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勤崎
「彼女に会いたい」(笑)
- 2002-12-08 (日)
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September/21/’02 勤崎ニューポイント(2)
勤崎ニューポイントの浅場です。
この日はうねりが結構強く、浅場での撮影は困難を極めましたが、
足元と左腕の近くに、身体を固定するためにあつらえたかのような岩がありました。
うねりのまっただ中。
小さな岩の頂点で踏ん張るギンポ君。
そんな彼を撮影するために踏ん張る僕。
息を堪えて、うねりのパターンを読みます。
(うーん、だめだ)
(次に帰ってくるうねりが勝負・・・)
(あっ、ギンポ君動いた)
(ブハーッ)
(僕も体勢を整えてっ)
(よし、次の返り)
(・・・ピンが来てたのに、押せない)
(よしっ)
パシャ
(あっ~、遅かった)
このような、息詰まるやりとりを繰り返しながら出来た写真がこれです。
水中で写真を撮る方はこの瞬間、想像出来るでしょ?
波に押されながら探る、ピントの山。
もの凄いストレスと、シャッター押した後の開放感。
堪りません。
題して、
「彼女に会いたい」
師匠、だめですか?(笑)
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「ちょぼピグ」
- 2002-06-09 (日)
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April/27/’02 勤崎にて
この日の3本目の勤崎。
ニューアイドルの登場です。
マリンクラブフリッパーズのオーナーであり、真のガイドの矢野氏 が発見された、
非常に小さい、タツノオトシゴの仲間です。
矢野氏は、ちょぼいピグミーシーホースで「ちょぼピグ」と命名されました。
まるで、ゴミに擬態してるかのように、波に揺られながら、右に左に揺れてます。
それから、突然泳ぎ始めます。
ちょっと様子を伺ってると、また別の場所にとまります。
そんな感じで、ちっこい上に、よく動くので、カメラマン諸氏に、もの凄いストレスを与えてくれます。。
ご覧の写真は105mmの最短撮影です。
ポジには等倍で写ってますので、躯幹輪の長さを物差しで測ってみると6mmでした。
全体では、概ね1cmといったところでしょうか。
当初、こんなに小さい彼らですから、どんどん大きくなって、
普通のタツノオトシゴになるんじゃないかと心配されましたが、
育児嚢が大きく膨らんでいる雄の個体がおり、翌日萎んでしたらしいので、
これが成魚だと確認されました。
それから、まだ学名も和名もないタイプらしく、
「Japanese Pygmy Seahorse」
という名前で、図鑑(洋書)に載っていることも確認されました。
勤崎では、当分ちょぼピグの壁がホットスポットとなりそうです。
「いやぁ、色も岩色ですし、あまりに小さいですから、一般受けしませんよ(笑)」(矢野氏談)
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「ガンガゼエビ」
- 2002-05-23 (木)
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January/19/’02 勤崎にて
「ガンガゼカクレエビ」は、僕にとって 思い入れが深いエビだと言うことは、以前触れました。
その後、この手のエビには「ガンガセエビ」という、よく似た仲間がいることを教えていただきました。
その見分け方として、側面の白い線が細いのが「・・・カクレエビ」で、太いのが「ガンガゼエビ」だということを 久保師匠から教えていただき、
この写真の「ガンガゼエビ」を見るまでは・・・。
愛知からお越しのゲストと一緒に「オシャレハナダイ」をメインにこのポイントに来ました。
棘の長い大きなウニを何となく見ると、鮮やかな紫のエビがペアでいるではないですか。
(おっきい、ガンガゼカクレエビやなぁ)
(色も綺麗やし、横の白い線も、もの凄く太い)
(あっ!)
(これが・・・)
(これが、ガンガゼエビなんや!!!)
(ああ、これやったら、ガンガゼエビとガンガゼカクレエビの違いが分かる)
(白線の太さもそうやけど、体色も鮮やかな紫色や)
(う~ん、明らかに違う)
(・・・って事は・・・)
(今まで僕が見てたのは全部、カクレエビやったって事なの・・・?)
(・・・)
(やっぱ、本物を見んといかんね)
こんな事を考えながら、シャッターを押してました。
「ねえ、写真、撮るんはかまんけど、いつまでもここに、おってええの?」
「さっき、ピッピッ言うとったやん」
「かれこれ時間たったけど、のんきに、僕らを撮ってて大丈夫なん?」
写真のガンガゼエビは、こう僕に語ってくれてるようでした。
左手のアラジンに視線を移すと「およよ」の表示が出てました。
僕は、急いで焦らず、浮上を開始しました。
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「スジクロユリハゼ」
- 2001-10-17 (水)
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September/8/’01 勤崎にて
さて、スジクロユリハゼです。
このハゼは、大好きなハゼです。
ただ、少々深いところにしかいないのが、タマニキズです。
この写真は、ストロボの設定が偶然に、1/4発光となってたので、TTLでありがちな、全身光り輝く、ピカッっていうハレーションは起こってないようです。
ただし、胸鰭辺りははしっかり光り輝いてますが・・・(悲)。
この個体は、腹鰭に大きな傷が見受けられます。
生まれつきなのか、それとも、何かに襲われたか?
それはともかく、結構寄らせて貰えた個体でした。
最短近くまで寄っても、堂々としており、こちらを見るわけでもなく、じ~っとしてます。
巣穴に凹ませることもなく、僕は撮影を終えることができました。
サカナに緊急避難をさせずに撮影ができたことが、すごく嬉しかった(笑)。
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「タテジマヘビギンポ」
- 2001-10-01 (月)
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「タテジマヘビギンポ」
この写真をご覧になっていかがでしょう?
正面に回り込んで水平位置から撮ってるように見えるでしょ?
実際は、根の壁面にちょこんとくっついているところを、真下から見上げるアングルで撮っています。
当然、息をこらえてファインダーを覗いていますが、ストロボがピカッと光るとタテジマヘビギンポ君はびっくりして飛び上がります。
でも、またもとの位置に戻ってくれます。
しかしいつまでも息が続くわけではなく、エギゾーストティーから排出された僕の息の一塊は、まずネクサスのハウジングに当たり、2つに別れます。
それから自然の道理に従って、まっすぐ浮上を始めます。
壁面に当たりながら更に細かく砕けていき、ついにはタテジマヘビギンポ君を蹴散らしてしまいました。
ところが彼は、またもとの位置に戻ってくるからけなげですね。
ピカッピカッ、ブクブク。
で、またちょこんと元に戻って来て・・・。
ただ、3回続くと流石にいなくなってしまいました。
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「踊り隠れてないエビ?」
- 2001-08-08 (水)
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July/14/’01 勤崎にて
大好きな勤崎です。
まずはワカヨウジが、僕たちを出迎えてくれました。
続いて、ウミウシカクレエビを観察します。
名ガイドの吉松氏は、カクレテナイエビと、スレートに書かれました。
皆様は、気が付いたのか、付かないのか、さらりと流してましたが、
僕は、カクレテナイエビが、気になって気になって、
「隠れてないエビ、隠れてないエビ」ってグルグル頭の中で回っていました。
本当に、なまこの上で、全然隠れてないんですものね。
続いて、コブダイ出現なのですが、あるゲストが、「でけー、でけー」を連発してました。
水中でも、ハッキリ聞こえるんですよ。
確かに、1mくらいで、大きいんですよね。
そんな大きなコブダイを、テレコンタバータ付きの105mmで撮影されてるゲストもいらっしゃいます。
「そりゃ~、あんまりやろ」って思ってたら、名ガイド氏も、
「田●さん、105のテレコンで、コブダイ!」ってスレートに書かれてました。
どんな写真になってるのか、是非見せてくださいね、●中さん。
そうこうしている内に、 愉快な仲間達のいる根 に戻る時間になったのですが、
ふと見ると、綺麗なグビジンイソギンチャクの上にいる、「踊り隠れてないエビ」、いやいや、「オドリカクレエビ」を発見しました。
ちょっと「背景も気にした写真を」と思って、シャッターを押したのがこの写真です。
下方の前ボケが、非常にうるさくなりました。
未熟な僕は、まだ構図まで、気が回ってないようです。
この「隠れてないエビ」を撮るのに夢中になって、方向感覚があやふやになり、
いつもの愉快な仲間達の根 を大きくそれて、いつもは釣り人がいる根の付近まで行ってしまいました。
お陰で、非常にきれいなスジブダイを沢山見ることができました。
あちら側は、初めて行きましたが、起伏に富んだ地形で新たな発見でした。
これが、怪我の功名って言う事なのですね(笑)
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「?ギンポ」
- 2001-05-21 (月)
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May/05/’01 勤崎にて
当たり前のように深場まで、降りる途中に、例の ハゼ をここで、見つけました。
いつも、面白い発見のある、大好きなポイントです。
少々深いところまで降りることの多いポイントですが、ダイブコンピュータの平均深度は、後浜より浅かったりすることが多いです。
それは、-5m前後に 愉快な仲間達 が多いからかもしれませんね。
この日は、写真のギンポ (イソギンポ?ヒナギンポ?何ギンポでしょうか?) 達が、全員いつもの穴から出てきて、全身を見せてくれてました。
EXITしたボートの上で、「なぜ穴から出てたのでしょうね?」って聞いてみると、
あるゲストの方が、「みんなで運動会してたんじゃない?」って教えてくれました。
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