- 2016-04-29 (金) 22:36
- 山歩き
連休初日の今日は、山歩きと相成りました。
鬼ケ城山系を散策なのですが、熊ノコルから滑床方面に目を向けています。
通常は、熊ノコルを通過する時は、「三本杭」か「目黒鳥屋」を目指すのですが、
今日は趣向を凝らして、「奥千畳」方面までの道のりの調査をしました。
地上の天気予報では概ね晴れの天気でしたが、風が結構ふくようでしたので、山はどうだろうと思い三本杭の状況を見ると、天気は晴れなのですが風速がなんと17〜19mで、登山指数は「C」でしたのでコンディションはあまり良くない予報でした。
入山前、「鹿ノコル」から見た、市内の様子です。
まるで「人がゴミのようだ」とは思っていません。
彼方に見える綺麗な姿の三角の山は、大好きな「権現山」。右に視線を移して、フレームの外の更に右に「鬼ケ城山」があります。
「猪のコル」に到着しました。
予報を裏切り、、、快晴で無風でした。
時計の温度計は、18℃を表示しています。
今日は、大久保山には登らずにトラバースです。
快適な登山道が続きます。
木々に遮られてますが、鬼ケ城山系の主峰「高月山」と三本杭を仰ぎ見ることができます。
風が強くなってきました。
山の北壁に出ると更に風が強まり、気温は一気に9℃となりました。
風は強いのですが、快適な山歩きです。
12時を過ぎたので尾根の南側に少し降りて、昼食とします。
もっとも楽しみな3分間。
いただきます。
山ではスープも全て飲み干しました。
登山道に戻りました。
尾根の上に位置するここは、もの凄い強風が吹き荒れています。
今日の出で立ちは、長袖のTシャツに、半袖Tシャツの重ね着だけだったので流石に寒くなりました。
それから昼食中に行動を休止し、体温が下がったのと、強風の環境となったためウインドブレイカーの代わりに雨合羽を羽織りました。
ハイテクカッパの着用は体温保持と汗のコントロールが可能なので、気温9℃にもかかわらず、超快適な山歩きとなりました。
4月末のこの時期に、椿が満開。
山の気温は、地上のそれとはかなりズレています。
これまでの時期は、すれ違う登山客はあまりいなかったのですがさすが連休の今日は、親子連れ、4人連れの山ガール(!)、かなり息のあがったオッちゃん二人組、熟練のソロの男性など、何組ものパーティーと挨拶を交わしました。
その、熟練ソロ男性曰く「三本は、すごい強風だったよ」と。
やはり、予報通りです。
入山の目的は「三本杭」ではなく「奥千畳」方面なので、「熊ノコル」からは高度を下げることになるので、「上は大変そうだな」となんとなく考えてました。
さて、ここからは三本杭には登らず、高度を下げて奥千畳方面に進路を変更します。
緑がまぶしい。
エンゴサクの仲間(ジロボウエンゴサクかヤマエンゴサクか、私の知識では同定できません)。
奥千畳への案内板。
実は第2の目的でもあった「ヤマシャクヤク」。
そこここに、群生しています。
今年も、ちゃんと観察できました。
谷を下り、風がだいぶ治まったためか、気温も少し上昇し13℃へ。
今日は、ここまで。
奥千畳には程遠いこのポイントでタイムアウト。
引き返します。
今日は、今までの山歩きでは体験したことのない「ロスト」を体験しました。
下りてきた道を引き返す際に、途中東がわに進むべき分岐路を北に直進して道を誤り、危うく本当に遭難するところでした。
熊ノコルから奥千畳への道は初めてのルートだったのですが、GPS受信機を持っていたにも関わらず20分間、自分のポジションを把握できていませんでした。
往路の軌跡から明らかに外れている事に気がついたにも関わらず、その地点からリカバリーを試みて更に泥沼に入りつつあったのでした。
最終的にロストポイントまで戻ったところで、ピンク色のリボンを発見し本来のルートに戻る事ができました。
山の中では、自分の方向感覚を過信せずに、方位磁石やGPSの軌跡をもっと慎重に確認すべきことを改めて確認しました。
それから間違ったと思った時は、本来の正しかったポイントまで必ず戻ることを思い出しました。
ダイビングの時と全く同じです。海の中でもそうでしたが、この数年、 CPがなく、右も左も北も南も分からないポイントに自分を置いた事がなかったので、すっかり忘れていました。
とは言っても、山の中では先達が、ピンクのリボンやテープを分岐点や迷いやすいポイントには必ず設置して下さっているので、それを確認しながら歩むことを怠った報いだったのだと思います。
今となっては、わずか20分の遭難でしたが、もしGPSが正常に機能していなければどうなっていたのかと思うと、改めて恐ろしさが込み上げてきました。
そんな、山歩きでしたが、無事に下山できました。
結果、楽しい連休の初日を過ごすことができました。
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