the orange bucket
「ヤマドリ」な彼女
- 2002-06-24 (月)
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May/25/’02 松島にて(2)
エントリーして、皆様の集合を待ってました。
「_けた_さ~ん」
(?)
「竹田さーん」
水中で、僕を呼ぶ声が聞こえます。
キョロキョロ見回してみると、声の主は 真のガイドの矢野氏 でした。
近寄ってみると、岩を指示棒で、指されてます。
僕は、目を凝らしましたが、何を差しているのかわかりません。
しばらく凝視してると、なにやら動きました。
(ああ、・・・ヤマドリ?)
僕は、その魚にさらに顔を近づけ、じっくり観察しました。
「花びら模様はミヤケテグリ、青いスポットがヤマドリですよ」
今は、「moredeep,moreblue.」のオーナーであり名ガイドの吉松氏が、
僕に教えてくださったヤマドリの見分け方です。
以前、まだ「ヤマドリ」について何も知らずに、
フリッパーズ、 マリンドリームのガイド諸氏をお騒がせしてた頃 の話しです
(今も、たいして変わってませんが・・・)。
そうそう、ヤマドリの名前の由来って、
求愛行動が雉や孔雀のそれに似てるからだったですよね、吉松さん?
(ふむ、ふむ)
(吉松さんが言ってたとおり、青い点々がある)
(大きさから言っても、これは、ヤマドリに間違いない)
(でも、扇子が小さいなぁ)
大きい背鰭は雄だと言うことを図鑑で読んでたので、
(このこは多分、メスやね)
写真を撮りながら、こんな事を考えてました。
そういえば、以前、後浜2号ブイのケーソン付近ののエダサンゴの中で、
緑色のヤマドリを見ましたよ(写真もあります)。
ヤマドリは結構カラーバリエーションって多いみたいですね。
(ひょっとして、これって常識?)
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「ハシナガウバウオ」
- 2002-06-19 (水)
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May/25/’02 松島にて
ウバウオって、ダイバーしか知らない生き物ですよ、絶対!
この写真を見てる、ノンダイバーな貴方、この生き物知ってますか?
これも、魚です。
クネクネと体を揺らしながら、泳いでます。
名前は、「ハシナガウバウオ」っていいます。
それから、ダイバーは、みんな見たことあります。
でも、名前を知ってるのは、60%といったところでしょうか?
(また、こいつや)
(名前は知らんけど、よお見る奴や)
(ちょこまか、ちょこまかよく動くし・・・)
(どこにでもいてるけど、なんて名前なん?)
僕も、このサカナの名前をはっきり憶えたのは最近なんですよ、実は。
今まで、何度かシャッターを切りましたが、まともな写真となったことはありません。
これも、ピントあってません。
でも、構図が気に入ってますので、公開に踏み切りました。
これで、貴方も「ハシナガウバウオ」憶えましたね。
これからはハシナガウバウオを知らない奴は、モグリやね!
(だから「群青」見てるんは、ほとんどダイバーなんやから、潜ってるって!)
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「カタテン」
- 2002-06-18 (火)
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May/25/’02 別荘下にて
写真の美しいハゼは、「カタテン」です。
「カタテン」は通称だそうで、何でも肩に点があるからだとか・・・。
サカナの「肩」ってどこ?っていうような、幼稚なつっこみは受け付けませんよ
この写真は、先に 久保師匠 が公開された美しいカットを参考にさせていただきました。
いや、はっきり言います、真似してみました。
・・・やはり師匠にはかないませんでした(笑)

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「アオヤガラ」
- 2002-06-17 (月)
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May/25/’02 サルガウドウにて
サルガウドウのちょっと深場で、
前回撮影した、異常に第一背鰭の長いイソハゼのようなハゼを探しましたが、いませんでした。
浅場に戻り、いつもの根の元で、ゆったり泳ぐアオヤガラの幼魚発見。
徐々に間合いを詰めながら数回シャッターをきりました。
こんなに寄せて貰える個体は初めてでした。
以前も書きましたが、魚に緊急避難をさせずに、撮影を終えることがすごく嬉しいです。
のんびりダイビングにふさわしい、のんびりアオヤガラでした。
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「角かさご???」
- 2002-06-16 (日)
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May/18/’02 一切小島にて
ツノカサゴ発見、柏島初!
発見者は、フリッパーズの新顔で天才ガイドの星加氏!
この情報を僕が受けたのは、発見からしばらく経った5月18日土曜日の午前8時頃、
フリッパーズでの事でした。
(ツノカサゴって、どんな魚なんや?)
(聞いたことない・・・)
そこで、僕は、真のガイドの矢野氏に特徴を伺いました。
矢)・・・そうですねぇ
矢)角が、びよ~んってあるんですよ
僕)えっ?
矢)眉毛が伸びた感じですよ、びよ~んって
僕)え~?
矢)まあ、見ればわかりますよ、不自然に長~いですから、びよ~んって
僕)はあ、びよ~んですか?
矢)いえ、縦じゃなくて、横にびよ~んです
僕)・・・・横にびよ~ん
矢)そう、びよ~ん
イメージがつかめない僕は、
発見された際に撮影されたあるゲストが、すでに写真をウェブ上にアップされてたので、
見せていただく事にしました。
なるほど、びよ~んって永居・・永井・・長井・・長いです。
非常に稀種であるということが、僕の野次馬根性を目覚めさせ、
見えるものなら、見てみたいっていう、いけない気持ちが頭をもたげてきました。
っで、ふと岩の間にいた写真の魚が目に入りました。
(っお、つ、つ、角が・・・・永居、永井、長井、長い)
(稀種、ツノカサゴの幼魚、発見!!!!)
(よ、ょ、幼魚も、柏島初じゃないの~?)
パシャ
パシャ
パシャ
パシャ
っで、近くにいた、天才ガイドの星加氏を呼び寄せ、指示棒で指示。
確認して頂きました。
僕)ねえ、これ、そうじゃない?
星)・・・
星)竹田さん、違いますよ
僕)角、びよ~ん
星)違いますって
僕)角が、びよ~ん、びよ~ん
星)さあ、行きますよ
この会話は、当然ながら、すべてジェスチャーで行われました。
ホンモノは、角がこんなに真上じゃなくて、横にびよ~んだそうです。
じゃあ、この写真の魚は、何カサゴでしょうか?
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真っ白い「ヒトデヤドリエビ」
- 2002-06-13 (木)
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May/5/’02 別荘下にて
彼らを見ながら、ちょっとまじめなことを考えました。
大きなヒトデには、ほぼ、彼らヤドリエビがついてますよね。
図鑑とかには、彼らの関係は「共生」って書いてありますけど・・・。
食物の確保とか、保身とか、エビからみたメリットはすぐに思いつくのですが、
ヒトデの立場から見るとエビ達はどんな利益を提供してるんでしょう?
実際、どうなんですか、ヒトデヤドリエビとヒトデとの関係。
それから、ヒトデヤドリエビの卵って見たことあります?
彼らは、どんな繁殖をするのでしょうか?
そういえば、魚や、イカ、カニの卵はたまに見ますが、エビの卵って見たことないな~。
——————————————————
子供の頃の記憶に頼ると一方的な関係は、たしか「寄生」でしたよね。
寄生の関係はアンバランスになると宿主の死によって
安住の地を失う事になりかねないですよね。
って事は、寄生する側の種の繁栄は滅亡とイーコールということで、
繁栄が望めないのではないかと考えるのは、僕の浅はかなところでしょうか?
自然界は、もっと絶妙な関係を保って営まれているんでしょうね。
我々にとって、不安定としか映らない自然界は、
実は最も安定した世界なのかもしれませんね、
ホーキンス先生?
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「スダレヤライイシモチ」
- 2002-06-12 (水)
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May/4/’02 サルガウドウにて(2)
背景をご覧いただいて、ご想像の通り、一つ前に公開した、コスジイシモチの父ちゃん
の写真と同じポイントです。
こちらは、スダレヤライイシモチの青年で、子供を持つには、まだちょっと早い感があります。
ただし、こんな精悍な顔つきの彼ですから、周りの女性たちがほっとくわけありません・・・。
しかし彼はまだまだ半人前、勉学優先です。
そんな彼曰く「今、僕、がんばってます」
(こんな事を勝手に書いてますが、実は彼じゃなくて、彼女だったりして)
こちらは、スダレヤライイシモチのお嬢さんで、母になるにはまだちょっと早いお年頃。
ただし、こんな端正なお顔立ちの彼女ですから、周りの男どもがほっとくわけがありません・・・。
変な虫が付かないか、父親は気が気ではありません。
そんな彼女曰く「もう、お父さんったら、私はもう子供じゃないのよ」
写真のスダレヤライイシモチが、♂なのか、♀なのかわかりませんので、
一応2パターン書いてみました。お気に召す方をお読みください。
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「コスジイシモチ」
- 2002-06-11 (火)
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May/4/’02 サルガウドウにて
もっとダイナミックに、口内保育をとらえた写真は世の中に沢山あるので、
こんな写真をみても、先輩諸兄な皆様は、
「また、ど素人が、無理しちゃって・・・」
と、冷笑を浮かべていらっしゃる事でしょう。
それは、それで、そう思っていただくのは仕方のないこと・・・。
ただ、一言いわせていただくと、この写真はこのシーンを狙って、撮った訳ではないんですよ。
たまたま、偶然、のタイミングで、シャッターを切ったら、
こんな写真になってしまってたのです。
「なあ、チビども、よく聞いてくれい」
「父ちゃん、アゴがしんどくなっちまったぜ」
「ちょっとだけ、外にでてくれねえか?」
「おめえらも、窮屈だろう?」
「口開けるから、外の新鮮な海水でも、浴びろや」
「さあ、」
「んあー」
ぴかっ
「!」
「おお、あぶねえ、あぶねえ」
「もうちょっとで、得体の知れねえ、奴に、おめえらを食われちまうとこだったぜ」
「そんなことになった日にゃあ、母ちゃんに顔向け出来ねえや」
(あれ、今、ちょっと口開けたんとちがう?)
(ひょっとしたら、口の中の卵撮れてるかもしれん)
(いやぁー、僕の目の錯覚かいな・・・)
写真は、まさにこの瞬間を偶然とらえたところでした。
ファインダー越しには、口を開けたことすら、はっきりわかりませんでしたが、
写真には写ってました。
彼は、おそらく、もっと大きく口を開けたかったことだと思います。
どうやら、僕は、子供たちに新鮮な海水を浴びさせることを邪魔してしまった様です。
そんな一瞬でした。
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「ちょぼピグ」
- 2002-06-09 (日)
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April/27/’02 勤崎にて
この日の3本目の勤崎。
ニューアイドルの登場です。
マリンクラブフリッパーズのオーナーであり、真のガイドの矢野氏 が発見された、
非常に小さい、タツノオトシゴの仲間です。
矢野氏は、ちょぼいピグミーシーホースで「ちょぼピグ」と命名されました。
まるで、ゴミに擬態してるかのように、波に揺られながら、右に左に揺れてます。
それから、突然泳ぎ始めます。
ちょっと様子を伺ってると、また別の場所にとまります。
そんな感じで、ちっこい上に、よく動くので、カメラマン諸氏に、もの凄いストレスを与えてくれます。。
ご覧の写真は105mmの最短撮影です。
ポジには等倍で写ってますので、躯幹輪の長さを物差しで測ってみると6mmでした。
全体では、概ね1cmといったところでしょうか。
当初、こんなに小さい彼らですから、どんどん大きくなって、
普通のタツノオトシゴになるんじゃないかと心配されましたが、
育児嚢が大きく膨らんでいる雄の個体がおり、翌日萎んでしたらしいので、
これが成魚だと確認されました。
それから、まだ学名も和名もないタイプらしく、
「Japanese Pygmy Seahorse」
という名前で、図鑑(洋書)に載っていることも確認されました。
勤崎では、当分ちょぼピグの壁がホットスポットとなりそうです。
「いやぁ、色も岩色ですし、あまりに小さいですから、一般受けしませんよ(笑)」(矢野氏談)
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「ガラスハゼ」
- 2002-06-06 (木)
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April/27/’02 松島にて
さて、前回まで続いた冬季のダイビングもようやく終焉を迎え、
いよいよ平成14年のゴールデンウイーク、前半です。
この282回目のダイビングは前回2月23日から約2ヶ月ぶりとなりました。
ダイビングを始めて、こんなに間隔があいたのは初めてです。
前夜はホントにウキウキして寝られないほど興奮していました。
エントリーしてからも嬉しくて、嬉しくて・・・
どこにでもいてるガラスハゼを、まるで
オオモンイザリウオの上に乗るオシャレハナダイをクリーニングしている、アカホシカクレエビ
を、撮るように、慎重に時間をかけて撮ってしまいました。
でも、写真の出来はご覧の通り・・・です(悲)。
まあ、時間をかければ上手く撮れるってもんじゃないって事は、分かってますので・・・。
でも、昨年アップした 「イナズマヒカリイシモチ」 の隠しページ(?)で公開した、ガラスハゼよりは少しだけマシになってるでしょ?
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