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ネット環境の変更 その2

前回(ネット環境の更新その1)の続き。
まず、

  1. ブロードキャストアドレスとは何か、
  2. マジックパケットを投げるとはどういう事か、
  3. なぜ、これらを考慮しているのか、

から説明しなくては、話しが進まない。

ブロードキャストアドレス

ブロードキャストは「放送」と訳され、そのアドレスということ。
これでは全然分からない。
うーん、一般的に「同報通信する時に使用する専用のアドレス」と言われている。
つまり、
ブロードキャストアドレスに、あるパケットを送信すると、同時に、そのアドレスに属している全てのコンピュータ等に、一斉にそのパケットが配送されることになる。
つまりこの場合、そのネットワークの代表アドレスと解釈しても良い。厳密には違う。

マジックパケットを投げる

これは、読んで字の如く、パケットを送信するということ。
では、マジックパケットとは何か?
コンピュータの電源を操作するために発せられるパケットで、このパケットに指定されたコンピュータが、このパケットを受け取ると電源が入ってしまうという、魔法のパケットなのだ。
具体的な内容は、目的のコンピュータのブロードキャストアドレスに続いて、そのコンピュータのネットワーク装置のアドレス(MACアドレス)を16回繰り返したものである。
例)
ブロードキャストアドレス → FF:FF:FF:FF:FF:FF
MACアドレス → 11:22:33:44:55:66
FF:FF:FF:FF:FF:FF 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66 11:22:33:44:55:66

なぜ、これをを考慮しているのか

ところで、家庭内のLANを構築する際、
手動にて設定したローカルエリア内のIPアドレスが、この通りとする。

  • 子供PC 192.168.0.1
  • 父用PC 192.168.0.2
  • 母用PC 192.168.0.3
  • プリンタ 192.168.0.4

この場合、何らかのプログラムが父用PCにパケットを送信する場合、192.168.0.2のアドレスに目的のパケットを送ればいいことになる。
しかし、目的とする父用PCの電源が入ってない場合はどうだろう・・・。
まずは、PCの立ち上げから行わなくてはならない。
そこで、上記のマジックパケットが活躍する。
サブネットマスクが、255.255.255.0とすると、上述LANのブロードキャストアドレスは「192.168.0.255」である。
父用PCのMACアドレスが、11:22:33:44:55:66であれば、これに対してマジックパケットを発行すれば、父のPCは遠隔操作で起動する。
仮に父用PCがサーバー用途であっても同様である。
ちなみに、我が家の場合、サーバ用途のPC(FreeBSD)は、サーバであるにも関わらず、(電気料金節約のため)24時間稼働しておらず、必要な時に必要な時間だけ起動させている。
今回導入した無線LANルータは、このブロードキャストアドレスに対してマジックパケットを発信する機能が予め備えてあるのだ。
この機能は、ルータ内のhttpサーバ上でcgiスクリプトが走ることによって実現しているようだ。
我が家のサーバに対して、外出先から、サーバの電源を入れることができるのは画期的である。
実際、私の古えのケータイ電話(SO902i)から手作業にて、サーバの電源を入れることが可能となった。

「欲」とは限りのないもの

外出先から無事に手動で起動する事になった我が家のサーバであるが、すぐに自動的に起動することを願うようになった。
このブログを管理している、さくらインターネットのホスティングサービスから、スクリプトにより電源投入ができないかと、すぐに考えるようになった。
ホスティングサービスは24時間、365日稼働しているので、深夜でも早朝でも、仕事中でも、私の手を煩わせることなく、自動的に電源の投入ができる。非常に素晴らしい考えだ。
telnetで、ルータ(WR9500N)にログインして・・・とか考えた。
しかし、接続はできるがログインできない。
ネット上にはそれらしき情報がなく、telnetログインはメーカーから許可されていない様子であった。
さて、この先どうしたものかと考えてた矢先、
WWW::mechanizeという、perlモジュールの存在を知った。
いよいよ佳境であるが、それについては、次回!

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