっとすると・・・」
「・・・シーラカンス?」
「・・・幼魚?」
「成長するにしたがって鰭の青が無くなるんや」
「それで、顔のブツブツが全身に広がって、あのシーラカンスになるんや」
パシャリ
「これは、超レアとかのレベルとは違う・・・?」
パシャ
「吉松さんのあの慎重さは、ホムラハゼ以来やし・・・」
「こんな貴重な生き物を僕だけが撮ってもいいのだろうか?」
「でも、報道メディアに写真を提供すると・・・」
発見、シーラカンスの幼魚、世界初!
撮影はアマチュアダイバー
恐るべし柏島!!
「見出しはこんな感じかな」
「なんて、コメントすれば良いんやろう?」
パシャ
「やっぱり撮影は、僕だけにしておこう・・・」
パシャ
こんな事を考えながら、撮影を終えて、吉松氏を見ると、
撮れたのか?
って合図を送ってきます。
僕は、OKを出しました。
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫、OK」
「あそこまで確認すると言うことは、やっぱりシーラカンスなんや・・・、世界初なんや!」
僕は、結構緊張しながら、ボートに帰りました。
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「?ハゼ」
- 2001-06-17 (日)
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May/26/’01 後浜1号ブイにて
後浜1号ブイの砂地で、ネジリンボウを探していました。
この日は、透視度3~5m程度、水温は20度前後で、流れてるという、あまり良くないコンディションでしたので、彼らがホバリングしている姿など見えるはずもなく、僕はカメラ片手にぼんやりしてました。
すると、「フリッパーズの名ガイド 吉松氏」が、ゆっくり回って来るようにとの合図をくださいました。
指示棒の先にあるものを見ると、なにやら不思議な2本の棒が見えました。
氏は、写真を撮りやすいように弱めのライトを当ててくれています。
「ははぁん、これが、アサヒガニなのね」って、ほくそ笑みながら、少しずつ寄りました。
僕にとっては、初めて見る生き物でした。
って言っても、マッチ棒のような2つの目しか見えてないのですけれども・・・。
ストロボの角度を調整するために、不用意にも左手が大きく動きすぎてしまい、眼前の2本のマッチ棒は、瞬く間に砂の中に入り込んで行きました。
僕は、蟹があんなに俊敏に、砂に潜れるとは知りませんでした。
見たことありますか?
モクモクモクモクって砂塵をあげて、一瞬のうちに、垂直に砂の中に入っていくんですよ!!
っで、砂地をうろうろしていると、写真のハゼを発見しました。
何ハゼでしょうか?
ライトを照らしながら、最短まで寄っても全然逃げない、 サービス精神旺盛なハゼ君でした。
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「アミメハギ」
- 2001-06-04 (月)
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May/05/’01 後浜1号ブイにて(3)
オドリカクレエビと、静かなひとときを過ごしていると、そろそろ深度を上げる時間になりました。皆様は、もう一足先に浅場に向かっているはずです。
僕は、元いたポイントにもどり、再度ボロカサゴにお別れの挨拶をして、徐々に深度を上げました。
途中、ボロ君を目指して降りてくる、矢野さん率いるフリッパーズの別チームとすれ違いました。
皆さんの顔は何かしらニコニコしているように見えました。
その中の東京からお越しのゲストが、僕に「ボロは撮ったか?」と合図を送ってきます。
僕は、少々大袈裟に「OK」サインを出しました。
いいですね、「OK」。
ダイビンクを始めてから、どんなときでも「OK」を出すのは大好きな瞬間です。
写真のアミメハギは、実はペアでした。
いつもは、すぐに隠れてしまい、今まで何度かアプローチしましたが、シャッターを切るどころか、ピントすら合わさせて貰ったことのない被写体です。
ところが、この日の彼等は、僕から、一定の距離を保ちはしてますが、離れません。
僕は、一生懸命ファインダーを覗き、彼等を是非収めようと、じーっとしてると、体の大きな方の 彼(でいいのかな?) が、僕のカメラ目指して突進してきました。
その一瞬が、この写真です。
いつも思うのですが、海の中の生き物って純粋ですよね。
大切なものを守るためには、たとえ相手が、巨大な僕でも、小さな自分の体を張りますものね。
うーん、彼女を守る彼は、強い!!
僕は、わずか3cmの彼の威嚇に降参して、
すごすごと無い「しっぽ」を巻きました(笑)。
そして、皆様がいる1号ブイのケーソン元まで、帰ったのでした。
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「オドリカクレエビ」
- 2001-06-01 (金)
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May/05/’01 後浜1号ブイにて(2)
パープルなボロカサゴを撮った後、ちょっと下った砂地の所で、ビデオデビューを果たしたゲストがいらっしゃいました。
近づいてみると、ちょうど、筒状になった襤褸布の中にいるこのオドリカクレエビを一所懸命撮影されていました。
僕は近くで、その様子を見守っていると、「どうぞ」って、譲ってくださいました。
そのゲストは、慣れない撮影を無事に終えた達成感で一杯だったのでしょうね、
フィンを、ひと掻き、ふた掻きして、ボロカサゴを撮影しているみんなの所へ戻って行かれました。
残されたエビ君と、僕はそのゲストが降らせて下さった砂と、動く水が収まるのを待っています。
ほら、「お土産物屋さん」なんかで、たまに見かけるでしょ?
アクリルで出来た半球体の容器に水が満たされてて、中に小さくてキラキラ光る物が沢山と、プラスチックのサカナなんかが入ってるオモチャ。
その容器をひっくり返すと、小さくて、綺麗な、キラキラが降ってきて、全部降り終わると、またひっくり返して・・・、子供の頃、いつまでも、眺めていたものです。
舞った砂が僕のライトの光に反射してキラキラ光る中、僕はエビ君と静かなひとときを過ごしました。
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「ボロカサゴ」
- 2001-05-29 (火)
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May/05/’01 後浜1号ブイにて
この日は、島全体が、派手派手なカサゴに沸いてました。
桟橋では、ボロカサゴ出現の情報が飛び交い、今シーズンの幕開けに相応しいゴールデンウイーク特有の「お祭り的な熱気」と相まってみんながハイな状態でした。(ひょっとしたら僕だけなのかもしれませんけど・・・)
さて、モデルの彼女ですが、顔をはっきり撮ってはまずいという、所属事務所の強い要請がありました。
僕は、熟考した結果、砂でメイクを施し、少々フレームアウトさせて、ピントを甘くするという高等技術を駆使することにしました。
そして出来上がったのが、このカットです。
別のフォトグラファーには、ちゃんと綺麗に撮らせてるんですけどね・・・。
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