- 2002-08-20 (火) 1:51
- Ultrablue
Mayr 25 ’02 Minkashita
浮上直前の表層に漂うミズクラゲ
去る8月17日の2.5号ブイ、久しぶりに水中で迷いました。
初めて皆様とはぐれて、水中で迷ったのは平成12年7月9日後浜4.5号ブイでのこと。
潜水経験67回目の時で、今から2年ほど前の事です。
かなり焦りました。パニックにこそなりませんでしたが、正直もうダメだとも思いました。
後で冷静に考えれば、何がダメなのかよく分かりません(笑)
周りは背の高いガイジンさん達であふれてます。
通りの向こうにある劇場に沢山貼られたミュージカルのポスターをボンヤリ眺めながら、
人生の中で最も情けない表情をした顔の僕が呆然としています。
学生時代の締めくくりに、友人(男性)とロンドンに気ままな二人旅に出ました。
3日目の夜、某所ではじけた帰りのこと、あまりの混雑のために、友人とはぐれてしまい
そのお店の外に出たものの、友人の姿はなく、まさに路頭に迷ってた時のことです。
その繁華街は、僕たち日本人の事など気にとめる奴なといるわけもなく、僕はホントに困ってました。
(ここはどこ?)
(私は誰?)
そんなことを考えながら、通りをポツポツと数ブロック進んだところで、
何かに呼び寄せられるように、無意識に角を左に曲がりました。
更に左に曲がったところで、おそらく彼の人生の中で最も情けない表情を浮かべた友人を発見しました。
すぐに彼も僕に気付き、僕たちは安堵の表情に変わりました。
今までの人生の中で、最も不安になった事件が、このロンドンでの出来事なのですが、
冒頭でのはぐれた際に、このロンドンの出来事が突然頭をよぎりました。
いつもは遠巻きに僕たちを見てるサカナ達が、あのソーホーのガイジンさん達のように見えました。
極東のアジア人には全く目もくれない彼らのように、水中では何もできない木偶の坊を見るような一瞥をくれて、僕のすぐ横を通り過ぎるサカナ達。
この上ない疎外感を感じました。
ただ、
(浮上すればすべての不安は解決する)
この結論に達するまでは、それほど時間はかかりませんでしたが・・・。
後浜は、ある程度理解してるつもりでしたが、久しぶりに迷ってしまいました。
この時は、焦りなどは全くなく、この上なく冷静でした。
今後も、どちらにするか選択に迷ったとき、どこに進むべきか道に迷ったとき、はたまた人生そのものに迷ったとき、とにかく浮上すれば、迷いは解決するんだって、余裕の笑みで対処したいですね。
残暑 竹田
台風の影響で、流れのある中、うろうろ連れ回してしまい、不安な思いをさせてしまったね。
ごめんね、ゆっち、けん。
- Newer: 「ホソフウライウオ」
- Older: 民家下にも「オシャレハナダイ」