August/3/'02 後浜1号ブイ(2)

これもダイバーにはよく知られるサカナの一つです。
そのコミカルな表情と想像を超えた動きにより、初心者からベテランまで、
老若男女を問わずの人気者です。

ただ、その表情や生態を表現するにはかなり難易度の高い被写体だと思います。
いつ撮っても真っ黒や真っ白で、目がどこにあるか判らない写真になってしまいます。
事実、今年の年賀状で、クマドリイザリウオの写真を使ったのですが、
全てのノンダイバーは、それがサカナだということすら、理解してくれませんでした。

写真は、「オオモンイザリウオ」の幼魚と「イロイザリウオ」のどちらかでかなり迷いました。
結局はイロイザリウオだと思います。
オオモンの成魚は30cmを越える大型種ですが、これは6cmくらいの個体でした。
クマドリイザリウオではないのは確実で、そのサイズ等から水の中では、
単純にイロイザリと決めつけてました。
しかし、図鑑の説明やら全体のシルエット等がオオモンの様に思えてなりません。
オオモンイザリウオにも幼魚の時期があるのは当然で、こんなちっちゃいオオモンが
いてもいいだろう、とか考えました。
しかし、今までの経験や、全体の雰囲気と照らし合わせてみると、
オオモンの様にゴツゴツしてないし、鼻先の第2棘が妙にはっきりしてる様に感じ、
「イロイザリウオ」だろうと結論づけました。

イザリウオの仲間は色々種類がありますが、その区別の方法が良く判りません。
色彩変異が激しいため、色だけでは判別できません。
マニアな方々は、ヒレの形とかエスカの種類により判別するらしいのですが、
そこまで考えて見たことありませんので、いまだによく分からないのです。

偉そうなことを書いてしまいましたが、ホントはどうなんでしょう?
もしこのサカナが、イロイザリウオでなかったら単なるバカですね。
やっぱりオオモンイザリウオなのでしょうか?
ハゼでないのは確かだと思いますが・・・。



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エスカとは、チョウチンアンコウの提灯の様に、鼻先にある釣り竿(イシリウム)の先についている疑似餌のことです。
このイシリウムとエスカを使って小魚を引き寄せて、一気にバクッと丸飲みにするそうです。
実際のそのシーンはまだ見たことがありませんが、エスカをフリフリしてるシーンはたまに見かけます。
このエスカが、エビの様であったり、ゴカイの様であったりと、イザリウオの種類によって決まってるそうです。
ちなみに、上の写真では、イシリウムもエスカも身体の向こう側にあり、全然見えてません。
悪しからず。


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