愁 雲 叶崎、太平洋を望む |
October 03 '04
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平成16年12月26日、24歳の若さで、彼は、 僕たちが話しかけることすらできない世界にいってしまった。 こんな事、誰が予想できただろう・・・。 全く信じられない。 平成13年、柏島での初めての大晦日。 「こんな楽しい事好きっす!!」上機嫌の彼。 泡盛をたっぷり楽しんだ彼は、トイレへの途中、下の道路に落下。 全身泥まみれになって、2階に運ばれ、眠りについた。 その後、閉じてるまぶたに瞳のペイントで、寝てるにもかかわらずバカボンパパの笑顔。 こんなハチャメチャな大晦日であったが、 翌H14年元旦は何もなかったように、いつもの笑顔で、仕事をこなした。 「使わないんだったらビアンキ、貸して下さい」って僕に言うから、 「柏島にようこそ」ってプレゼント。ボクがいるときは必ず使ってくれてた。 新しいポイント"別荘下"は「いつも濁ってて、まともにボートまで帰れん」って言えば、 ボクのログブックにマップを書いてくれた。 オークションで大量に落札してしまい、不要になった電池と、ダイレクトベースを交換してくれた。 スーツの肩が破れれば、即座に修理してくれた。 ボートに上がるとき、水中のボクからカメラを受け取って、 竹田さんのカメラ、今、フリッパーズのお客さんの中で一番重いっす・・・。 やはり笑顔で受け取ってくれた。 彼との想い出は、書ききれない お別れの際、震えながらのお父様の声、 ・・・息子が過ごしてきた様子を、昨晩、友人の皆様から聞かせて頂きました。 同年代の頃の私より、はるかに素晴らしい人生を歩んでいたようでした・・・ ・・・海の中で発見されたにも関わらず、あんなに安らかな顔をしています・・・ ・・・息子の顔は、まるで寝ているようだ、皆さん早く起こしてやってください・・・ ・・・それから、皆さんの心の中で、いつまでも成長させてやってください・・・ やはり実感のない、やりきれない声であった。 最後に彼と会ったのは平成16年12月19日夜、 美味しそうに万長ラーメンを食べながら、笑っていた。 「じゃっ、またぁっ」 帰り際に交わした、これが最後の言葉だった。 次にフリッパーズに行ったとき、 「ああぁっ、お久しぶりっすっ」 って、笑顔で迎えてくれる彼がいるような気がする。 今でも、ニコニコしながらの、 「いいっすよ〜」 の声が、聞こえる |