- 2011-12-31 (土) 18:22
- ほんとだすらい
昨日、某所で昼食を食べてた時の事。
いつもは、沢山の客で賑わっている店なのだが、
年の瀬が近いせいか、僕たち以外の客は
中年の家族連れが1組だけだった。
オーダーした品物が運ばれ、お茶をすすり、
美味し、美味しいと舌鼓を打っていたとき、
若いカップルが来店してきた。
結婚が間近といった雰囲気の、初々しい若い二人である。
「うな重、天然、二つ」
彼が発した言葉である。
「かしこまりました」と店員さん。
席を離れようとしたそのとき、問題の言葉が聞こえてきた。
そのお店は四万十川沿いにある、天然の鰻を出すことで有名である。
僕たちは、12月30日の昼食にうな重を選んでいた。
さて、その問題の言葉とは、
初々しい若いカップルの彼女から発せられたものだ。
「あっ、一つはご飯少なめでお願いします」
背の高いスラッとした女性だけど、小食なのねと僕は思ったのだが、妻の感想は少し違ったようだ。
妻は半分以上食べ終わっていたが、箸の運びが心なしか緩やかになった。
さて、お盆のものも含めて全て平らげた僕だが、妻は、重箱の隅をつつくような箸運びであった。
すると、「お腹一杯になった」と宣った。
「えっ、なんで?」
思わずそんな言葉が出てしまった。
「もう、お腹一杯で、食べられない!」
一口分残されたうな重からは、未だその威光が光り輝いていた。
こんな美味しいものを、残すのはお店に対して大変失礼であると判断し、僕は妻の重箱を平らげた。
店を出て、車に乗る際、
「一つはご飯少なめで・・・」
「ん?」
「あんな事、言った事無い」
「んっ、んっ?」
「私、お腹一杯になったもん」
「・・・ふっふっふっ、そうね、あんな事言わな、いかんもんかねぇ~、まだ若いしね~」
こん事を話しながら、車に乗り込み、家路についた。
では、皆さん、よいお年をお迎え下さい。
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