January/19/'02 勤崎にて

「ガンガゼカクレエビ」は、僕にとって 思い入れが深いエビだと言うことは、以前触れました。



その後、この手のエビには「ガンガセエビ」という、よく似た仲間がいることを教えていただきました。
その見分け方として、側面の白い線が細いのが「・・・カクレエビ」で、太いのが「ガンガゼエビ」だということを 久保師匠から教えていただき、 自分では何となく分かったつもりでいました。
この写真の「ガンガゼエビ」を見るまでは・・・。


愛知からお越しのゲストと一緒に「オシャレハナダイ」をメインにこのポイントに来ました。
棘の長い大きなウニを何となく見ると、鮮やかな紫のエビがペアでいるではないですか。

(おっきい、ガンガゼカクレエビやなぁ)
(色も綺麗やし、横の白い線も、もの凄く太い)
(あっ!)
(これが・・・)
(これが、ガンガゼエビなんや!!!)
(ああ、これやったら、ガンガゼエビとガンガゼカクレエビの違いが分かる)
(白線の太さもそうやけど、体色も鮮やかな紫色や)
(う〜ん、明らかに違う)
(・・・って事は・・・)
(今まで僕が見てたのは全部、カクレエビやったって事なの・・・?)
(・・・)
(やっぱ、本物を見んといかんね)

こんな事を考えながら、シャッターを押してました。

「ねえ、写真、撮るんはかまんけど、いつまでもここに、おってええの?」
「さっき、ピッピッ言うとったやん」
「かれこれ時間たったけど、のんきに、僕らを撮ってて大丈夫なん?」

写真のガンガゼエビは、こう僕に語ってくれてるようでした。


左手のアラジンに視線を移すと「およよ」の表示が出てました。
僕は、急いで焦らず、浮上を開始しました。


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