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BeOSからHAIKUへ

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BeOSというオペレーティングシステムをご存じか?
その昔、アップル社を退社した技術者がアメリカでBe社を設立した。
っで、BeBoxというワークステーション(WS)とそのWSでのみ動作するOSを開発販売した。

BeBoxの商業的な成功は、十分でなかったような記憶がある。
但し、1995年当時、完全なマルチタスク処理などを実現していた事などから、熱狂的なファンがいたのは紛れもない事実である。
その後、自社WSのみに対応していたOSは、アップルのパワーPCにも対応し独立した製品としてのOS、BeOSが発表された。
更に、intelプラットフォーム(PC/AT互換機)にも移植されることになる。
ちょうどWindows98が世間を席巻していた頃、国内でもBeOSは発売されていたのだが、
このドキュメントを読んでいる皆さんの中に、その事を知っている方は果たして何人いるだろう?。
Be社はBeOSを売却し2001年に解散することになる。
BeOSの後継が次々と誕生したが、現在はその殆どが開発中止となっている。
BeOSの軽快な動作と設計思想に共感し続けた人達は、互換OSとしてスクラッチから記述されたOpenBeOSを誕生させた。
後のHAIKUであった。

そのHAIKUを実機にインストールしてみた。

インストーラーがあるわけではないので、ソースコードからコンパイルしている。
パソコンの処理能力が低いので丸一晩かかった。
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実機にインストールしたHAIKU

以前から、仮想環境では使用していたのだが、時間をかけて改めて実機にインストールした訳は、
BeBox時代から憧れ続けていたシステムだったので、ヴァーチャルではなく是非リアルで利用したかったのが一番の理由である。
実機はこのブログでも度々登場しているノートパソコン、VAIO(PCG-FX99V/BP)である。

結果は、良好

まずはフォントを設定しIM(Anty for HAIKU)をインストールした。
日本語は表示、入力共に今のところ問題なしである。
素晴らしい。
BeBOXが国内で発売された当時は、日本語処理は非常に厳しい状況であったはずであるが、今では簡単に設定ができた。
Windowsを走らせるには少々非力なこのノートパソコンが、10年以上前の夢とともに鮮やかに蘇った。
非常に満足している。

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