the orange bucket
「ヘビギンポ」
- 2002-10-15 (火)
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August/4/’02 民家下(2)
民家下、-5mの浅場。
浮遊物多し。
規則的なうねりの織りなす、前後の揺れ。
その揺れの中で、このサカナと一時を過ごそう。
シャッタースピードはいつもに比べ、かなり遅め。
右側のストロボはひとまずシャットダウン。
左側のストロボは発光量をいつもの半分に。
揺れる中、目にピントがくる一瞬のタイミングをはかる。
全身に力を込め、肩の力だけ抜く。
右手の第2指は常に緊張。
カメラのレンズは、一杯まで繰り出され、
その瞬間をまつ。
ここ民家下で繰りひろげられる、飽くなき挑戦。
真夏の8月4日、ちょうど午前10時30分、よく晴れた爽やかな朝の一コマ。
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「アカスジウミタケハゼ」
- 2002-10-11 (金)
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June/15/’02 一切小島
アカスジウミタケハゼが乗ってる珊瑚を見ながら「鬼の洗濯岩」の事がふと頭をよぎりました。
九州南東部におよそ120km続く日南海岸。
その北部にある日向灘に青島はあります。
青島ではパイナップルを切り売りしてくれるお店があったんですが、これが何とも美味しかった。
今から10年ほど前、宮崎県に旅行したときの話です。
青島は、周囲約1kmの小さな島です。
亜熱帯植物が原生し、それらが国の特別記念物に指定されてたりするそうです。
橋で陸続きになってますが、干潮時には完全に陸続きになります。
柏島も橋で陸続きになってますが、干潮時に陸続きになることはありません(念のため)。
その青島から南に続く数kmの海岸にある洗濯板の様な美しい岩々が「鬼の洗濯岩」です。
(鬼も洗濯するんやね)
(でも鬼ってパンツしかはいてないから簡単でいいね)
(鬼のパンツはしましまパンツ・・・)
(って何の歌やったかな?)
実際、本物の洗濯板って見たことないんで、何とも言えませんが鬼の洗濯岩が写真の珊瑚のようだったので、人の洗濯板もこんな感じだろうと勝手に考えました。
相変わらず無責任ですが・・・。
そんなどうでもいいことを考えながら更に深度をあげました。
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「最浅のスジクロユリハゼ」
- 2002-10-11 (金)
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August/4/’02 民家下
写真はスジクロユリハゼの若魚といったところでしょうか?
体長5cmくらいの小さい個体でした。
ヒレの形とか表情にまだ幼さが残ってます(?)
勤崎や一切小島の場合、このサカナは-40m付近のやや深場で生息していることが殆どです。
当然そのダイビングの最初の被写体になるサカナです。
っで、あまり頑張りすぎると、浮上直前の退屈なそして楽しい、?分間を余儀なくされる、
魔性のサカナです。
でもここ民家下では、少々勝手が違いました。
この群青で写真に付けるコードは、師匠の流儀にしたがって、
タンク本数とフィルム番号によって表現されてます。
例えば今ご覧のこのページは329本目の23枚目のカットという意味です。
このダイビングのエントリー前にフィルムを入れ替えてますから、
一番最初のカットはフィルムの1枚目から始まってます。
つまり、このスジクロは36枚撮りのフィルムの23枚目付近で遭遇してるわけです。
もちろんそんな時間に-40mを潜行してるわけはありません。
このサカナを撮影した時、深度確認のためにコンピュータを見るこの目を疑いました。
現在深度-25mを表示していました。
信じられない、今までの最浅記録です。
以前から、後浜にもスジクロがいてるらしいという噂はありましたが、
マユツバとしてしか聞いてませんでした。
ここ、民家下の-25mでこのサカナを見てからは全く否定はできなくなりました。
ただ、このサカナが生息する環境が後浜にはあるかな~?
※H14.10現在、後浜では未だこの目でスジクロを見てません(笑)
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「イロイザリウオ」?
- 2002-10-03 (木)
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August/3/’02 後浜1号ブイ(2)
これもダイバーにはよく知られるサカナの一つです。
そのコミカルな表情と想像を超えた動きにより、初心者からベテランまで、
老若男女を問わずの人気者です。
ただ、その表情や生態を表現するにはかなり難易度の高い被写体だと思います。
いつ撮っても真っ黒や真っ白で、目がどこにあるか判らない写真になってしまいます。
事実、今年の年賀状で、クマドリイザリウオの写真を使ったのですが、
全てのノンダイバーは、それがサカナだということすら、理解してくれませんでした。
写真は、「オオモンイザリウオ」の幼魚と「イロイザリウオ」のどちらかでかなり迷いました。
結局はイロイザリウオだと思います。
オオモンの成魚は30cmを越える大型種ですが、これは6cmくらいの個体でした。
クマドリイザリウオではないのは確実で、そのサイズ等から水の中では、
単純にイロイザリと決めつけてました。
しかし、図鑑の説明やら全体のシルエット等がオオモンの様に思えてなりません。
オオモンイザリウオにも幼魚の時期があるのは当然で、こんなちっちゃいオオモンが
いてもいいだろう、とか考えました。
しかし、今までの経験や、全体の雰囲気と照らし合わせてみると、
オオモンの様にゴツゴツしてないし、鼻先の第2棘が妙にはっきりしてる様に感じ、
「イロイザリウオ」だろうと結論づけました。
イザリウオの仲間は色々種類がありますが、その区別の方法が良く判りません。
色彩変異が激しいため、色だけでは判別できません。
マニアな方々は、ヒレの形とかエスカの種類により判別するらしいのですが、
そこまで考えて見たことありませんので、いまだによく分からないのです。
偉そうなことを書いてしまいましたが、ホントはどうなんでしょう?
もしこのサカナが、イロイザリウオでなかったら単なるバカですね。
やっぱりオオモンイザリウオなのでしょうか?
ハゼでないのは確かだと思いますが・・・。
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「ニシキフウライウオ」
- 2002-10-01 (火)
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August/3/’02 後浜1号ブイ
今年の夏、柏島では、例年と比べてこのサカナが多く観察されたように感じます。
ニシキフウライウオと言います。
ダイバーにはよく知られているサカナですが、ノンダイバーな皆様は
初めて見る方もいらっしゃるでしょう。
全長8cmくらいあり、本当はペアでいました。
現地では、背景のオドリカラマツの黄色に染まって黄色の個体に見えましたが、
こうして現像が上がってくると実際は、透明な個体でした。
身体が透き通っていてとても綺麗です。
こんな美しい生き物を生で見られるんですよ~。
だから、ダイビングってやめられないんですよねぇ。
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向 日 葵
- 2002-09-29 (日)
- Ultrablue

July 28 ’02 Kashiwajima
今は、もう秋・・・、ですが、-4?mに咲く妖艶なヒマワリ
ここに、小さなピンク色した袋(110X80mm)があります。
「薬用入浴剤ストロベリーバス」
と書いてあります。
「ストロベリーの香りがベースのフルーティーな香りの入浴剤」なんだそうです。
少し前から我が家にあり、気になっていたのですが、
“ストロベリー”が少々恐ろしくて使うのをためらってました。
効能が、「肩のこり、冷え症、疲労回復」とあったので疲労回復の目的で、
本日、意を決して使ってみました。
軽快なメロディーにのって「~~オフロガ ワキマシタ~~」
と湯沸かし器が風呂の準備ができたことを伝えます。
僕は、すっぽんぽんになってお浴室に向かいました。
さて、「ストロベリーバス」です。
まず「開け口」の切り込みに沿って封を切ります。
細粒の入浴剤をサッサッサッと入れてみます。
緊張の瞬間です。
すると、一帯に苺のような香りが広がります。
「ん・・・?」
「?・?・?」
「イチゴ?」
「これは、イチゴのニオイと違う?」
「何のニオイ?」
「・・・」
「・・・かき氷」
そう、それは、かき氷のイチゴシロップの香りでした。
バスタブは、ピンク色に染まり、
夏のお祭りでは欠かせない、イチゴ味のかき氷シロップを
ぶちまけたような、そんな世界が僕のお風呂に拡がってしまいました。
「・・・;」
でも、何故だかいつもよりゆっくりと、バスタブにつかることができました。
「よう判らんけど、癒されてる?」
「イチゴも、・・・悪くないかな?」
こんな事を自問自答しながら、石けんのポンプを押してしまった僕はその過ちに、 後悔するのでした。
マイルドフローラルの香りが一面に拡がり、イチゴシロップのニオイと
混ざってしまったから、さあ大変!!
異様なニオイが一面に漂い、むせ返ってしまいました。
その後、シャンプーのエレガントで洗練されたグリーンフローラルの香り(シルクプロテイン配合)
のポンプを押す頃は、
鼻も慣れて、別に何も感じなくなっていたので、ゆっくりシャーワーで流して、
元のイチゴシロップのニオイを堪能しました。
イチゴの香りがこれほどヒトを癒すものかと大発見でした。
癒すと言えば、写真のイソギンチャク。
某ポイントに存在するのですが、皆様はあまり行かない場所です。
僕たちは「ヒマワリ」と呼ぶこの生き物が醸しだすその、
鮮やかさ、
妖艶さ、
孤独感、
が、大好きです。
見ての通りのイソギンチャクですが、いてる場所と触手の色、存在感が特別ですから
僕を癒してくれるのでしょうか・・・。
少々強引でした(笑)。
秋冷 竹田
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「アオサハギ」
- 2002-09-27 (金)
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July/28/’02 勤崎ニューポイント
写真はアオサハギのペアです。
非常に仲むつまじいカップルで、前を進んでいるちっちゃいのが彼でしょうか?
後ろの彼女の事を常に気にかけながら、僕の前をクルクル回った後、消えていきました。
いつも思いますが、この手のハギのカップルはこちらが赤面するほど仲がいい(笑)
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「テンスモドキ」
- 2002-09-18 (水)
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July/27/’02 後浜1号ブイ(2)
後浜の深場で、たぁ~まに、お目にかかるサカナです。
テンスモドキといいます。
モドキとか名前つけられて、気の毒ですよね。
「なんか、見ため似てるし、面倒くさいからモドキにしとけっ」
って感じでしょうか。
図鑑みてて、思ったのですが、このテンス系のサカナにはモドキが多い。
・テンスモドキ
・オオヒレテンスモドキ
・オビテンスモドキ 等
ところでテンスモドキ → テンスの関係は想像できるのですが、
オオヒレテンスや、オビテンスが見あたらないのはなぜでしょう?
元になるサカナもいなくて、モドキとは・・・。
研究者の先生方は、結構頭ひねってる?
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「ゴンズイ」
- 2002-09-13 (金)
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July/27/’02 後浜1号ブイ
彼らは、ゴンズイの子供達です。
一心不乱に、砂をついばんでいます(?)
ところが、気がつけば、目の前に大きなガラス張りの真っ黒い筒が現れて、
ふと前を見上げれば、更に大きな鉄のかたまりがあって、
更に大きな黒い生き物がジーッと見つめてました。
その時、けたたましい光が彼らを襲ったのです。
びっくりした彼らは、右往左往している所です。
その後まだ幼い彼らは、すぐにひとかたまりとなり、ワサワサとどこかへ行ってしまいました。
ハゼを撮るときはしばしば邪魔してくれる彼らも、
こう見ると結構、可愛い顔でしょ(笑)
後浜1号ブイでの、のどかな一コマです。
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秋 意
- 2002-09-08 (日)
- Ultrablue

May 26 ’02 Flippers
300本記念に際し、撮影したフリッパーズの新しいトラック
21:30、職場の同僚から僕のケータイにメールが入ってきました。
「ローソンの横に行かん?」
というものでした。
近くの屋台なのですが、コンビニの横にあるので僕たちはこう呼んでます。
その屋台は車通りも多い旧国道のすぐそばの広場にあり、
長さ15mの蒲鉾型のテントも設営され、テントには4人掛けのテーブルが4つあります。
外にもテーブルが1つあります。
屋外でも少しだけ、しのぎやすくなったこの時期は、手軽さと喧騒感が結構いい感じです。
(真夏はちょっと暑い、真冬はちょっと寒い)
22時過ぎから24時まで、久しぶりにおでんと瓶ビールで差しつ差されつなひとときを過ごしました。
ひとしきり話して呑んで、、、歩いて家に帰って、、、ふと気がつきました。
僕のポロシャツとジーンズからは蚊取り線香のニオイがするんです。
(そういえば屋台のテーブルの下には、それぞれに渦巻きがあったなあ)
僕にとってこのニオイは、夏場のフリッパーズのニオイなんですね。
(夏場のフリッパーズのテーブルの下にも、渦巻きがこの心地よい臭いの煙をゆらゆらとさせてます)
忙しい現実の合間、車の往来の音の間隙に、
コオロギやスズムシやクツワムシの鳴き声を聞きながら、
少々ぬるんだグラスのビールを飲み干した時に、
まだ蒸し暑い秋を感じながら、
楽しかった夏の柏島の思い出がよみがえりました。
夏の間は、蚊取り線香の香りは別になんとも思いませんが、
初秋の今、この香りは、もの悲しいものです。
せっかく買ったけど、この夏は結局着ることのなかったTシャツの様に、
季節に取り残された寂しさがあります。
もう9月なんですね。
生活に追われながら、慌ただしく過ぎた夏はもう昔、新たな季節の始まり、秋の柏島が呼んでます。
秋意 竹田
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