- 2007-10-06 (土) 23:35
- 海水魚水槽
表題のとおり、Deep Sand Bed(DSB)を本日セットアップしました。
僕にとって、大変興味のある海水水槽の飼育形態の一つであることは、
以前からこのブログで表明してきた通りです。
おさらいをしますと、
DSBは、自然の海に近い形で海水に棲息する生物を飼育する
ナチュラルシステムの一形態です。
“底砂”・”水流”・”光”のみで、自然の海を再現します。
様々なナチュラルシステムに共通する特徴として、DSBにも濾過槽は存在しません。
モナコ式に必須のプレナム(止水域)も存在しません。
ベルリンシステムの特徴である、プロテインスキマー(タンパク質除去装置)は使用しません。
底砂は、DSBの名前の由来でもありますが、厚く敷きます。
水流をおこすパワーヘッド(専用の水中ポンプ)も積極的に利用します。
DSBは、水槽と、海水と、厚い底砂と、水流のためのパワーヘッド、少しのライブロック、
それから飼育する生物に見合う光源のみで成立する、いたってシンプルな海水水槽です。
つまり男の、いや女の、いやいや、人のロマンなのです。
では、システムのスペックなどを、作業工程も交えながら時系列に記していきます。
- 水槽
- コトブキ 600x450x450mm(110L)
- 水槽台
- オークション 木製セミオーダー (610x510x700mm)
- 底砂(サンゴ砂)
- マンゴーインターナショナル No.0 パウダー 2kg
- (計算誤りを妻が発見、1kg追加予定)
- マンゴーインターナショナル No.1 極細 40kg
- マンゴーインターナショナル NO.3 細目 5kg
- 飼育水
- 天然海水50L(最終的には80L)
- パワーヘッド
- マキシ・ジェット MP400
- マキシ・ジェット MJ250
- ジェックス BOXER MICRO150
07:30 起床、簡単な朝食を済ませる。
09:30
水槽台の位置決め 今回は飼育水を入れてしまうと100kgを超え、
簡単には移動できなくなるのでるので位置決めは慎重に行った。
09:40
水槽本体の洗浄 玄関の前にプチプチを敷きました。
水槽は、一見綺麗なのですが一応洗います。
ついでに、
底砂洗浄用のため、普段はダイビングの機材を保管している
アウトドアボックスも一緒に洗浄しました。
10:00
設置場所の床面の保護のために、新聞紙で覆います。
あまり役に立ちそうにないのですが、これは絶対すべきです。
いくら気をつけても相手が海水ですから1滴のしずくがベタベタの原因になります。
それから、天然海水を採取するため、車を走らせます。
11:30
ポリタンクとペットボトルに合計50リットルの海水を採取しました。
12:20
屋外では水温がどうしても上昇してしまいますので、
玄関に3つのポリタンクと2本のペットボトルを搬入しました。
12:25
底砂を展開してみました。10kgの袋が6個あります。
その量に恐れおののいています。
12:30
妻手作りの激ウマ塩ラーメン、白菜入りです。
ランチ オン ミーティーングにて、妻と今後の行程について確認。
全て前日の打ち合わせ通りに進行中。
13:10
いよいよ底砂の洗浄です。
写真は、極細10kg+細目1.25kg。
13:25
午前中に洗浄をすませ、自然乾燥が完了した水槽を設置。
水槽の縁のマスキングテープを外してます。
12.5kg洗浄した砂の半分を広げて乾燥中。
嵩(かさ)がありすぎて一度に10数キロは無理でした。
この行程をあと4回続けます。
パウダーは、今回2kg投入します。
細かいので、別行程にて水槽に投入しました。
15:30
砂の洗浄が全て終了し、10リットルの海水をあらかじめ入れておいた水槽に投入しました。
実際は、洗浄スペースの関係で10数キロづつ洗い終わったら水槽には入れていました。
最終的に全ての作業が終わった後の水槽です。
砂は、計画通り13cm敷くことができました。
写真の物差しは15cm強を示していますが、
底の厚さが2cmあることは予め計測していましたので、実際の砂は13cm強です。
後日ライブサンドを2cm投入して、底砂の厚さを15cmとします。
採取してきた残りの海水約40リットルを投入します。
パワーヘッド(MP400)を稼働させてエアレーションを実施しています。
濁りが激しいですが、明日には多少透明になっていると思います。
今後の予定
まずは明日、天気が良ければ飼育水を換水する予定です。
今日の海水には、水道水で洗浄した直後、乾燥させずに底砂を投入しました。
これには、塩素や重金属タップリの水道水がかなりの量混入してしまっているはずだからです。
その後何日か様子を見て、ライブロックと10kgのライブサンドを投入します。
写真には、現在非常に良い調子で回っている実験水槽があります。
この中には、スターポリプが順調に成育中です。
この水槽の飼育水と、スターポリプもDSB水槽に移動させます。
それらが完了すれば、この実験水槽は、その役目を終えてましたので、たたむことにします。
実験水槽は、海水水槽維持のための、多くのノウハウを収集できました。
いずれ、オーバーフロー化する時があれば、そのサンプとして活用する予定です。
それから、このDSB水槽はコーラル水槽にするので、魚類を入れる予定はありません。
淡水の水草水槽や、盆栽に共通する趣があるのではないかと思います。
ただ、コーラル(=サンゴ)は、植物ではなく動物なので、上記2つとは若干違いますが・・・。
- Newer: DSB水槽立ち上げ2
- Older: 640の戸惑い