悲 劇 後浜に係留された、2杯のフリッパーズ号 この日はゲストが一杯でしたので、お店から陸撮です |
September 21 '02 Ushiro-hama
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仕事を終えて、帰路の途中、 路側帯に車を止めて自販機の缶コーヒーを買った時のことです。 ダイドーの販売機の前でしばし考え、デミタスコーヒーに決めました。 財布の中の硬貨は百円と十円玉1個ずつしかなかったので、千円札を投入しました。 でっ、お目当てのボタンを押し、当然のごとくに残額表示が880円となりました。 ただ、おつりの返却レバーを下げてからが変でした。 830、780、730・・・ と50円ずつ硬貨が戻ってきます。 (ん・・・?) それから、530円までは五十円玉でに戻ってきてるようでした。 悲劇は、ここからはじまりました・・・ 520、510、500、490、480・・・ (え゛〜・・・?) と、残り全てが十円玉で戻ってきてるのです。 おつりの返却口から、ガッチャン、ガッチャンと派手な音が永遠と続きました。 僕はただ立ちつくすのみで、その光景を見守ってました。 (もしラスベガスのスロットマシンで大当たりしたら きっとこんな感じなんだろうなぁ・・・) そんな、あり得ないことを考えながら、おつりが全て戻ってくるのを待ってました。 ようやくガッチャン音も静まり、辺りは国道を走る車の音が聞こえるのみです。 僕は返却口に指を近づけて、愕然となりました。 アクリルの蓋は、約60枚の硬貨がいっぱいで開きません。 (うそっ!) 少しの隙間から何とか一枚の十円玉を取り出しました。 また時間をかけて一枚、また一枚。 悪戦苦闘の末、何とかおつりは全て回収しましたが、自販機の釣り銭泥棒を してるようで何とも嫌な気分になりました。 よく見ると、そのダイドーの自販機には「釣り銭なし100円」の表示が煌々と輝いてました。 おかげて僕の懐は、丸々と大きく、目方もずいぶん重くなりました。 |