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そこには、大きな岩の上に真っ赤なウミシダがいました。 久保師匠は、その中に潜んでいる何かを僕に見せてくださるために、 秘技を伝授してくださいました。 あ〜ら不思議、師匠のちょっとした動作で、ウミシダはその腕を広げ、中に潜んでいた、 写真のウミシダヤドリエビがその姿を現しました。 深紅のそのエビは、この世のエビとは思えないくらい美しく、 僕は息をするのを忘れてしまい、もう少しで、窒息して、この世とお別れするところでした。 それは、ちょっと大袈裟です。 僕の写真では十分に表現しきれてませんが、それくらい、美しいエビでした。 あちらを見ると、真のガイドの矢野氏とゲスト数名が何やら取り囲んでいます。 |