「後浜3.5号ブイ」タグアーカイブ

「クマドリイザリウオ」

December/30/’03 後浜3.5号ブイ

イザリウオの撮影はやっぱり難しいですね。
キンギョ根の壁面にいた個体です。
この時のログブックには

クマドリイザリウオ(黄・茶)40mm

となってますが、写真ではクリームですね
色合いは柔らかくて綺麗です。
ソフトなイメージの魚です。

じっとしていればの話ですけど・・。

(エスカを振り回してるときとか、ソフトとは言い難い)
そんなイザリウオは、どうしてもペテン師のように見えてしまいます。
美味しい話に下手に食いついてると、
逆に食べられてしまいます。
・・・皆さん気を付けましょうね(笑)

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「卵を抱くヒトデヤドリエビ」

December/30/’02 後浜3.5号ブイ

年の瀬も押し迫った12月30日、後浜3.5号ブイ。
この広大な砂地での、ちっちゃな一コマです。
このエビ、現場では半透明な藤色に見えましたが、
ポジにはご覧の様な色で写ってます。
ホストは、ご存じマンジュウヒトデです。
No.292の真っ白い「ヒトデヤドリエビ」 で、彼らの卵は見たことがない
といった事を書きましたが、写真をご覧下さい。
彼女は抱卵してるように見えませんか?
フィルムには24mmで写ってます。
この写真も2倍テレコンの最短撮影です。
したがって、実際の体長は12mmと言うことになります。
あんな広い砂地の一画で、こんなちっちゃなエビの
抱卵する姿を見られるって凄いですね。
ダイビングやっててよかった。
(いろんな意味で・・・)

「ナガサキスズメダイ(幼)」

September/22/’02 後浜3.5号ブイ(2)

特に理由はないのですが、このポジが上がってルーペを覗いた時に、
「ラッシュライフ」が頭をよぎりました。
スタンダード、4ビートのリズムです。
コルトレーンの演奏で有名なその曲ですが、
リンダ・ロンシュタットのボーカルも好きでした。
まだ、学生だった頃、わかりもしないのに、
ジャズなんぞを、よく聞いたりしてました。
「Lush Life」・・・訳は「豊潤な人生」とかでいいですか?
さて、写真ですが、
僕が不用意に彼のテリトリーに入り込んでしまったので、
このナガサキスズメダイは、激しい威嚇行動を行ってる真っ最中です。
巣とおぼしき、枯れ珊瑚の間から、何度も出たり入ったりして、
僕を追い払おうとしていました。
彼の一生の中で、かなり忙しい時だったのかもしれません。
Lush LifeとRush Lifeを安易に比較するのはネイティブな英語を知らない、
僕の浅はかな、語学力のなせる技です(笑)

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「チャーリー君」

September/22/’02 後浜3.5号ブイ

写真は、ミナミアカエソのおチビちゃんで、名前はチャーリー君です。
体長25mmの彼は、表情にまだあどけなさが残っていますが、エソです。
ただ、大人のエソと違うのは、僕が近づくと砂をかぶって隠れることです。
大人のエソは、ぴゅーんと飛んで逃げますが、まだ子供のチャーリー君は潜るのでした。
ちょこんと、顔だけ出して僕の様子を伺ってます。
カメラが近づくと、チャーリー君もどんどん潜ります。
一瞬見失いましたが、ファインダーから視線をはずして、彼を捜すと
つぶらな瞳がこっちを見てました。
これは、そんな一瞬の写真です。
今頃はもう立派なミナミアカエソとして、3.5号付近の砂地を
縦横無尽に飛び回ってるんでしょうね。

「共生ハゼ」

September/15/’02 後浜3.5号ブイ

ぽちゃん、
とフリッパーズ号からエントリーして、カメラを受け取って
脇目もふれずに、いつもの砂地へ。
途中、師匠が石のように固まって何やら撮影されてます。
邪魔にならないよう、遠巻きのルートにて、砂地に入ります。
ストロボの角度を調整していると、男女二人のダイバーが近づいてきました。
水中ノートに何か書いて、僕に見せようとします。
男性が、ちょっと焦った様子で、
「キンギョネ」
って書いてます。
多分、グループからはぐれてしまったのでしょうね。
僕は、自信を持って、
「あっち!」
って、力強く指さしました。
(キンギョ根付近は、結構濁ってたけど、分かるかな~)
って、少々心配しましたが、
お二人から何度も何度も頭を下げられましたので、
ご理解いただけたものと解釈いたしました。
(ホンマかいな)
っで、しばらくフラフラとして、偶然発見した、ヤセアマダイの巣穴。
当時ブーム(?)のヤセアマダイを何カットも撮りました。
残念ながら、お見せできる写真はありませんでした。
ところで、写真のサカナの名前、判りますか?
この構図は意図したものです。
全身写真を撮ろうとして、こんな構図になってしまったのだったら、
僕は、もうカメラを持つ事を諦めなくてはなりません(笑)
これは、敢えて第一背鰭をはずして、この構図にしてみました。
写真を見てサカナの名前を推理する楽しさも、
フィッシュウォッチングの醍醐味だと思います。
さて、左腕にはめてる時計をみると、もう集合時間がすぐそこまで迫っています。
僕は、キンギョ根を目指しました。
根に向かう途中、久しぶりのセミホウボウを発見。
ちょっと指示棒でいたずらをすると、ヒレを広げて大きな眼状斑を見せてくれました。
それから、ぴゅ~っと飛んで行ってしまいました。
その後、表層付近を見上げると多数のカマスの群がゆったりと漂うように進んでいました。
僕も、ゆっくりと浮上を開始しました。

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「ヤシャハゼ」

August/26/’02 後浜3.5号ブイ(2)

唯一写っていた、ヤシャハゼです。
前のクロイトハゼの所でも書いてますが、本当はペアです。
もう少し引いていれば、尾鰭も切れずにすんでいましたね。
いつも思いますが、こんなに可愛い表情なのに、夜叉は可哀想。
オニSPは、ヒレナガは、ネジリンは?
って、お問い合わせを頂きましたが、
pinna さんヤシャハゼでご勘弁下さい。

「クロイトハゼ」

August/26/’02 後浜3.5号ブイ

真夏の後浜3.5号ブイ。
たっぷり約150分の水面休息時間を終えて、この日最後のダイビングです。
エントリーは、15:45。
あの広大な砂地に自分で見つけた、素晴らしいポイント。
僕を中心にした半径1.5m以内に、
右手にヤシャハゼ、正面にオニハゼSP、左にヒレナガネジリンボウ、
右後方に、ネジリンボウ。
それぞれペアでいます。
でもなぜか、写真はクロイトハゼのペアです。
エントリーして、最初にシャッターを押した相手が、彼らでした。
いつも寄り添って、パクパクしながら、砂をついばんでいます。
このカットは、彼らと並んで泳ぎながらの撮影でした。
しかも、1枚目の小手調べ。
距離が若干あるために色は青白くなってますし、しっぽも切れてます。
が、彼らの仲睦まじい様子が、お伝えできればと思い公開します。
この3.5号ブイは潜水時間もゆったりの、65分でした。
あれっ、オニSPは、ヒレナガは、ネジリンは?
て思った人は、それ以上を考えてはいけません。

「捩りん棒」

July/26/’02 後浜3.5号ブイ(2)

今、正に捕食しようとしている瞬間のネジリンボウです。
ご覧の通り、自然光による撮影です。
もちろん、ストロボ光を使ってないという意味です。
いくら水が綺麗といっても、水深16mの世界ですから、
自然光だけでは真っ青になってしまうので、ビデオライトは少々使用してます。
この写真からネジリンボウの緊張感が伝わってきませんか?
ヒレも全開ですし、今にも、飛び出しそうでしょ?
近くにいる僕のことなど目もくれず、一生懸命捕食している、そんなシーンです。
この直後、ネジリンボウは巣穴から勢いよく出て、3度捕食し、またこの状態に戻りました。
この写真はピントは合ってません、構図も不安定です。
久保師匠 をはじめとして、先輩諸兄諸姉は、非常に美しくこの魚を撮影されてます。
そんな皆様に、これをご覧頂くのは非常に心苦しいのですが・・・。
このサカナの勢いが伝わってくるので、敢えて公開いたしました。
共生エビは巣穴の陰になって、ビデオライトが届いてないので、
体色の赤色は完全に海水に吸収されて黒っぽくしか見えませんが、
ダイバーな貴方なら、その存在も確認できるでしょ?

「ハマフエフキ」

July/26/’02 後浜3.5号ブイ

この日(7月26日)の柏島は、台風9号の影響が色濃く残り、南からの風が非常に強かった。
でも、水面下はとても穏やかで透視度20m程度の綺麗な後浜です。
さてここは3号半です。
僕はネジリンボウを目指して、エントリーです。
とは言っても一応砂地を抜けてゴロタ石を下り深場まで降りることも忘れません。
別のハゼがいるかもしれませんからね。
そんな3.5号ブイ、エントリー直後の砂地でのことです。
皆様の一団から、ちょっと離れて地面から10cm位の位置を保って、
ゆっくりゆっくり進んでました。
かなりゆっくり(10cm/秒)だったのですが、僕の前を、上の写真の様に
ハマフエフキの群れがたむろしてました。
地面の砂に口を突っ込んで砂をパクパクしてます、全員が・・・。
2~30尾の群れが、同じタイミングでこれをやってる光景は、ちょっと気味悪いです。
っで、僕が近づいてることに気づいたリーダー的存在のハマフエフキが近づいてきました。
すると、遠巻きに5尾くらいの若い衆(ほんまかいな?)も近づいてきました。
僕は、なぜか町で怖いおじさんの集団に出くわしたみたいな気持ちになって、
ちょっとたじろぎました。
そんな僕のひるんだ所を5人の若い衆は、見逃しません。
すぐに親分の真後ろまでやってきて、目を凄ませています。
(こまったなあ)
(こんなところで、こいつらと時間つぶしてる場合じゃないんよねぇ)
(・・・)
(・・・何を困ってるんや?)
僕は、すぐに彼らは、町の怖いおじさん達じゃない事に気がつき、そのまま前進しました。
若い衆は、すぐに後退しましたが、親分はさすがです。
下の写真の様に、更に凄むように頭を下げて、僕に進路を譲ってくれません。
そんな親分に敬意を払い、写真に収めました。
すごいですよ、こんな至近距離で、ストロボ光を浴びても、結局退散することなく、
僕が、進路変更をして、沖まで出たのですから・・・。


でも、なんか嬉しいですね。
最近は、こんな風にサカナ達が僕に興味を示してくれる機会が多くなりました。
これって、変な動きや音が少なくなって、水中ではサカナに一歩近づいたことと思っていいのでしょうか?
師匠、如何でしょう?

「ネジリンボウ」

June/01/’02 後浜3.5号ブイ(2)

それで、ようやく見つけたネジリンボウの撮影体勢に入りました。
この日のハゼ達はかなりナーバスで、ちょっとした動きですぐに巣穴に引っ込んでしまいます。
でも、ちょっと待ってれば、不安そうに顔を覗かせて、しばらく様子をうかがった後に
またホバリングしてくれます。
ペアでいてるのですが、2匹の姿が見えたのはほんの一瞬でした。
僕は、ハゼを撮るときは、特に周りの様子を気にします。
1番の目的は、現在の被写体が不幸にして巣穴に引っ込んだ時に、別のターゲットを
確保しておきたいため。
2番目は、このハゼを狙ってる捕食者が必ずいるため。
ほとんどがエソです。
エソの捕食シーンを撮るか、ハゼを守るかは僕の胸三寸。
まあ、実を言うと久保師匠の受け売りなんですけどね。
実際エソの捕食シーンなんて、僕の技術で撮れるわけありません。
この日は後者のスタンスで撮影してました。
例に違わず、約30cmと、10cmの2匹のエソが、写真のネジリンボウ(5cm)を狙ってました。
僕が寄るよりも更に巧妙に30cmのエソが近づいてきてます。
ネジリンボウは呑気にお食事中。
ランドールズピストルシュリンプは、一生懸命巣穴の造成工事中。
(いかんなぁ)
(エソが近づきすぎてる)
(奴をなんとかせんと、撮影続行は不可能やね)
僕は、ようやく50cmの所まで寄ってたのですが、
指示棒を砂地に指している200cmの位置まで引き返しました。
カメラを置いて、エソにあっちへ行ってもらうために遠巻きに移動を開始。
すると、なにやら大きな固まりが近づいてきます。
 僕)何?
エソ)!!
 僕)・・・キリンミノ?
ネジリンボウ目指して一直線に泳いで来ます。
それに気づいたネジリン君は、すぐさま巣穴に入りました。
呆気にとられたのは、エソと僕。
お互い目を見合わせました。
エソは、僕に何か言いたげでしたが、何も言わずにあっちに言ってしまいました。
件のキリンミノは何事もなかったように更に砂地を一直線に進んで行きました。
僕はといえば、撮影意欲も失せてしまいました。
自然界は喰うか喰われるか。
「魚父の利」 とはまさにこんな状況を言うのですね。
そんな場違いな世界に潜ってる僕は、撮るか、撮れないか。
うーん、撮れないことばっかりなんやけどね・・・(笑)