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雑念は一切捨て、彼の地に向かおう。 その深さ故の静けさと、誰もいない賑やかさと、流れある清らかさの中 名も知らぬ、その友を訪ねよう。 今はダイビングと言うよりも、写真を撮ることが楽しくて、 「仕方なく」とは言わないまでも、水中写真の為に海に潜ってるという状況で、 本末転倒なダイビングを行っています。 ですが、よく考えてみると、僕もやはりダイバーですね。 潜る楽しさを忘れてる訳ではありません。 深場にいる時は、写真を撮るというよりもダイビングを楽しんでる事が殆どです。 カメラは携えてますが、ただ持ってるだけ、 海底での水圧とか、 タンクに幽閉された大気中の窒素とか、 浮遊感とか、 フィンキックによる加速の妙とか、 フィッシュウォッチングとか、 ウエットスーツのみ許された、緊張と緩和の織りなす快感(※)とか、 さらには、減圧バーに絡まっての、減圧停止も実は楽しい時間だったりします。 ただし、冒頭のように、あのサカナを撮ろうと思ってエントリーする場合は 別ですね。 今回は、この写真のハゼのために、1号ブイの三輪車の更に下まで、向かいました。 この写真はストロボ光を使用せずに、ビデオライトを使って撮影してます。 「静けさ、賑やかさ、清らかさ」を感じとっていただければ幸いです。 Nikon F4+Nexus F4PRO Micro Nikkor 105mm+Kenko MC7(X2) f5 1/15 EL-1530LL(30W) ---------------------------------------------------------------- (※)腰まで拡がる生暖かい快感は、陸上では味わうことのできない特別なものですよね。 お食事中の方、ごめんなさい。 |