- 2007-08-16 (木) 21:02
- ほんとだすらい
夢をみました。
僕はずいぶん前から、この船に乗っている。
乗船した当初は、あまりに巨大なこの船の全貌が掴めなかった。
船の中にいるのに、まるで陸上に立っているようで、
洋上にいる事を忘れてしまいそうなくらい安定している船だった。
時おりロールする横揺れも、また気持のよいものであった。
この時に、(そう言えば、船に乗っていたんだ)って思い出すくらいだった。
何年もこんな巨大な船に乗ってると、刺激を感じたくなるのは、
ヒトの我がままか。
僕は船の甲板に出て、左舷まで足を進めてみた。
船のへりが近付くにつれ、風が頭を掻きむしり、波しぶきが頬を打ち付け、
最悪な事に、船酔いまで感じるようになる。
船べりに到着すると、新鮮な風を胸いっぱい吸い込み、
改めて船旅の快適さを実感した。
風に吹かれながら、見渡す限りの大海原を旅するのは、なんと快適な事である。
しかし、妙である。
この船の左舷はこんなに高い位置にあっただろうか。
ここからは、見下ろす海面が異常に低い位置にあり過ぎる。
(まあ、空気もうまいし、いいか)
冷静に、辺りをみると、なんか風景がおかしい。
「まあいい」などという安易な感覚は、すぐに消し飛ばされた。
水平線が水平でなかった。
左が下がり、右が上がっている。
角度で言うと、30度位傾いている。
そう、この船は面舵いっぱいに舵をとり、しかも全速で航行中のようだ。
どうりで、風が常に一定に顔を打つはずである。
。
船の中にいる時は、全く気が付かなかった。
このままでは、燃料が切れてしまうのは時間の問題だ。
クルー達は、この状況が分かっているのか、分からないのか・・・。
早いところ、この船は降りるべきである。
次の寄港地はどこだろう、すぐに、下船の準備を始めよう。
ただ、このままでは最も近い港にも入港できない。
進路を全く見失ってしまっている。
いや、この船はただ同じ場所をぐるぐる回っているだけなのである。
甲板員も、無線技士も、機関士も、航海士も皆、目標を見失っている。
僕は、この船とともに海に沈むのだけは何とか避けたい。
何らかの手段を使って脱出しなくては・・・・。
ここで夢から醒めました。
本当に、嫌な夢でした。
コメント:3
- hinata_papa 07-08-17 (金) 12:44
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この夢・・・・私には現実にしか思えません(--〆)
- ultrablue 07-08-17 (金) 17:29
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えっ、この夢が現実ですか?
これは、僕が見た悪夢中の悪夢ですよ。
hinata_papaさん、
毎日辛い日々を過ごしてるんですね。
お仕事は、ひょっとして船乗りさんですか?
もしそうだとしたら、安全には十分お気をつけてください。 - hinata_papa 07-08-18 (土) 11:17
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今の船に乗って10年過ぎました。
初めて甲板に出て、現実を認識させられました。
🙂