- 2015-11-29 (日) 21:22
- ブッシュクラフト
アルコールストーブを、350mlアルミ缶で自作して、正常に燃焼することは実験段階で確認しましたが、そのことは、このブログでは触れていません。
そんな折、外でのご飯が美味しいことに味をしめて、ウッドガスストーブなるジャンルに目覚めてしまいました。
今日は、先日購入した、ソロストーブ タイタンの火入れと、超簡単な自作ウッドガスストーブの燃焼実験を兼ねて、とある場所を訪問して、外ランチと相成りました。
自作といっても、百均で全ての部材が揃って、缶切りだけあれば完成してしまうものです。きっかけは、こんなYouTubeの映像でした。部材は全て、完全コビーです。
まずは、「薪」作り。
このサイズの薪には相応わしくない鉈(なた)ですね。
薪割りは、一先ず終わりとします。
これ程度の量ですが、ご飯を炊いて、ランチを作るくらいは十分な量だと思います。
ちなみに、今回使用した木材はサンゴジュです。
火を入れました。一次燃焼中です。
まだ、煙りがモクモク出る焚き火状態です。
白煙がすぐに無くなり、二次燃焼に移行しました。完璧です。
しかし、この自作ウッドガスストーブには五徳がないので、コッヘルは載せられません。
そこで、ソロストーブ タイタンの出番です。
こちらは、人気の高い製品ですので、設置の安定感も完璧で、もちろん丈夫な五徳も完備です。
種炭を自作の実験ストープから拝借しました。
しかし、流石にこの小さな炭だけでは火がつきませんでしたので、マッチと杉の葉を使いました。
その後、すぐに二次燃焼に移行し、炊爨を開始します。
コッヘルは、モンベルのアルパインクッカーです。
あっという間にコッヘルは煤だらけになってしまいました。
すぐに沸騰して、蓋が暴れ始めた時はびっくりしました。物すごく強力な火力なのだと思います。
まだ蓋に乗せる石を探してなかったので、火箸で蓋をしばらく押さえたくらいです。
ストーブが安定的に燃焼し始めると、熱せられた空気には上昇気流が発生し、二重構造となっているストーブの筐体下部にある外からの空気吸入口から上部の内側にある排出口まで、言わば強制的に吸引されて、超高温となった竃部分に発生する煙りまで燃焼しますので、煙りはほとんど出ません。更に燃料である木材はすぐに炭化します。
つまり火力はすぐに弱まるようです。これが炊爨には好都合でした。
火加減の変化が、最近のハイテク炊飯器よりも自然に調整されるように感じました。
もちろん、燃料である木材の量が適切であればの話しです。
蒸らしの終わったご飯は「カニの穴」もあり、完璧に炊けてます。
牛丼の完成です。
美味しく頂きました。
外で、ご飯を炊いて食べる昼食は、本当に最高の味です。
ご飯を炊いたコッヘルに、そのまま水を入れてお湯を沸かしました。
どんな味になるか、少々の不安もありましたが、
こちらも、絶品の味でした。
さて、実験ストーブの燃えかすです。
完全に燃焼した、真っ白な灰でした。
洗浄後のコッヘルの様子です。
あらかじめ、底に洗剤を塗布していました。
洗剤を塗ったところは、煤は綺麗に洗い流せましたが、そうでないところは煤が固着してしまいました。
アルパインクッカーは、微妙なツートンカラーに変身してしまいました。
今まで使ってみたガスストーブや、冒頭に触れたアルコールストーブでは、このような煤は付きませんので、そういう意味では、ウッドガスストーブは後片付けに手間がかかります。
しかし、「赤い炎」を見る時に感じる安らぎは、自然木を燃焼させることでしか得られないのではないでしょうか。ガスストーブもアルコールストーブも屋外の日中ではその青白い炎を見ることはできませんので・・・。
この安らぐ、心地よさの探求は当分続きそうです。
いつか、このガスストーブでも、炊爨をしてみたいと思います。
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