the orange bucket
「タテジマヘビギンポ」
- 2001-10-01 (月)
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「タテジマヘビギンポ」
この写真をご覧になっていかがでしょう?
正面に回り込んで水平位置から撮ってるように見えるでしょ?
実際は、根の壁面にちょこんとくっついているところを、真下から見上げるアングルで撮っています。
当然、息をこらえてファインダーを覗いていますが、ストロボがピカッと光るとタテジマヘビギンポ君はびっくりして飛び上がります。
でも、またもとの位置に戻ってくれます。
しかしいつまでも息が続くわけではなく、エギゾーストティーから排出された僕の息の一塊は、まずネクサスのハウジングに当たり、2つに別れます。
それから自然の道理に従って、まっすぐ浮上を始めます。
壁面に当たりながら更に細かく砕けていき、ついにはタテジマヘビギンポ君を蹴散らしてしまいました。
ところが彼は、またもとの位置に戻ってくるからけなげですね。
ピカッピカッ、ブクブク。
で、またちょこんと元に戻って来て・・・。
ただ、3回続くと流石にいなくなってしまいました。
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再 会
- 2001-09-16 (日)
- Ultrablue

平成13年8月7日、216回目のダイビングを無事に終えた、帰りの船上
年間を通じて、柏島に通ってると、色々な方と顔見知りになります。
ゲストの皆様 もそうなんですが、将来を夢見る学生さんもそうです。
いわゆる現地サービスで、実習をされている方のことですです。
ゲストの誘導とか、ボートに関する様々なこと、水中でのサポートのこと、 更にダイビング終了後の接客のこと、その他僕にはわからない色々なことを 学ばれてるんだと思います。
そうやって、一つ一つ経験を積んで、彼らは世の中のに出ていく 準備をしているんですね。
写真のナイスガイは、実習生のシュン君です。
昨年夏と、今年の夏の2回、フリッパーズで実習をされました。
「去年初めて、あの山道をバスに乗ってここ(柏島)に来るときは、本当に不安でした」
とは、笑いながら昨年の事をふり返って僕に話す彼の言葉です。
今、僕の職場は、建物の建て替え工事を行っています。
事務所の窓から、木造の棟の解体の様子をぼんやり眺めてたんですが、 ユンボのベテランオペレータ氏は繊細なレバーさばきで、 次々と瓦礫となった棟をダンプカーに運んでいます。
次に若いオペレータ氏に交替するのですが、彼の操作はまだまだぎこちなく、 見ていて微笑ましいのでした。
太い梁を半分に折ってダンプに積みたいのですが彼の技術ではなかなか折れません。
外から、ベテラン氏が、色々アドバイスをしているのですが、思い通りにならないようです。
やがて現場のみんなが彼のオペレーションを見守るようになり、 5分程度の格闘の結果、その梁は、1/3と、2/3の位置で折る事が出来ました。
一見粗野な工事現場ですが、実際はみんな温かい人たちばかりでした。
フリッパーズもそうですね。
実習中のシュン君に対して、皆さん優しく接されてました。
ダイビング前に、炭酸飲料は呑まない方がいいことをアドバイスしたり・・・。
彼と一緒に潜るのはこの日が取り敢えず最後です。
僕は、またいつか、どこかの海での再会を約束して、柏島を後にしました。
平成13年 新涼 竹田
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「ヤマドリ」
- 2001-09-05 (水)
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August/7/’01 サルガウドウにて(2)
初めて、このサカナを見たのは、 僕のダイビングの師匠で、今はマリンドリームのオーナーであり、懇切丁寧なガイドの福留さん と「竜の浜」を潜ってる時でした。
当時は、ネズッポ類の存在すら知らなかったので、初めて見たときは、
(形は変やけど、これもサカナなんやねぇ~)って思ってた記憶があります。
ところがですよ、この変なサカナが背鰭を広げるとさあ大変。
体に不釣り合いなほど大きな、その背鰭は、まるで、ジュリアナ嬢が扇子を広げたように、美しく、我々を魅了しました。
その時は、 福留さん のデジタルカメラを持たせて貰ってて、
「早く、このヤマドリを撮りなさい」って合図を頂くんですけど、
それまでに、僕がバカみたいにダテハゼとか、オトメハゼばかりを撮ってたので、
ちょうど電池切れで、撮影できませんでした。
結局ヤマドリが扇子を、いやいや、背鰭を広げたシーンは、後にも、先にも、この時しか見てないのですが、僕は、ホタテツノハゼが団扇を、いやいや、背鰭を広げてるより美しいと思います。
※「ホタテツノハゼ」ファンの皆様ごめんなさい
それ以来「ヤマドリ」に魅了された僕は、 真のガイドの矢野さんにも、 名ガイドの吉松さんにも
(これは、ヤマドリではないですか?)
って色んなシーンで合図を送る事になるんですが、
(・・・違います)
(・・・ヤマドリではありません)
(それは、ミヤケテグリです)
って事になって、皆さんに迷惑ばかりかけてました。
でもなぜ「ヤマドリ」なのでしょうか?
魚なのに鳥って変でしょ?
ず~っとそんな疑問を持ち続けてたんです。
で、この写真を見て、初めて納得しました。
顔が、「キジ」そっくりだったんですね。
「日本まんが昔話」の「桃太郎」に出てくるキジの顔、そのまんまでしょ(笑)
検索エンジンで「ヤマドリ」を検索してみるとキジ目キジ科の留鳥で普通種であるとのこと。
僕は山の鳥という意味で捉えてましたが、「ヤマドリ」というキジ科の鳥がいるんですね。
知りませんでした。
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「スザクサラサエビ」
- 2001-09-04 (火)
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August/7/’01 サルガウドウにて
このエビは、スザクサラサエビです。
って言っても、「普通のサラサエビと、何が違うの」って思うでしょ?
あ、これより先は、このエビを知らない方のみ進んで下さい。
(先輩諸兄は、ここでお別れです。次回のアップロードにご期待ください。)
さて、地面の砂粒をよく見てください。
いつもの、マクロの最短の画像と比べて何か違いませんか?
いつもの画像では、砂の一粒、一粒が、ハッキリ、大きく見えてるでしょ?
この写真は、最短じゃないんですよ。結構離れてたんですから・・・。

この写真の「サラサエビ」は体長1cmでしたが、どうですか?
ガンガゼの棘の太さと比べてみて下さい。
いかに小さいかが、ご理解いただけますか?
上のスザクサラサエビの写真の砂の一粒がは見えますか?
そう、上の写真エビは、全長80cm。
網で捕まえて、腕のいい板前さんにお願いして、お慶びの席に出される懐石を彩る
お造りにすれば、ゆうに30人前はできる、そんな巨大なエビです。
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「ハナゴンベ」
- 2001-09-02 (日)
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August/6/’01 一切小島
「ゴンベ科」
背鰭は1基で、10棘11~17軟条。尻鰭は・・・途中略・・・。
肥厚した胸鰭で、体を支える。(日本の海水魚 山と渓谷社 より)
写真のハナゴンベは、ゴンベとは名前が付いてますが、「ゴンベ科」ではなく、
「ハタ科」の魚で、一般にハナダイの仲間ですね。
この日は、あまりチョロチョロせずに、お気軽に写真を撮らせてくれました。
色合いは、背中の黄色と柿色から、お腹にかけての桃色のぼかし具合が
とても美しいです。
こんなに、綺麗なのに、顔は笑ってしまいますよね。
丸顔だし、本気なのか、冗談なのか「大槻ケンヂ」のようなメイク(?)をしてるし、そのメイクが、涙にも見えるんですけど、目を見ると怒ってるし・・・。
思わず、
「メイ アイ ヘルプ ユー?」
って声をかけたくなります。
こんな事考えながら、ハナゴンベを見てるのは僕だけじゃないはずです。
ねぇ、あなたも、一度は、考えたことあるでしょ?
ハナゴンベ不細工やなぁって
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「後浜の群青色」
- 2001-08-28 (火)
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August/4/’01 後浜1号ブイ
こんなに、美しい後浜の海は、久しぶりでした。
もう、嬉しくて、嬉しくて、カメラを持ったまま、キョロキョロ。
写真どころではありませんでした。
どこまでも、見渡せる1号ブイは、それだけで楽しくなります。
そんな、群青の海を105mmマクロで、切り取ってみました。
なんで、オビテンスモドキなの? なんて、考えてはいけません。
ゴミが、光ってるのはご愛敬です(笑)
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「キンチャクガニ」
- 2001-08-23 (木)
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July/27/’01 後浜1号ブイにて(2)
雑誌等に掲載される、「キンチャクガニ」の写真は、
両腕を振り上げて、その特徴である「カニハサミイソギンチャク(と言うらしい)」を揺らせてるところを正面から捉えた、ユーモラスな表情の物が多いですよね。
ここでは、敢えて、その表情を避けてみました。
「索莫」「沈思」「孤独」
水中写真らしくない、そんな雰囲気を、
逆のイメージの「キンチャクガニ」で表してみました。
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「リュウキュウカスミミノウミウシ」
- 2001-08-22 (水)
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July/27/’01 後浜1号ブイにて
この日の1号ブイは、結構な流れがありました。
そんなコンディションの中、
大人のヤシャハゼと、子供のヒレナガネジリンボウが一つの巣穴の上で、仲良くホバリングしてるのを横目に見つつ、深度を徐々に上げました。
なんだか、砂がゴニョゴニョって動きました。
タコがお食事中 でした。
視線を移すと、写真のリュウキュウカスミミノウミウシを発見です。初めて見ました。
関係ないですが、リュウキュウカスミミノウミウシは、サビクダリボウズギスモドキと同じくらい憶えづらい名前だと思いませんか?。
2本の触覚(?)を巧みに操りながら、ものすごいスピードで移動中でした。
あまりの速さに、ピントが全然合いません。
構図を考えてると、すぐにフレームアウトするし、ピントに集中してると何だかなあの絵になってるし、こんなに撮りづらいウミウシもあまり居ないんじゃないでしょうか?
彼は、全く、休憩、せずに猛烈に進んでました。
最初は、「みつばちハッチ」に似てるって思ったんですが、ファインダー越しに、顔をよく見ると、気のよさそうな犬のようにも見えます。
ダイビングを終えて、柏島を後にする夕刻、大きくて真っ白のピレネー犬が、
散歩してもらってるところによく出会います。
流石に夏は、暑そうで、苦しそうな表情をしていますが・・・。
ふと、そんな事を考えながら、ゴロタまで戻りました。
こけの生えた岩の上に、不自然な紫色の点があります。
マスクを30cmまで近づけてはじめて、ムラサキウミコチョウであることがわかりました。
実を言うと、ムラサキウミコチョウを見るのも、これが初めてでした。
本当にちっちゃくて、写真を撮るのはあきらめましたが、ちっちゃいくせに、あんなに目立って大丈夫でしょうか?。
浅場まで、あがり、またまた初めて、オビテンスモドキの成魚を見ました。
しかもペアでした。
それから、キンチャクガニを撮影することになります。
その写真は、初めて 初めて 初めて・・・
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残 暑
- 2001-08-17 (金)
- Ultrablue

198回目、後浜1号ブイのケイソン近くにいた、イバラカンザシ
※写真と文は特に関係ありません
平成13年 残暑厳しい8月 竹田
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「・・・カニダマシ」
- 2001-08-15 (水)
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July/16/’01 竜の浜にて
7月16日の朝から、この日の3本目は竜の浜に行くことが決まってました。
それは「ミジンベニハゼ」を激写するためでした(笑)
別のゲストが、ミジン君の写真を撮ってるときに、ボヤァッ~って待ってるのもなんなので、 名ガイドの吉松氏 が教えてくださった、カニダマシを撮影しました。
その美しさに、結構はまってしまい、たくさんシャッターを切りました。
おかげで、ウツクシイ写真が撮れました。
ノンダイバーは、絶対エビだといって引き下がりませんませんが、
この個体は、ウミエラカニダマシでしょうか、ウミシャボテンカニダマシでしょうか?
僕としては、どちらでもかまいませんけど・・・(エビは論外)。
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