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トゲウオ

「ニシキフウライウオ」

August/3/’02 後浜1号ブイ

今年の夏、柏島では、例年と比べてこのサカナが多く観察されたように感じます。
ニシキフウライウオと言います。
ダイバーにはよく知られているサカナですが、ノンダイバーな皆様は
初めて見る方もいらっしゃるでしょう。
全長8cmくらいあり、本当はペアでいました。
現地では、背景のオドリカラマツの黄色に染まって黄色の個体に見えましたが、
こうして現像が上がってくると実際は、透明な個体でした。
身体が透き通っていてとても綺麗です。
こんな美しい生き物を生で見られるんですよ~。
だから、ダイビングってやめられないんですよねぇ。

「ホソフウライウオ」

June/22/’02 勤崎ニューポイント

ここは、勤崎。
フリッパーズで言うところのニューポイントです。
ニューといっても、全然新しいポイントではありません。 そう言う意味では、「民家下」がニューポイントです。
そんな事は置いといて、6月、ここはいつもドキドキする、大変内容の濃い、面白い所でした。
(今も、面白いです)
初めて見るオイランヨウジ、すごく大きなモンガラカワハギ、この時期にコールマンズシュリンプ、
純白の美しいウミシダにウミシダウバウオ、変なイザリウオ、優雅なスジハナダイ、
それから、大好きなヤマドリなど、など。
どのサカナも(エビもいるけど・・・)、僕にとって思い入れの深いものばかりなので、
今一番面白いポイントはと聞かれれば、迷わず「ツトメ、ニュー」と即答できる場所です。
この日は、珍しい光景に遭遇しました。
真のガイドの矢野氏に呼ばれたので、近寄ってみました。
大きな岩と岩の間の陰で、なんとミノカサゴをゴンズイがクリーニングしてました。
あんな変な光景初めて見ましたよ。
結構な数のゴンズイが、ミノカサゴに群がってパクパクしてました。
その異様さに、ちょっと引いてしまいましたが・・・。
僕は初めて知りましたが、ゴンズイもクリーナーとなるのですね。
さて、写真のサカナですが、
天才ガイドの星加氏に教えてもらったホソフウライウオです。
ペアでいたのですが、ちっちゃい方の個体だけ写真に収めました。
(本当は、僕の寄り方が突然だったために、大きい方の個体が離れてしまったのでした)

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「オイランヨウジ」

June/15/’02 勤崎ニューポイント

オイランヨウジっていう名前のサカナです。
オイランって、漢字で書くと「花魁」です。
辞書で調べると、「おいらの(姉さん)」の変化だそうです。
写真の彼はトゲウオのそれに違わずに、おなかに卵を沢山抱えてます。
沖縄あたりでは、普通に見られるサカナだそうですが、ここ(高知県大月町)では
結構めずらしいのではないでしょうか?
少なくとも、僕は始めてお目にかかりました。
でも、なぜ花魁なのでしょうか?
こんな事を書くと皆様に叱られそうですが、
ヘルフリッチを目的に降りたポイントで、副産物的に、観ることができました。
ヘルフリッチより面白いと思いました。
っで、何とも雰囲気のある美しいサカナですね(よく泳ぎますけど・・・)。

「ちょぼピグ」

April/27/’02 勤崎にて

この日の3本目の勤崎。
ニューアイドルの登場です。
マリンクラブフリッパーズのオーナーであり、真のガイドの矢野氏 が発見された、
非常に小さい、タツノオトシゴの仲間です。
矢野氏は、ちょぼいピグミーシーホースで「ちょぼピグ」と命名されました。
まるで、ゴミに擬態してるかのように、波に揺られながら、右に左に揺れてます。
それから、突然泳ぎ始めます。
ちょっと様子を伺ってると、また別の場所にとまります。
そんな感じで、ちっこい上に、よく動くので、カメラマン諸氏に、もの凄いストレスを与えてくれます。。
ご覧の写真は105mmの最短撮影です。
ポジには等倍で写ってますので、躯幹輪の長さを物差しで測ってみると6mmでした。
全体では、概ね1cmといったところでしょうか。
当初、こんなに小さい彼らですから、どんどん大きくなって、
普通のタツノオトシゴになるんじゃないかと心配されましたが、
育児嚢が大きく膨らんでいる雄の個体がおり、翌日萎んでしたらしいので、
これが成魚だと確認されました。
それから、まだ学名も和名もないタイプらしく、
「Japanese Pygmy Seahorse」
という名前で、図鑑(洋書)に載っていることも確認されました。
勤崎では、当分ちょぼピグの壁がホットスポットとなりそうです。
「いやぁ、色も岩色ですし、あまりに小さいですから、一般受けしませんよ(笑)」(矢野氏談)

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「タツノイトコ」

December/31/’01 竜の浜にて(5)

今夜で大晦日「竜の浜」シリーズも最後となってしまいました。
全6回が終了するのに3週間近くかかってしまい、とうとう3月となってしまいました。
「ぼうや~良い子だねんねしな~」
この写真を撮ってるとき、ず~っと頭の中で鳴ってました。
海藻にからみつく、タツノイトコが、そのアニメのオープニングに使われた、竜の姿にそっくりで、
また、その頭部を歩く虫(?)がいたんですが、でんでん太鼓を持つ童のように見えてなりませんでした。
でも、タツノオトシゴって言う名前は、このタツノイトコの方が絶対ふさわしいと思います。
で、タツノオトシゴが、タツノイトコって感じですよね、皆様、どう思いますか?
世の東西を問わず、先人達はこの世には存在しないものを造りだし、
後に生を受ける我々を楽しませてくれる。
竜、Dragon、龍、いずれも人類が創造した生物だ。
(だだ、Dragonを竜と訳すのは、いかがなものか、Dragonは、ドラゴンでいいと思うし、竜は、Ryuhでしょう)
ドラゴンと言えば、僕が学生時代にいた街に、「ドラゴン」というケーキ屋さんがありました。
甘いものにはあまり興味がありませんでしたから、そのお店に入ることは1度しかありませんでした。
(ケーキ屋さんが「ドラゴン」ですよ、変でしょ、でもお客さんはそこそこ、いたんですよねぇ)
僕は、名前が「ドラゴン」だから、ここのケーキはあまり美味しくないだろうなあって思ってました。
後期テストの情報について、色々お世話になった友達(女性)にお礼をするために
チーズケーキ(だったかな)と苺のショートケーキ(だったかな)を買って
お礼に彼女のアパートを訪れたことがありました。
その時が「ドラゴン」に入った唯一の一度でした。
「お陰で、テストなんとかなったよ」
「よかったね」
「これ、ケーキやけど、食べて」
「ありがとう」
「でもね、美味しくないかもしれんよ・・」
「何で?」
「ドラゴンってお店だから・・・」
「ああ、○○町のドラゴン?」
「そう」
「あそこ、結構美味しいんよ」
「へー、そうなんや」
「今、お茶入れるから、上がって、上がって」
彼女のアパートの玄関でこんな会話が交わされたと思います。
懐かしいですね。
2001大晦日
「竜の浜」最終夜 完

「カミソリウオ」

December/31/’01 竜の浜にて(4)

背景のトサカが、美しすぎて、カミソリウオは目立ちすぎです。
彼等は、背景に写ってるピンクのトゲトサカに擬態してるつもりなのか、
一生懸命寄り添ってました。
ちっちゃい個体は、トサカの枝(?)に合わせて角度まで付けてます。
(ピッタリくっついても、バレバレやね)
って言うことは、彼等の眼では色の識別が出来ないのかな?
ん・・・、でも、前日の30日に水中スクータでブンブン暴れてた時は、
流木の周りで漂ってたなぁ・・・。
結局、30日の大時化で、竜の浜の広大な砂地に、どこかから流れ着いて、
適当な居場所がなくて、取り敢えず漂ってたら、ビューティフルなトサカが目に留まり、
「うねりもちょっとあるし、まあ、いいっかぁ」
って一休みしてたら、突然、写真撮られてたって感じなのかな。
真相は、誰もわからないんですけどね・・・(笑)
そんなのんびりダイビングが、更に続きます。
皆様は、思い思いに、其処此処でストロボを発光させてるのでした。
2001大晦日
「竜の浜」第4夜 完

「ウミテング」


December/23/’01 後浜1.5号ブイにて(2)
深場のナシジイソギンチャクを撮影した後、砂地に沿って、ゆっくり浮上です。
(おやおや、これは久しぶりのウミテングさんではあ~りませんか?)
彼は、嫌な奴に見つかったなぁって顔で、僕を横目に見てます。
(まあまあ、そう嫌な顔せずに、ちょっとだけ写真撮らせて)
「おまえ、しつこいから、うっとおしいねん」
(まあ、そう言わんと、ねっ、ねっ、1枚だけ、ねっ)
パシャ~ッ
「おいおい、誰がかまんって言うたんや?」
パシャ~ッ
「おまえ、ええ加減にせぇよぉ!」
パシャ~ッ
「おいっ、殺すどぉ!」
パシャ~ッ
(ありがとねっ)
「もう、許さん!!!」
(いやいや、今度会ったら、また頼むね)
「いやじゃ、バカ、あっち行け!」
(はいはい、ほんじゃあね)
パシャ~ッ
たぶんこんな感じで、シャッターを切った様な気がします。
そんなウミテングさんの全身写真です

No.258_19 December 23 2002
Ushirohama No1.5
でも、ウミテングがいるということは、テングとかオカテングとかいう、
陸上の生き物がいるんだろうか・・・?
例えば、
ウミスズメは、スズメがいるし、
ウミヒゴイはヒゴイ
ウミジドョウは、ドジョウ(ウミドジョウは見たこと無いけど・・・)。
ただ、ウミシダウバウオについて考えたとき、
シダウバウオってのは陸上にはいないよなぁ・・・、たぶん。
ウミヅキチョウチョウウオもねぇ。
それから、ヒゴイもドジョウも陸上の生き物じゃないなぁ。
ヒゴイは、和風なお庭と空中にいるんだよね。
空中は季節限定だけど・・・、あっ空中のヒゴイはそもそも生き物じゃないっか(笑)

「ピグミーシーホース」

June/16/’01 柏島

ピグミーシーホースを、初めてこの目で見たのは、平成12年の3月初旬でした。
その時は、「フリッパーズのオーナーであり、真のガイドでもある矢野氏」の指し示す
指示棒の先にいる、ちっちゃなタツノオトシゴを確認するだけでも精一杯でした。
まばたきをしただけで、もう視界からはいなくなってました。
いや、いなくなるのではなくて、カモフラージュが完璧なのでわからなくなるというのが正しいですね(笑)。
その後、白い個体や、黄色っぽい個体など、幾度となく観察する事になるのですが、僕が、こんなに写真を撮ることが出来るようになるとは思ってもいませんでした。
(いえ、いえ、決して上手く撮れてるって言う意味じゃなくて・・・)
この写真は、「僕も本当にピグミーを見ましたよ」っていう、翔子の写真・・・もとい、証拠の写真です。
オオウミウマにしろ、イバラダツにしろ、このピグミーちゃんにしろ、タツノオトシゴな、みんなは、すごくシャイですよね。
カメラを向けると、必ず背を向けますもの。
このときも、何回かシャッターを切りましたが、かろうじて顔が写っていたのはこの一枚だけでした。
他のカットも写っていると信じてたんですが、頭頂部とか、背部ばっかりでした。
彼等を撮ったことのある方は、わかって頂けますよねぇ。

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