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この日はうねりが結構強く、浅場での撮影は困難を極めましたが、 足元と左腕の近くに、身体を固定するためにあつらえたかのような岩がありました。 うねりのまっただ中。 小さな岩の頂点で踏ん張るギンポ君。 そんな彼を撮影するために踏ん張る僕。 息を堪えて、うねりのパターンを読みます。 (うーん、だめだ) (次に帰ってくるうねりが勝負・・・) (あっ、ギンポ君動いた) (ブハーッ) (僕も体勢を整えてっ) (よし、次の返り) (・・・ピンが来てたのに、押せない) (よしっ) パシャ (あっ〜、遅かった) このような、息詰まるやりとりを繰り返しながら出来た写真がこれです。 水中で写真を撮る方はこの瞬間、想像出来るでしょ? 波に押されながら探る、ピントの山。 もの凄いストレスと、シャッター押した後の開放感。 堪りません。 題して、 「彼女に会いたい」 師匠、だめですか?(笑) |