the orange bucket
「サツマオコゼ」
- 2002-09-07 (土)
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July/26/’02 民家下
この日(7月26日)の3本目。
エントリーは16:04です。
真夏の16時、陽はまだ高いのですが、水面下ではやはり少々暗くなりつつあり、
夕刻であることは否めません。
このポイント「民家下」では、別のサカナを撮るためにエントリーしたのですが、
残念ながらいらっしゃいませんでした。
仕方なくとは言いつつも、ちょっと夢中で写真のサツマカサゴを撮ってみました。
敢えていつもと違うこのようなライティングに挑戦です。
角度があまりよくないようで、目にも思いっきりストロボ光が入ってしまってます。
もうちょっと勉強が必要です。
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「捩りん棒」
- 2002-09-03 (火)
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July/26/’02 後浜3.5号ブイ(2)
今、正に捕食しようとしている瞬間のネジリンボウです。
ご覧の通り、自然光による撮影です。
もちろん、ストロボ光を使ってないという意味です。
いくら水が綺麗といっても、水深16mの世界ですから、
自然光だけでは真っ青になってしまうので、ビデオライトは少々使用してます。
この写真からネジリンボウの緊張感が伝わってきませんか?
ヒレも全開ですし、今にも、飛び出しそうでしょ?
近くにいる僕のことなど目もくれず、一生懸命捕食している、そんなシーンです。
この直後、ネジリンボウは巣穴から勢いよく出て、3度捕食し、またこの状態に戻りました。
この写真はピントは合ってません、構図も不安定です。
久保師匠
そんな皆様に、これをご覧頂くのは非常に心苦しいのですが・・・。
このサカナの勢いが伝わってくるので、敢えて公開いたしました。
共生エビは巣穴の陰になって、ビデオライトが届いてないので、
体色の赤色は完全に海水に吸収されて黒っぽくしか見えませんが、
ダイバーな貴方なら、その存在も確認できるでしょ?
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「ハマフエフキ」
- 2002-09-02 (月)
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July/26/’02 後浜3.5号ブイ
この日(7月26日)の柏島は、台風9号の影響が色濃く残り、南からの風が非常に強かった。
でも、水面下はとても穏やかで透視度20m程度の綺麗な後浜です。
さてここは3号半です。
僕はネジリンボウを目指して、エントリーです。
とは言っても一応砂地を抜けてゴロタ石を下り深場まで降りることも忘れません。
別のハゼがいるかもしれませんからね。
そんな3.5号ブイ、エントリー直後の砂地でのことです。
皆様の一団から、ちょっと離れて地面から10cm位の位置を保って、
ゆっくりゆっくり進んでました。
かなりゆっくり(10cm/秒)だったのですが、僕の前を、上の写真の様に
ハマフエフキの群れがたむろしてました。
地面の砂に口を突っ込んで砂をパクパクしてます、全員が・・・。
2~30尾の群れが、同じタイミングでこれをやってる光景は、ちょっと気味悪いです。
っで、僕が近づいてることに気づいたリーダー的存在のハマフエフキが近づいてきました。
すると、遠巻きに5尾くらいの若い衆(ほんまかいな?)も近づいてきました。
僕は、なぜか町で怖いおじさんの集団に出くわしたみたいな気持ちになって、
ちょっとたじろぎました。
そんな僕のひるんだ所を5人の若い衆は、見逃しません。
すぐに親分の真後ろまでやってきて、目を凄ませています。
(こまったなあ)
(こんなところで、こいつらと時間つぶしてる場合じゃないんよねぇ)
(・・・)
(・・・何を困ってるんや?)
僕は、すぐに彼らは、町の怖いおじさん達じゃない事に気がつき、そのまま前進しました。
若い衆は、すぐに後退しましたが、親分はさすがです。
下の写真の様に、更に凄むように頭を下げて、僕に進路を譲ってくれません。
そんな親分に敬意を払い、写真に収めました。
すごいですよ、こんな至近距離で、ストロボ光を浴びても、結局退散することなく、
僕が、進路変更をして、沖まで出たのですから・・・。

でも、なんか嬉しいですね。
最近は、こんな風にサカナ達が僕に興味を示してくれる機会が多くなりました。
これって、変な動きや音が少なくなって、水中ではサカナに一歩近づいたことと思っていいのでしょうか?
師匠、如何でしょう?
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「コガネスズメダイ」の幼魚
- 2002-08-31 (土)
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July/13/’02 勤崎ニューポイント(2)
7月になると、様々なシーンで、色んななサカナ達の幼魚が、ちょろちょろ始めます。
見てて可愛いのは、ご覧のコガネスズメダイの赤ちゃんです。
以前、欄外でちょっとだけ触れましたが、コガネスズメダイの成魚はあまり好きではありません。
テリトリー意識が厳格で、すぐ攻撃してくるし、コガネ(黄金)とは言うものの、ちょっとくすんでますし、苦手です。
彼らは、テリトリーを侵しさえしなければ、イラや、シマウミスズメ、カワハギみたいに、撮影の邪魔はしませんけど・・・。
写真は、体長15mm程度の、幼い個体です。
僕がカメラを向けると、逃れようとするのですが、50cm位の範囲を行ったり来たりで
全然逃げてません。
この写真では正確に表現できてませんが、水中ではかなり目立つ山吹色なので、あの調子では、
大きなサカナにすぐ食べられてしまいそうです。
でも柏島周辺ではどこにでも沢山いてますので、案外上手に逃げてるのか、それても食べられても
食べられても大丈夫なくらいの大勢の幼魚がいてるのかなぁ?
そんな、キビナゴの群みたいなコガネスズメダイの幼魚は見たこと無いけど・・・。
じゃあ、食べても美味しくないのか、毒を持ってるのか・・・?
うーん???
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「イラ」
- 2002-08-28 (水)
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July/13/’02 勤崎ニューポイント
私は、ベラ科のサカナで「イラ」と申します。
ダイバーからは相手にもされません。
というよりも、嫌われてます。
私は、ダイバーに対して別に悪いことをした覚えはありません。
でも、邪険にされてしまいます。
なぜなんでしょう?
アホなダイバーは、顔面のアップしか撮ることができませんが、
身体には、結構自信があります。
頭部のパープルから肩にかけてのオレンジ、イエロー、グリーンと鮮やかなグラデーションが自慢です。
また、胸のあたりに鮮やかなコントラストて走る白いラインが私の特徴です。
ええ、顔に関しては他のサカナに比べて、ちょっとだけ不細工な事も自覚しているつもりです。
でも、私が近くに行ったからって、何も手で振り払ったりしなくても良いと思いませんか?
海面に浮上後、フリッパーズ号のタラップに手をかけてボートに上がろうとしたところ、
ボート上で僕のカメラを受け取りながら、真のガイドの矢野氏がこう問い合わせてこられました。
矢)竹田さん、イラが近寄ってきて、いらいらしませんでしたか?
僕)・・・
矢)いらいらしませんか?
僕)は・・・、はい
矢)そうでしょう、そうでしょう(笑)
どうやら矢野さんは、ご自慢のオ○ジギャグをお披露目してる最中の様でした・・・。
それはさておき、ハゼ等の被写体をじっくり撮ってるときにイラがくると、
当然、身体のちっちゃいハゼは逃げます。
それで、フォト派ダイバーはイラを嫌うわけですね。
そう言えば私がカメラを持たないダイバーだった頃はイラが寄ってくると
けっこう嬉しかった記憶があります。
産卵期の卵を守る場合は攻撃のために近寄って来る個体もありますが、そうでない普通のサカナは、
ダイバーが近寄ると、必ず逃げます。
そうでもないのに、イラは、興味深げにマスクの近くまで寄ってきますから。
餌付けをしてるわけでもないのに、自ら近寄ってくる存在は貴重ですよ。
イラにしてみれば、威嚇してるのかもしれませんが・・・。
この写真は、別のサカナを撮ってるときにこのイラに邪魔されたので、
腹いせに至近距離から、ストロボを発光させて、目を眩ませてやったときの写真です。
その後は、僕に近寄らなくなりました。
ストロボピカピカ攻撃(?)が利いたようです。
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「ルージュミノウミウシ」
- 2002-08-21 (水)
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June/15/’02 一切小島(2)
先日(7月27日)のフリッパーズにて、水面休息中の出来事。
福田さん(高知県)
奥)「かっわっい~ぃ」
皆)「何?」「ナニ?」「何ですか?」
竹)(何やろ?)
奥)「この芋虫!!」
竹)「・・・うそっ!」←思わず大きな声を出してしまった
奥)「ねえ、可愛いでしょ、この顔!!」
竹)(勘弁してぇぇぇぇ)
福田さんの奥様は、もりもり大きい緑色の芋虫を葉っぱに乗せて手に持たれてます。
僕は、ホントに芋虫とか、毛虫とかダメなんです。
近くに存在してるって思っただけで鳥肌ドバ~ってことになります。
堪らず、飛び上がって距離をとりました。
すると川畑さん(大阪府)がこう仰いました。
川)「ホントはウミウシもダメなん?」
竹)「違いますよ・・・、似てますけど」
川)「芋虫もウミウシも同じやんか」
竹)(・・・)
実を申し上げますとだめな場合もあります。
グロテスクな奴とか、おっきい奴は×
それと、アメフラシ、ナマコもちょっと・・・。
ウミウシカクレエビとか、ナマコマルガザミとか撮るときは、勇気をふりしぼってます。
でも写真のような綺麗な奴はOKです。
ちっちゃいですしね・・・。
(この写真は最短です)
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「ホソフウライウオ」
- 2002-08-21 (水)
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June/22/’02 勤崎ニューポイント
ここは、勤崎。
フリッパーズで言うところのニューポイントです。
ニューといっても、全然新しいポイントではありません。 そう言う意味では、「民家下」がニューポイントです。
そんな事は置いといて、6月、ここはいつもドキドキする、大変内容の濃い、面白い所でした。
(今も、面白いです)
初めて見るオイランヨウジ、すごく大きなモンガラカワハギ、この時期にコールマンズシュリンプ、
純白の美しいウミシダにウミシダウバウオ、変なイザリウオ、優雅なスジハナダイ、
それから、大好きなヤマドリなど、など。
どのサカナも(エビもいるけど・・・)、僕にとって思い入れの深いものばかりなので、
今一番面白いポイントはと聞かれれば、迷わず「ツトメ、ニュー」と即答できる場所です。
この日は、珍しい光景に遭遇しました。
真のガイドの矢野氏に呼ばれたので、近寄ってみました。
大きな岩と岩の間の陰で、なんとミノカサゴをゴンズイがクリーニングしてました。
あんな変な光景初めて見ましたよ。
結構な数のゴンズイが、ミノカサゴに群がってパクパクしてました。
その異様さに、ちょっと引いてしまいましたが・・・。
僕は初めて知りましたが、ゴンズイもクリーナーとなるのですね。
さて、写真のサカナですが、
天才ガイドの星加氏に教えてもらったホソフウライウオです。
ペアでいたのですが、ちっちゃい方の個体だけ写真に収めました。
(本当は、僕の寄り方が突然だったために、大きい方の個体が離れてしまったのでした)
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迷走
- 2002-08-20 (火)
- Ultrablue

Mayr 25 ’02 Minkashita
浮上直前の表層に漂うミズクラゲ
去る8月17日の2.5号ブイ、久しぶりに水中で迷いました。
初めて皆様とはぐれて、水中で迷ったのは平成12年7月9日後浜4.5号ブイでのこと。
潜水経験67回目の時で、今から2年ほど前の事です。
かなり焦りました。パニックにこそなりませんでしたが、正直もうダメだとも思いました。
後で冷静に考えれば、何がダメなのかよく分かりません(笑)
周りは背の高いガイジンさん達であふれてます。
通りの向こうにある劇場に沢山貼られたミュージカルのポスターをボンヤリ眺めながら、
人生の中で最も情けない表情をした顔の僕が呆然としています。
学生時代の締めくくりに、友人(男性)とロンドンに気ままな二人旅に出ました。
3日目の夜、某所ではじけた帰りのこと、あまりの混雑のために、友人とはぐれてしまい
そのお店の外に出たものの、友人の姿はなく、まさに路頭に迷ってた時のことです。
その繁華街は、僕たち日本人の事など気にとめる奴なといるわけもなく、僕はホントに困ってました。
(ここはどこ?)
(私は誰?)
そんなことを考えながら、通りをポツポツと数ブロック進んだところで、
何かに呼び寄せられるように、無意識に角を左に曲がりました。
更に左に曲がったところで、おそらく彼の人生の中で最も情けない表情を浮かべた友人を発見しました。
すぐに彼も僕に気付き、僕たちは安堵の表情に変わりました。
今までの人生の中で、最も不安になった事件が、このロンドンでの出来事なのですが、
冒頭でのはぐれた際に、このロンドンの出来事が突然頭をよぎりました。
いつもは遠巻きに僕たちを見てるサカナ達が、あのソーホーのガイジンさん達のように見えました。
極東のアジア人には全く目もくれない彼らのように、水中では何もできない木偶の坊を見るような一瞥をくれて、僕のすぐ横を通り過ぎるサカナ達。
この上ない疎外感を感じました。
ただ、
(浮上すればすべての不安は解決する)
この結論に達するまでは、それほど時間はかかりませんでしたが・・・。
後浜は、ある程度理解してるつもりでしたが、久しぶりに迷ってしまいました。
この時は、焦りなどは全くなく、この上なく冷静でした。
今後も、どちらにするか選択に迷ったとき、どこに進むべきか道に迷ったとき、はたまた人生そのものに迷ったとき、とにかく浮上すれば、迷いは解決するんだって、余裕の笑みで対処したいですね。
残暑 竹田
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民家下にも「オシャレハナダイ」
- 2002-08-10 (土)
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June/15/’02 民家下(2)
僕だけかもしれませんが、ここ「民家下」はあまり移動しませんので、
ゆっくりのんびりダイビングを楽しむことができるポイントです。
うーん言い換えれば、被写体を絞って一直線にそこに行くのでウロウロしないからかな・・・?
この日のこのポイントでの水面換算エア消費量は9.7リットル/分でした。
ちなみに、ここにも、こんなサカナがいます。
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民家下にも「イナズマヒカリイシモチ」
- 2002-08-09 (金)
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June/15/’02 民家下
図鑑とか、他の人のHPには稀種って書かれてますけど・・・。
こうも沢山いると、ホントに珍しいサカナなのか疑ってしまいます。
(よその海にはこのサカナは、ホントにおらんのやろか?)
(みんなで、僕を騙そうとしているんじゃなかろうか・・・)
(写真とかビデオとか撮ってる人あまりおらんし・・・)
(どんなに珍しくても、テンジクダイ科・・・)
(やっぱり、こいつもマイナーなサカナなんやねぇ・・・)
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