- 2010-02-01 (月) 22:46
- ほんとだすらい
風呂の電球が切れた。
残念というか、参ったというか、とにかく買い置きがなかった。
暗いままで風呂に入るわけにはいかず、玄関の電球を拝借した。
玄関の照明に使っている電球は、見た目は”白熱灯”のナリをしているが、実は”蛍光灯”という最近の流行りのタイプだ。
風呂の切れた電球と交換してみると、青白い照明に変わってしまった。
湯船に湯をはりながら、どうしても違和感を感じてしまい妻にこう言った。
「これはだめ、落ち着かん!」
それまでの白熱灯の発する色温度の低いオレンジ色は、湯船の中でリラックスするには最適な色だったのだと改めて思った。
ところが、急場をしのぐためしかたが無いのだが、蛍光灯は「場違い甚だしい」というくらい、鮮やか過ぎる。
湯がたまり脱衣していると、ドア越しに昼間のように明るく輝く風呂が、正直怖かった。
ところが、いざ入ってみると、、、
まるで南の島の、燦々と降り注ぐ太陽の爽やかさであった。
リゾートホテルのプールサイドで横になりながら、傘のささったトロピカルな飲み物とともに潮風を感じているよう、とでも言おうか。
とにかく最初の印象とはかけ離れた、最高に気分のいい浴室に生まれ変わった。
照明で、これほど雰囲気が変わるとは、初めて実感したのだ。
今は2月、もうまもなく立春であるが我が家の風呂は、
いつでも常夏となった。
宮古島「東平安名崎」の先端に、
遥か東シナ海の彼方からやってくる
“風”を感じることができる。