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未だ、まともに撮れたことがありません。 難しい被写体です。 派手な色彩を強調して、鮮やかに撮ろうとするために、胴の部分が白く飛んだり、 逆にアンダーだったりと、構図というよりも色が出ません。 撮影中にストロボの角度を調整しようもんなら、巣穴に引っ込みますし、 そのまま出てこなかったりで・・・。 ダイビングを始めて間もない頃、ハタタテハゼをアケボノハゼだと勘違いしてる事実を知った際、 ホンモノが見たくて、見たくて、うずうずしてました。 ただ、水中でハタタテハゼとアケボノハゼの見分けがつくかなぁと、 若干の不安も感じてました。 ホンモノを見たのは、その後しばらくしての勤崎でのことです。 矢野さんの奥さんが、ニコノスVで、なにやら撮影されています。 僕は何を撮ってらっしゃるのかわからずに、大胆にもすぐ近くに急接近してしまいました。 すると、奥さんは、僕を呼び止めて中層を指さすのでした。 何を指してるのかさっぱりわからずにキョトンとしてると、 もっと近くにくるように指示され、奥さんの指先をじっーっと追ってみると、 背中が大きく開いたベルベットのドレスを身に纏い、 優雅に舞っているオードーリがそこにいました。 僕は、そんなオードリーに、一歩も近づくことも出来ず、ただただ見とれてるばかりでした。 奥さんが、撮影を再開して、ようやく我に返り、アケボノハゼとの対面を再確認しました。 ハタタテハゼも美しいハゼですが、アケボノハゼはもっと美しいハゼでした。 ホンモノを見てみると、間違うわけない程、ハタタテハゼとは全然違ったサカナでした。 |