|
|
結局、そのエビは発見できませんでした。 (仮にいたとしても僕の眼では気が付かなかったのかもしれません) 集合時間も近づいていたので、ボートの近くまで戻って「これが最後」のつもりで、 目にとまったシラヒゲウニを手に取ってみました。 そこにはカニが潜んでいました。 このウニとこのカニの取り合わせは珍しく思い、思わずファインダーを覗いてみました。 どこにでもいるカニですが、自然と撮影に没頭していました。 安全停止の際、フリッパーズ号の船底をぼんやり眺めながら、 フリッパーズのガイドの矢野さんの言葉を思い出しました。 僕がまだ写真を始めたばかりの頃、よくおっしゃってました。 「ファインダーを覗いている時は、全てのことが自分の頭の中から消えています 普段の生活の中でそんなに集中することは、滅多にないんじゃないですか? 水中写真はそんな意味でも楽しいんですよ」 いかがですか? 皆様は、そんな楽しいダイビングをされてますか? ---------------------------------------------------------------- 1年前のログブックを紐解きました。 このゼブラガニを撮ったときの様子は今でも鮮明です。 浮上手続き直前の慌ただしい一時、全てを忘れて一生懸命撮ってる自分に対して微笑ましさを感じている、そんな記憶で一杯です。 |