October/7/'01 勤崎ニューポイントにて

お洒落なサカナを観て、深度を上げながら、砂地を陸地側に向かって進んでました。
長い物体が、くねくね動いてる気配を感じで、顔を右に向けてみました。
僕のマスクの、スカート部分はクリアシリコンで出来てるので、結構視界が広いんです。
顔の真横に何かあると、何となくボヤァ〜ってわかります。

ハナアナゴがその長ぁ〜い体を器用にくねらせて泳いでました。
(おお、こいつが泳いでるのは初めて見た)
(ちょっと、接近してみよう)

すると、ハナアナゴ君、僕が近寄る気配を察したのか、 中層を泳ぐのをたちまち中止して、着底しました。
長い体をブルブルッて震わせて、瞬く間に、砂地に潜りました。
それから、顔だけちょこんと出して、僕の様子を伺ってます。

その様子が、あまりにかわいらしくて、普段は、撮らないサカナですが、
今日は特別。
ファインダーを覗きました。
(よしっ・・・)

ストロボの電源を落として、ハウジングに取り付けていたビデオライトをはずし、 地面に置いて彼に当ててみました。
僕は、そのまま彼を挟んで反対側に廻り、シャッターを切りました。
水が良くないので、あまり期待してなかったんですが不安げに僕の様子を伺っている
ハナアナゴの健治が、写ってました。

(健治、大丈夫やって)
(もう、あっち行くし・・・)

そう思いながら、ライトを回収して、浅場に進みました。


< BR>