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エビ

「タケダエビ」

July/16/’01 後浜5号ブイにて

(!)
(シャッターが切れない)
エントリー直後にカメラの調子がおかしくなりました。
(もしや、水没;;;)
名ガイドの吉松氏 に伝え、一緒にボートまで上がって頂きました。
船上で、ハウジングをあけてみると、
原因は「R2」レバーが完全に元に戻ってなかったためでした。
乾いたタオルが無かったので、タンクのエアで余分な水滴を飛ばし、カメラのセットを完了させ、再エントリーとなりました。
砂地をゆっくり流していると、眼前に何やら動きのある浮遊物を発見。
よく見るとエビでした。
(こんなエビは見たこと無い)
(なんて名前のエビなんだろう?)
2m前方にいる、 名ガイドの吉松氏 を呼び寄せ、確認して頂きました。
氏はエビを色々な角度から観察し、スレートに名前を書き始めました。
「タケダエビ」
そう書いてありました。
僕は、氏に、まじめに教えてくださるように口頭で伝えました。
氏は、「です」を書き加え、「タケダエビです」ってスレートを指さしています。
更に、
「初めて見ました」
「名前はまだ無いんではないでしょうか?」
とも、書かれました。
そういう事情のエビです。
そのエビ君は、時折、腕を広げて僕たちを威嚇しながら、しばらく砂地を歩き回っていました。
そうこうしている内に、ふと立ち止まりました。
両腕のハサミで、地面の砂をどかせたかと思うと、出現した穴に頭から、入ってしまいました。
画像では判りづらいですが、全体に半透明の黄土色っぽい体色で、節々に黄色の斑点があります(ポジではよく判るんですよ)。
お世辞にも、美しいエビとは言い難いです。
「あのように、昼間、穴に閉じ籠もっている習性であれば、発見されにくいでしょうね」
とは、吉松氏(マリンクラブフリッパーズ)の言葉。

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「オトヒメエビ科の一種」

July/16/’01 後浜4.5号ブイにて

砂地で、ネジリンボウを撮影していました。
フリッパーズのオーナーで真のガイドの矢野氏 が、僕を呼んでます。
氏の指示棒の先には体長1cm程度のちっちゃな赤いエビがいました。
氏のスレートには「オトヒメエビの仲間」と書いてあります。
ファインダー越しに覗いてみると、今まで見たことのない綺麗なエビです。
(僕の見たことないは、あまり信用できませんが・・・)
結構早い速度で移動するこのエビを撮影しながら、
(めずらしいエビであるはずだから、まずは、ピントの合った証拠の写真を撮ることに専念しよう)
(構図とかの出来映えは、その次だ)
数カット撮影した後に、こんな事を考えました。
(このエビとは、2度と巡り会ないかもしれない。)
(今の、僕の、精一杯の技術を出し切ろう)
(これぞ一期一会、う~ん、利休)
っで、出来上がったのがこの写真です。
・・・情けなや。
サービスまで帰り「海の甲殻類(峯水亮 文一総合出版)」に掲載されている個体と比べてみました。
それには、両腕があるのですが、この写真の個体には左腕しかありません。
何かが違う。
欠損してるのか、図鑑とは違った種類なのか謎は深まるばかりです。

「オシャレカクレエビ」

July/14/’01 後浜にて

このエビは「オシャレカクレエビ」って名前なんですが、なぜ「オシャレ」なのでしょうか?
「オシャレハナダイ」 みたいに、ぱっと見、インパクトのある色使いであるわけでもないし、形が奇抜な訳でもないですよね。
どちらかといえば、フリソデエビの方が、絶対お洒落だと思うんですけどね。
って、書いてますけどこの写真を撮った時が、例に違わず、このエビとの初めての出会いだったんですよ。
「これは、間違いなく、珍しいエビに違いない。」
って、結構シャッター切りましたよ。
ポジが上がってきて、「海の甲殻類」(峯水亮 文一総合出版)を見てみると、
分布は琉球列島以南、インドネシア・・・(以下略)となってるではありませんか。
これは、大変だ、「柏島でオシャレカクレエビを発見してしまった」って思ったんですよ。
それから、フリッパーズのオーナーであり真のガイドである矢野氏に聞いてみました。
僕)矢野さん、オシャレカクレエビって柏島にいます?
矢)いますよ
僕)めずらしんですか?
矢)どこにでも、うじゃうじゃいますよ
僕)・・・・
っていう、悲しい会話で決着しました。
でもね、カメラを向けても、逃げずに、堂々としててくれる頼もしいエビなんですよ。

「踊り隠れてないエビ?」

July/14/’01 勤崎にて

大好きな勤崎です。
まずはワカヨウジが、僕たちを出迎えてくれました。
続いて、ウミウシカクレエビを観察します。
名ガイドの吉松氏は、カクレテナイエビと、スレートに書かれました。
皆様は、気が付いたのか、付かないのか、さらりと流してましたが、
僕は、カクレテナイエビが、気になって気になって、
「隠れてないエビ、隠れてないエビ」ってグルグル頭の中で回っていました。
本当に、なまこの上で、全然隠れてないんですものね。
続いて、コブダイ出現なのですが、あるゲストが、「でけー、でけー」を連発してました。
水中でも、ハッキリ聞こえるんですよ。
確かに、1mくらいで、大きいんですよね。
そんな大きなコブダイを、テレコンタバータ付きの105mmで撮影されてるゲストもいらっしゃいます。
「そりゃ~、あんまりやろ」って思ってたら、名ガイド氏も、
「田●さん、105のテレコンで、コブダイ!」ってスレートに書かれてました。
どんな写真になってるのか、是非見せてくださいね、●中さん。
そうこうしている内に、 愉快な仲間達のいる根 に戻る時間になったのですが、
ふと見ると、綺麗なグビジンイソギンチャクの上にいる、「踊り隠れてないエビ」、いやいや、「オドリカクレエビ」を発見しました。
ちょっと「背景も気にした写真を」と思って、シャッターを押したのがこの写真です。
下方の前ボケが、非常にうるさくなりました。
未熟な僕は、まだ構図まで、気が回ってないようです。
この「隠れてないエビ」を撮るのに夢中になって、方向感覚があやふやになり、
いつもの愉快な仲間達の根 を大きくそれて、いつもは釣り人がいる根の付近まで行ってしまいました。
お陰で、非常にきれいなスジブダイを沢山見ることができました。
あちら側は、初めて行きましたが、起伏に富んだ地形で新たな発見でした。
これが、怪我の功名って言う事なのですね(笑)

「コガラシエビ」

June/16/’01 勤崎

寒~い、名前のエビですが、何でコガラシなのでしょうか?
不必要に長~い、頭部が特徴の、不細工な容姿です。
でも、なぜだか愛嬌がありますよね。
体はこんなに黄土色で、太くて、毛むくじゃらですが、足は半透明で、かなり繊細な作りのようです。
写真では、分かりづらいですが、ちゃんとハサミも髭(触角?)もあります。
この、アンバランスが何とも言えない、エビです。
でも、この写真をダイバーじゃない人に見せても、なんの反応もありません。
海老が写ってるとは思ってないようで、背景のウニにばかり注目されて、
「おもしろいウニやのに、なんで、ちゃんとピント合わせんの?」
って聞かれました。
(おい、をい・・・)
初めて、このエビを見たときに何かに似てるって思いました。
コガラシエビを見る度に、何なのか全然思い出せずにモヤモヤした日々を過ごしていました。
ところが、このページを書いてたら、先程その謎が解けました。
何に似てるかというと、昆虫の「ユカタンビワハゴロモ」です。
セミの仲間のその虫も、意味不明な、前に迫り出た頭部の持ち主です。
イメージ出来ない方は、いつもお使いの検索エンジンで、調べてみてください。
必ず「あ~っ」て思うはずです。
※ このユカタンビワハゴロモに関しての異論は受け付けません。僕にはそう見えるのですから仕方がありません。

「オドリカクレエビ」

May/05/’01 後浜1号ブイにて(2)

パープルなボロカサゴを撮った後、ちょっと下った砂地の所で、ビデオデビューを果たしたゲストがいらっしゃいました。
近づいてみると、ちょうど、筒状になった襤褸布の中にいるこのオドリカクレエビを一所懸命撮影されていました。
僕は近くで、その様子を見守っていると、「どうぞ」って、譲ってくださいました。
そのゲストは、慣れない撮影を無事に終えた達成感で一杯だったのでしょうね、
フィンを、ひと掻き、ふた掻きして、ボロカサゴを撮影しているみんなの所へ戻って行かれました。
残されたエビ君と、僕はそのゲストが降らせて下さった砂と、動く水が収まるのを待っています。
ほら、「お土産物屋さん」なんかで、たまに見かけるでしょ?
アクリルで出来た半球体の容器に水が満たされてて、中に小さくてキラキラ光る物が沢山と、プラスチックのサカナなんかが入ってるオモチャ。
その容器をひっくり返すと、小さくて、綺麗な、キラキラが降ってきて、全部降り終わると、またひっくり返して・・・、子供の頃、いつまでも、眺めていたものです。
舞った砂が僕のライトの光に反射してキラキラ光る中、僕はエビ君と静かなひとときを過ごしました。

「テッポウエビ」

May/05/’01 後浜4号ブイにて

そのアケボノハゼのいるポイントまでは少々、長旅となるポイントですが、
諸事情により、4号ブイに係留する事を、マリンクラブフリッパーズの 名ガイド、吉松さん は、選択されました。
お店で行ったブリーフィングの内容と変わってしまったので、必要な注意点と、確認事項を手際よく説明され、エントリーです。
このポイントは広大な砂地の中に、ポツポツとイソギンチャクなんかが点在し、まさに、広い、広い砂漠にサボテンが生えている、古の西部劇に登場するロケーションのようにも見えます。
僕たちは、さしずめカメラを持ったカウボーイ、牛を追うがごとくに、ハゼを探します。
以前、皆様が砂地に這いつくばって匍匐前進する様を、地面から2m程浮上し、上から観察したことがあります。
これは、これで、面白い絵が撮れそうな気がしました。
この日は、僕もハゼを探して砂地を進んでいると、写真の甲殻類が目にとまりました。
普段は、巣穴にハゼと共生する「テッポウエビ」です。
この日は、一人で砂地をヒョコヒョコ歩いています。
(もしもし、君は一人なの? 大丈夫かい?
お仲間のハゼ君はどうしたの? お家はどこ?)
こんな事を心の言葉で問いかけながら、シャッターを切りました。
いつもは、臆病で、すぐ巣穴に入ってしまう彼等しか見たことが無かったのですが、こんな丸裸(?)状態の、大胆なテッポウエビは初めて見ました。
また、右のハサミだけが、異様に大きいのも初めて気が付きました。
知ってましたか?

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